蟹座　30度（29.00～29.99）

蟹座　30度のサビアンシンボル
「アメリカ革命の娘」
A daughter of the American Revolution.

蟹座の最後の度数です。
1度から始まった蟹座という共同体に別れを告げます。それは蟹座を内部からでは無く、外部から見る感覚を得た事を示しており、共同体のいい所も悪い所も理解した上で全体を俯瞰して見てみると、実はもう離れた方がいいものである事に気が付いたのです。

松村潔さんはアメリカを表すサインとして「蟹座」を上げていました。アメリカのように多民族を吸収し、徐々に力を増していく姿や、トランプ元大統領が示していた「アメリカ　ファースト」という考え方は、アメリカ内部にいる身内を第一に考えた大変「蟹座」らしい表現です。

しかし蟹座も30度になると、その身内びいきのような考え方や、身内として仲間に入れるためには、文化や歴史という言葉を巧みに使ったある一定の考え方を押し付けられている事に気が付きます。これは内部でヌクヌクと生きている限りは見えてこない枠組みです。ルールを受け入れるなら、そこはいい場所となりますが、ルールを受け入れないなら、そこは窮屈な場所になるのです。

29度ではっきりとその境界線を認識した蟹座は、30度ではすでに出ていく決意をしています。それはアメリカ生まれの娘が、いまではドールハウスのように見えるアメリカを外から眺めている行為に例えられるでしょう。

もう十分に大きく育った娘は蟹座を出ていきます。しかしそれには何かしらの儀式が必要です。それは今まで正しいとしていたものが、全て作り物だった事に気が付く行為そのもので、娘はそれまで守られていた蟹座の世界を（後々の蠍座30度ほどではないにせよ）パロディー化するという儀式を行うことで、ここを出ていくのです。

誕生日なら7月22～23日
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