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あのたび -食の宝庫・ペナン島-

 ペナン島のジョージタウンは宗教的に入り混じったごった煮感が楽しい。それは食においてもだ。マレーシア料理はもちろん、インド料理、台湾(中国)料理、ベジタリアンなど何を食べるか迷うくらい種類がある。フルーツも見たことないものが並んでいてココではいろいろなものを試した。

 泊まっていたのは、75 TRAVELERS LODGEでドミトリーが一泊7R(≒210円)とバックパッカーにとっては格安でうれしい。しかもジョージタウンのほぼ中心で、どこでも歩いていける。

 世界のあらゆる料理が食べられるという意味では東京にかなわないが、歩きまわれる範囲でこれだけ多様な料理が味わえるのはここジョージタウンが一番だろう。しかも価格が手頃。

 着いた日にまずはインドっぽいチキンカレー+ティーで4.6RM(≒140円)。それから物珍しさでマンゴスチン、ランブータン、スターフルーツに手を出した。どれも日本でも食べたことがない果物だ。

 マンゴスチンは果物の女王と呼ばれている。見た目は皮の黒い柿のよう。皮を剥くと、白いぷっくりとした実がみかんのように詰まっている。高級な甘さに程よい酸味で確かにこれはうまい。いくらでも食べたいくらいだ。
 ランブータンはいそぎんちゃくのような見た目でグロテスク。そのひげ部分をむくと中に白い果肉と種がある。あまり味はしなかった。
 スターフルーツはその名の通り包丁を入れると形が星型の五角形になる見た目が楽しい黄色い果物。味はあまり覚えていない。
 3種類で3.5RM(≒100円)くらいだった。

 ただ日本の梅雨と同じ気候なのか、滞在している間ほぼずっと雨ばかり降っていた。スーパーもあり便利で紙パックのオレンジジュースばかり飲んでいた。疲れていたからか水よりも妙に酸味のある飲み物を欲していたようだ。だが飲みきれずベッドの横に置いていたそのオレンジジュースに、朝蟻がたかっていることがあった。前にもこんなことがあったと反省する。

 他にもマトンカレー、あんかけ飯、肉まん、楊貴妃チキンライス、おでんのようなもの、台湾ミルクティ(タピオカ?)、魚の頭の揚げたもの入り麺、ワンタン麺など。滞在している間ほんとにいろいろなものを食した。生トマトも旨かった。

 少し歩くと巨大なショッピングモールもあったが、半数ほどはシャッターが閉じていてテナントが入っていなかった。1階には回転寿司屋さんもあったが高そうで入れなかった。一番高かったのはそこで食べたマクドナルドのセット8RMだった。旅行しているとたまにジャンクなバーガーが食べたくなるのだ。ジャパニーズフードコーナーがありアサヒスーパードライが売っていた。

 天気がよくないことを除けば、ペナン島のジョージタウンは長く滞在するには食が豊富で飽きが来なくて物価も安く、最高の土地であろう。

 古本屋で日本語の本、『インドネシア全27州の旅』というのを買って読む。これからボクもインドネシアに渡ってながく旅行するつもりだから。各州の見どころやインドネシア人の人となりがよく書かれたいい本だった。

 ペナン島で誕生日を迎える。28歳になった。美味しそうなパンケーキを買って宿で一人食べた。

マレーシアルート(前半は左)

(つづく)


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