「凛音」って読める?キラキラネームのオリンピック選手たち #プロいく
正解は、「凛音=りず」と読みます。
難しいですね。初見で読める人はいないのではないでしょうか。実は私もこの名前をオリンピックのテレビ中継で見て初めて知りました。
他にも今回のパリオリンピックでは選手たちのキラキラネームを多く目にしました。
吉沢 恋 よしざわここ 14歳 スケートボード金メダル
赤間 凛音 あかまりず 15歳 スケートボード銀メダル
山下 美夢有 やましたみゆう 22歳 ゴルフ4位
守屋 都弥 もりやみやび 27歳 サッカー5位
千葉 玲海菜 ちばれみな 25歳 サッカー5位
さらに「りず」のローマ字表記は「Liz」、「ここ」のローマ字表記は「Coco」でした。かっこいいですね。
また少し読み方が難しい名前やあまり目にしない名前、帰化選手も準キラキラネームといえるでしょう
杉野 正尭 すぎのたかあき 25歳 体操団体金メダル
鏡 優翔 かがみゆうか 22歳 レスリング金メダル
開 心那 かいここな 15歳 スケートボード銀メダル
安楽 宙斗 あんらくそらと 17歳 ボルダリング銀メダル
東 晟良 あずませら 24歳 フェンシング銅メダル
森 秋彩 もりあい 20歳 スポーツクライミング4位
藤田 譲瑠チマ ふじたじょえるちま 22歳サッカー5位
佐藤 恵允 さとうけいん 23歳 サッカー5位
中村 輪夢 なかむらりむ 22歳 自転車5位
稲葉 玲王 いなばれお 27歳 サーフィン5位
キラキラネームとは、主に2000年以降(平成中期ごろ)から登場し始めた、子供に珍しい名前をつけてそこに漢字を当てるというもの。
実際に例を上げると、
月=るな 心=ぴゅあ 海=まりん 光宙=ぴかちゅう
などです。
メディアで取り上げられた当初は、子供にこんな名前をつけるとは何事だ?学校でいじめられる、親のエゴでしかないなどの理由で、子供がかわいそうという否定意見・反対派が多かったのです。
ふりがなを付けないと読めない名前が多いので、学校の先生や実況のアナウンサーは読み間違わないようにと大変でしょう。
しかし令和になり、今回のパリオリンピックのようにキラキラネームの選手たちが活躍している場面を見るとむしろ世間に受け入れられてきているようです。
個性的な名前をつけたからこそ、一芸に秀でた、ある分野で突出した才能を持つ子供に育ったともいえます。
実際に私の仕事場にも職業体験の小中学生がやってきましたが、その名簿を見ると半分以上がパッと見には読むことが難しいキラキラネームでした。
平成時代はまだキラキラネームが珍しく、学校などの環境では奇異の目にさらされていたのです。しかしここまで多くなると当たり前になり気にしなくなってしまったのではないでしょうか。
キラキラネームは今後も増え続けることでしょう。多くのジャンルで活躍する子どもたちを見るのが楽しみです。
ここで一点気になる問題があります。
2025年5月に施行が予定されている「改正戸籍法」により、「氏名として用いられる文字の読み方として一般に認められているものでなければならない」という趣旨の規定も設けられることになりました。
これにより、今後はキラキラネームなどの命名に対して役所がストップをかけることが可能になるということです。
思い出すのは、かつて親が子どもに「悪魔(あくま)」と命名した事件です。役所はこの名前を一旦は受理したが命名権の乱用という理由で抹消し別の名前に改めるよう親に指導した。というものでテレビでも話題となりました。
この例のように、今後名前が受理されないということは起こるのでしょうか。
徐々にではあるが認められつつあるキラキラネーム。それに真っ向から反対する今回の法改正。時代の流れに逆らっているともいえます。いったいどこに問題があったのでしょうか。誰のための改正なのでしょうか。
子どもに、個性的で伸び伸びと育っていほしいと願っているご両親。キラキラネームをつけるなら今のうちですよ!お早めに!
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08/01に書評家の三宅香帆氏とライターの谷頭和希氏が主催する、プロ育成ゼミの文章講座にオンライン聴講生として参加しました。第2回の課題は以下の通り。
『第1回課題で提出いただいた企画のなかから一つを選択し、その題材に沿って2000~3000字の文章を、想定している場合は掲載媒体と合わせて提出ください』
上の文章はこの課題に沿って書いてみたものです(第1回案とは全然別物になってしまいましたが)。ちなみに第2回講座の内容は、第1回課題に対する講評とプロとアマの文章はどこが違うか?および推敲のポイントでした。
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