見出し画像

これからの高齢者福祉を考える

今日のテーマは『これからの高齢者福祉を考える』です!!!

うわぁ難しそうなテーマ。いえいえ、そんなに固い話ができるほど知識も経験もないです←

ですが、日々の高齢者との交流の中で様々な気づきが沢山ありますので、それを交えてお話ししたいと思います。良かったらご覧ください😊

【高齢者は意外と元気??】

介護施設で2年ほど働いていて実感するのですが、80-100歳の要介護高齢者は 意外と元気 です。

大抵の人は「脊柱管狭窄症」「○○関節症」「糖尿病」「高血圧」を患っておられます。あと「認知症」も。

要介護なだけあって、病的な体力の低下やつらい関節痛などで日常生活に困難なことが多々あるのですが、頭がしっかりしてたり、適度に休みながらならそこそこ負荷のある運動ができたりする人が多い印象です。

すごい人は、調理やゴミ出しをしてたり、庭の草取りをしてたりします。片麻痺の方が縁側で床に座ってお茶を飲んでたり、心不全と糖尿病があるおばあちゃんが杖つきながら家の庭先で1人で野良仕事してたり。こういう人は長生きしてますね。

ただ、この例は本人さんの「自分のことは自分でしよう」「絶対元気になってやろう」という強い意欲の賜物であり、皆が皆そんなに強い精神力をもってはいません。

大体の人はデイサービスをお休みの日は家で寝て過ごすか、ぼーっとテレビを観て過ごされていることがほとんどです。

別に、その高齢者の方が悪い訳ではありません。
若い人でも、寝不足や過労などで体調の優れない日は仕事や勉強に身が入らないハズです。
高齢者の方は、病気やケガ、またそれに伴う活動量の低下によって、そういった体調不良の状態が慢性化しているのかも知れません。


【高齢者と孤立】

介護認定の有無に関わらず、高齢になるに連れ友人など他者との交流機会は減少します。
その背景として、免許返納などによる交通手段の減少、友人や交流のある知人の逝去が考えられます。

また、病気やケガをした人は入院をきっかけに「病人」のレッテルを貼られ、医療従事者や家族から行動を制限されることも多々あります。
また、家族に迷惑をかけていると思いながら介護される毎日に病んでしまうこともあります。

こうした生活環境や身体の変化によって、高齢者は社会から孤立していることが多いと思います。


【団塊の世代と認知症】

以前、実習でお世話になったケアマネージャーさんから「認知症を発症した団塊の世代の独居世帯が増加している」というお話を伺いました。

この背景は色々と考察の余地がありますが、両親と同居する世帯の減少、少子化による町内会等での交流機会の減少、など色々と考えられそうです。

また、少しうさんくさい話ですが、「認知症」の物忘れは、人が「寂しさ」等のストレスを紛らわせるために、脳が変化してくれている、という考え方を聞いたことがあります。

この話を聞いた時、僕はすごく腑に落ちました。というのも、日頃認知症の方と関わっていると、険しい表情で徘徊する方も、突然大声で怒鳴る人も、職員や利用者さん同士で会話している時はとても穏やかな顔をしてるんです。

また、帰宅願望が強くイライラしながら出口を探してるお爺ちゃんに「車椅子の空気入れ」をお願いした時も、嫌な顔ひとつせず黙々と手伝ってくれ、「ありがとうございます」とお礼を伝えた際にとても穏やかな顔をされていました。

この経験から私は、何となくですが「認知症の方は居場所や役割を探しているのでは」と思いました。

そして、きっとそれは認知症の有無に関わらず多くの高齢者にも、何なら全ての人にも共通するのではないか、という思いになりました。


【これからの福祉を考える〜多世代交流のススメ〜】

だいぶ前置きが長くなりました。
これからの5年間で、介護認定を受ける団塊の世代の数が一気に増加すると思います。

既存の介護施設を利用してもらっても良いのですが、既に利用している人は団塊の世代の親世代であるため、年齢層の違いから施設の雰囲気に馴染み難いのではないかと予想しています。

そこで、これからの高齢者施設、特に僕が働くデイケアは『高齢者を社会へ繋げる』役割が求められると思います。

まずは施設内という小さな社会での多世代を繋げることから始まり、近隣住民、地元の子どもやその親たちとの繋がりを作る。

高齢者に『居(心地のいい)場所』と『役割』を作る。それが認知症や介護の予防のスタンダードになるに違いないです。


【まとめ】

『社会へ繋げる』という考え方は、社会リハビリテーションの考え方と似ており、作業療法士の強みが生かせる分野です。

現在、社会はうまく回って居るようで、子ども、親世代、高齢者、障害者と各層の間に少し隔たりがあるように思います。

この多世代の人達がもっと上手く混ざり合えば、介護予防とか、町おこしとか、すごく魅力的なことが出来ると僕は確信しています。

そのために僕たち作業療法士は、高齢者の能力を活かした作業の場を作り、その作業を通した地域との関わり作りを進めていく必要があると思います。


気がつけば2200字…!
今回は超長文な上、私見ばかりで読みにくかったと反省しております(_ _ )/

最後まで読んでくださった方、ぜひコメントでご意見をいただけると嬉しいです!

読んでいただきありがとうございました🍀*゜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?