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アダルトチルドレンin台湾

現在台湾の語学学校に通っています。
台湾語の勉強です。面白いです。

ひとつかなり辛いこと。世間話です!
基本的に出会ったばかりの他人と世間話をするときはまず「家族」「生育歴」から切り込まれる確率が非常に高いです。この一連の会話はアダルトチルドレンにとってはボディーブローのように効いてきます。
私の場合、言葉を発するとイメージが同時に浮かんできてしまうので、「私の家族は父と母と3つ下の妹がいて、みんなサラリーマン」という、お世話になった大好きな友達の家族を拝借して淡々と話しています。「どこの出身なの?」と聞かれたら住んでいたことがある他県の名前を言っています。

「どうして私はこんなこと…」という被害者自己憐憫フェーズは数年前に超えたんですけども、今でも目の前の相手に小さいながらも嘘をついているという罪悪感が湧き起こり、自己否定に陥りかける時があります。まあこれも年齢重ねればそのうち越えると思うんですけども…。
機能不全家庭育ちは基本的に半生や幼少期を隠蔽して生きているので、私だけじゃなく、同じく嘘をついている人もたくさんいるもんなあ、と考えつつ、話題を変えるようにしています。

●世間話が得意な人、苦手な人

世間話が得意な人というのは常に持ち上げられる傾向にありますが、世間話が得意な人というのは、世間的常識を疑わずに済んでいる人間だという前提は完全に見落とされていると思います。
世間的常識の代表格である「家族」や「生育歴」や「性愛」で他人と気軽に好意的な共感を作れたり、自己開示の手段にできる人間は、そうでない人間より遥かにコミュニケーションに対する心理的負担が少なく、社交能力を鍛えること自体が楽で、大変得だと思います。羨ましい…。
そうでない人間は自分なりのコミュ力を鍛えなくてはなりません。私の場合はひたすら聞いて質問をする能力、不自然でない話題転換の能力は発達させることができたと思います。

いわゆる世間話、雑談、話すだけという目的の無いコミュニケーションが苦手なのは、「家庭」「生育歴」「性愛」という世間話の三大地雷への警戒が消せないでいるからです。
まあ会話を続ければ確実にどれかは踏まれますので(笑)、その人に対して場を流すための小さい嘘をつく、演技をすることになります。とっとと割り切って慣れようと思いますが、純粋に私に関心を持ってくれている目の前の人に嘘をつくというのは嫌だと感じてしまいます。この考え方も重過ぎることは分かっているのですけども…難しいですね😶

台湾は同性婚が法的に認められていることもあるのか、性愛に関する地雷をまだ一度も踏まれていないので、女性にとっては行きやすい国かもしれないと思います。夜も結構ご飯屋さんが開いているので夜間の治安も悪くないです。
逆に日本に一人で旅行に行った台湾人の女性が、初対面の日本人から世間話のつもりで「彼氏は一緒じゃないのか?寂しくないのか?」と聞かれて大変不愉快で驚いたという話を聞き、本当に日本の恥だと思いました😭やめて…😭

●生きづらい人こそ外国へ行くと良いかもしれない

生きづらい人は理解されないことに慣れているので、異邦人の孤独をそこまで苦にしないという、強靭なストレス耐性をデフォルトで持っているのが最大の強みかと思います。生存サバイバルは得意な人が多いと思います。
また、日本語でぐるぐる考える癖のある人は外国語を使うことで強制的にそのぐるぐるから距離を取れて、悩みを一時的に頭から追い出すことができます。

海外での世間話もまあウッ…!と思うことはあれど、日本のように「普通」の前提で突っ込まれたり質問されることはほぼ無いですし(異邦人への配慮もあると思います)日本での世間話よりストレスは低いです。

現在は語学の理解とともに自分の生きづらさもメキメキ際立ってきています(笑)
これはこれで自分なりの経験として、ちゃんと覚えておきたいです。

昔に書いた生きづらい人への外国語学習のすすめもよろしくお願いします。この持論は特に変わってないです。日本語から距離を取ってみるとうっすら楽になるという話です👇

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