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蟹座 11度(10.00~10.99)

蟹座 11度のサビアンシンボル
「しかめつらをするピエロ」
A clown making grimaces.

10度で蟹座的に共有される抽象的な印象を、はっきりとした形(言語などの表現)に落とし込めるようになると、11度では逆にそこに縛られすぎないよう自らピエロになって茶化します。茶化すことで、一つに絞られた意図や意味に自分が縛られないように「ゆるみ」を与えるのです。

ピエロという存在は、白と黒など2極的な色を衣装に使うように一つのルールには収まらない事を示す存在です。タロットカードなら「愚者」の事を示しており、他に「道化」などと呼ばれる事もありますが、彼らのしている事は一つの価値や意味の転倒や拡張です。

中世のヨーロッパの物語などでは必ずと言っていいほど王様のそばに道化(ピエロ)がいます。それについて河合隼雄さんが「影の現象学」の中で「道化は影の王としての役目がある」と言っているように、王様は道化とペアで国を支えるという偉業を成しているのです。

これはつまり王様は国のルール内の役目を厳格に守りながら平和と発展を考えます、しかし人は自分が論理的に考え出したことであればあるほど、それを違った角度から見る事を不得意とします。そのため王様からの視点だけでは他国の考えや行動が理解できないので、道化の登場です。道化はそんな王様の考えを茶化し、理論を破壊します。そしてそれにより王様は別の視点を得るのです。

これを今回のシンボルと合わせて読んでみれば、蟹座は10度で地域性や家族的な関係の中に漂っている「共感による暗黙のルール」のようなものを、はっきりと形にしたのですが、その為に窮屈になったため11度では「その暗黙のルールは分かった」がしかし「それ変じゃね?」という形で”ルールを破壊はしないが茶化す”のです。

同じ茶化すという意味では、蠍座の30度「ハロウィーンの悪ふざけ」も似ていますが、蠍座の場合はそこから脱出するための破壊的行為なのに対し、蟹座の11度は「みんなが考えている事は分かった」と受け止めた上で、しかし無批判では迎合しないように茶化すという違いです。つまり皮肉屋さんです。

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