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それではお聴きください「おっさんずラブ❤️」

週末に衣替えをすると良い、と気象予報士が言っていた。

私は気象予報士が言うことをいつも信じている。

秋、時々夏気分は、あと2日くらいなのか、と思うとさみしい。

窓を開けて、衣替えを始めた。

夏服をたたみながら昔のことを思い出した。

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若いOL時代、混雑したバスに乗っていた。

突然「急停車します!アテンションナントカ!!」と急ブレーキがかかった。

私は手すりに掴まっていなかった。

とっさの出来事だった。私は斜め前に座っていたハゲおじさんの頭を掴んでいた。

おじさんは、なんとも言えない神妙な顔をしていた。

私は何だか謝るに謝れなく、そのまま無言で手をはなし、バスに乗り続けた。

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ドトールでレジ待ちしていたとき。

前にいたおじさんが店員さんに

「ホットの・・・これ何だァ?カフェ・・・テ・・・カフェテラ!」

と頼んでいた。店員さんが、サイズをたずねると、

「ホットね!カフェテラ!」

と堂々とオーダーしていた。

オシャレなCafe・寺を想像した(By京都)

カフェラテを知らないのに、よく頼めたな。すごいおじさんだな。と思った。

私なら、知らないお酒頼めないもの。失敗したくないなって。

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好きな有名人は、松重豊さんとジャーナリストの柳澤秀夫さん。

私はおじさんが好きなんだな、と思っていたが。

ところで私は老人ホームに勤めているのだが、認知症を持った数人からよく「ねえ、おじさん!これやってよ!」と声をかけられるのだ。

(自分でいうのもナンだが、見た目は女っぽいほうだ、と人から言われることが多い)

認知症の人たちは、感覚で生きているし、心象風景がリアルに映る。

感覚派のプロたちからは、私はおじさんに見えるのだ。

私がおじさん好きなんじゃなくて、私がおじさんだったのだ(おじさん爆誕)

私は女っぽいワンピースをたたみながら、猫プリントTシャツをたたみながら、女装するおじさんの気持ちに思いを馳せた。

同志よ(はい?)・・・服を着るとき、メイクをするとき、より乙女ちっくにキメようではないか!!

そのほうが楽しいではないか!!

同志いるかなぁー。

























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