「お局さん、お先に失礼します!」
いまの職場に来た当初、お局さんから洗礼を受けた。
2023年の話。
そのお局さんは、社歴が長く、仕事が出来るのをいいことに、陰湿なやり口で嫌がらせをするものだから、今まで十数人の女の人がそのイジメに耐えられず辞めたそうだ。
そして、すでにそのお局さんからターゲットにされているある女性スタッフが、今日もこんなひどいことされた、こんな意地悪なこと言われた😢もうここに来るのもイヤだ!と愚痴をこぼしていた。
わたしは「わたしもさっき洗礼受けました。あぁ、これがか!と思いました」と言った。
よく覚えてないのだけど、きついイヤミを言われたの。
よくよく聞くと他の女性スタッフも、お局さんと一緒の時はビクビクしながら仕事をしていると話してくれた。
わたしはそのお局さんをよーく観察した。
最初に入って来たメッセージが「私のことを可哀想だと思わないの⁉️」だった。
こんなに責任背負ってやってる私をだれも助けてくれない!
私はこんなに頑張っているのに!
私の何が悪いのよ!
私は正しいことをやってるんだから、褒めてくれてもいいじゃない!
まぁ、気持ちは分かるよ。
でも人に八つ当たりするのとそれは別でしょ?と思いつつ、私は仕事に集中し、もう全力でほとんどの仕事を覚えた。プライドを捨て、初心にかえり、当たり前なことまで細かく確認し、家に帰ってノートにまとめ、受験勉強みたいに集中した。
そのさまは、名探偵コナンとシティハンターと聖闘士星矢をいっぺんにやってるくらいの力を出していたと思う。
こう言う場合、わたしは仕事でソイツを抜き去るのがてっとり早いって思ってるよ。
題して「お局さん、お先に失礼します!」(昭和ドラマ風)
仕事に全集中していくと、だんだんと周りの人の対応が違ってくる。
これがバロメーター、ミッション終了の合図となる。
全力投球するのはここまで。
お局さんと私がいても、私に質問、相談してくるスタッフが増えた。
なぜか評価がグングン上がっていく。
そしてわたしが手をこまねいていると、みんな助けてくれる。
これが場のエネルギーとして、循環するとここにお局さんも含まれていく。
だからお局さんはわたしに嫉妬などせず、なぜかわたしに相談ごとをしてくるようになった。
わたしを助けてくれるようになった。
そういうエネルギーになってるから、そうなったとしか言いようがない。
わたしは人格者でもないし、人気者でもないのだから。これ大事。
場のエネルギーって大事。
わたしは仕事を頑張っただけ。
全集中している自分を肯定しただけ。
お局さんを追い出そうとか、上に立って蹴落としてやろうとか、ゴマをすって取り入ろうとか、そんな頭のいいことは出来ないし、そんなことしなくても、うまくいくだろうという確信があった。
お局さんは大のアニメ好きで、わたしにオススメのものを教えてくれるようになった。
差し入れてくれるコーヒーやお菓子などもありがたくいただく。そして下ネタ話で盛り上がる(女性同士の下ネタって面白いよね)
場のエネルギーとは、自分への評価から生まれるよ。
わたし、頑張ったね。今日は本当によく頑張ったね。えらいえらい!すごいよ、大丈夫だよ、安心していいよ、愛しているよ、と。
このお局さんは、今でもちょこちょこ他の女性スタッフに意地悪をしているようだが、わたしはこのお局さんを改心させに来ているのではないので(重要)放っておく。
だけどわたしと一緒にいて自然と気が緩んでくれればそれで良い。
*でもね、身の危険を感じるパワハラからは、逃げることに全集中して欲しいですね。
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