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あのたび -誰もいない滝-

 バギオ(BAGUIO)には泊まらずマニラのPasay地区へVictory Liner(バス)で285₱。夜22時に到着。マニラの夜は不穏で怖い雰囲気。LRTも動いていなかったので近くのJower'sへ泊まる。220₱。ホットシャワーがうれしい。

 東南アジアは基本ずっと夏なので、安宿はいつも水シャワーだ。それで問題ない。たまにホットシャワーが出る所に泊まると天国のようである。

 翌日、2週間ほど前にマニラに寄ったとき泊まった同じ宿June's Placeに宿を変えたのだがそこで盗難に遭ったことが発覚。↓

 これ以上被害が出ると怖いので、慌てて宿を出てナガ(Naga)へ向かうことにする。電車のエコノミー席223₱。夜19時発、翌朝9時到着。開けた窓から入ってきた砂埃がひどかったが電車自体はキレイだった。寝台ではなく座席なのでよく眠れない。

 ナガに着いた。常に最安の宿を探し歩くのだが、125₱のSampaguita Innは満室で空いてない。次点のFiesta Hotel150₱。手で下着を洗濯して昼寝する。

 10ヶ月間ずっと履いていた真っ赤なGパンが破れて膝が出る状態になってしまった。Gパンは暑くて重くて旅には向かないが、気に入ってるので直してもらえないかとローカルな服屋に頼んでみた。が修理はできないという。仕方なく安全ピンで穴を止めて履き続けることにする。とくにこだわりのないボクにとって、このGパンだけがアイデンティティであった。

 夕方、パイナップル10₱、スパゲティ10₱、野菜10₱。久々にうまい。揚げ卵1個5₱、もち米菓子3個10₱、みかん500g5₱を買って宿に帰る。

 フィリピンで2回目の映画を見る。『Underworld』35₱(≒77円)。英語がわからなくてもアクションなら楽しいかと思ったのだがアクション要素あまりなく理解できなかった。しかし映画代が100円以下とはフィリピンの映画は安い。安すぎる。

 ナガでは周辺のが有名とのことでジプニーに乗って片道11₱でMt. Isalog National Parkへ。入場料はなぜか米ドルで1$。マイナーだからか人気が無いからか誰もいない! ではなぜ最初の宿が満室なのか? ナガの観光スポットはここくらいのはずだが。

 Malbasay FallsとNabontaolan Fallsを見る。普通の滝だがアクティビティとしてトレッキングは良かった。他に誰もいないので迷わず帰れるか心配だったが。

 町中になんとか戻ると公園でダンス大会をやっていた。お世辞にもうまいとは言えない。遅いお昼は酢豚に魚のあんかけと米。40₱うまい。フィリピンではなかなかローカルで美味いものに出会えない。だいたいつくりおきのおかずがいくつか作ってあってそれを何皿か頼むという形式。ほとんど冷めている。食べた時間にもよるのだろうが、ナガではそこそこ温かくうまい飯にありつけた。

 あと夜見かけるのは、外で小さな炭火でバーベキューのように肉や魚を串に刺して焼いている屋台だ。これはどれも掛け値なしにうまい。たまにしか見つけられないのだが。

 これまで南のザンボアンガから入国し、ネグロス島、パナイ島、ミンドロ島、ルソン島と北上してきた。北部を一周したので今度はフィリピンの東側を順に南下していこうと予定している。

フィリピンルート

(つづく)


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