2020年の振り返り

2021年も3ヶ月が過ぎようとしているが、年始に社のメンバーに発信した2020年の振り返りをnoteにも書き留めておく。年末年始自宅でゆっくりしながらインスタグラムを見ていたら、LDHのアーティストの皆さまが軒並み気合の入った抱負と年末の振り返りをビシッと投稿されているのが目に入り、その投稿でインスタグラムのストーリーが埋め尽くされ、背筋が伸びた(笑)毎年そんな形式ばった振り返りはしてないけど、そんなことがキッカケで2020年を振り返ってみた。

2020年は何といっても新型コロナウイルス感染症の衝撃があって、そこへの対応に迫られた一年だった。感覚的に世の中の流れを変えてしまうほどの出来事は2年~3年に一度くらい起こる。ガラケーからスマホに変わるのもそうだし、今回の新型コロナウイルス感染症のようなものもそうだ。企業としてそれらの変化にどう対応するかはそれぞれの考えがあると思うけど、一番重要なのは迅速な対応だと思う。大きい変化が起こったときに環境にいち早く順応できるかどうかは企業にとって生死を分けるポイントと言っても過言ではない。

今回、リモートワーク中心の生活に変わって一番頭を悩ませたのはやっぱり文化だ。リモートの良い部分は場所を問わないし、時間もぴったりに終わって体感値でもミーティングの量は増えた感じがする。これはとても革新的でいいことだ。しかしその反面、リモートワークは関係性を希薄化させることにもつながる。例えば、ちょっとした雑談とか仕事に関係のない話をする機会は減った。それを補うために、試しにリモート飲みをしてみたけど何か違う、、、

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僕は社員のパーソナリティーを理解することにとても時間と手間をかけてきた。理解するというと堅く聞こえるかもしれないけど、社員との関りを意図的に増やし、バックグラウンドや性格を知って、人員配置、適材適所に生かしてきた。その関りが希薄になるとどんな影響があるのだろうか。

特にサイバーエージェントの文化として色濃いのは抜擢だったり、放任だったりするわけだけど、それは前提に人間関係を構築して気心が知れた仲で、信頼し合っているからこそ任せきれたというのはある。素養があると判断した人には、身の丈以上の責任のある仕事を任せて、大変な思いをしながら困難に打ち勝つことで成長が促進されてきた。そのループを構成する中で、文化はとても重要な役割を担ってきた。

仕事の話だけしていたらソリッドな関係になるだろうし、与えられたこと以外の仕事への意欲は湧かないような気がする。要は、リモートワークだろうが、アフターコロナだろうが、基本は変わらない。会社の大きい目標を社員一人一人が達成したいと思える状況を作れるかが肝だ。つまりは、どう巻き込んで、当事者意識を高めるかってことなのだと思う。“チームでこれをやり遂げたい”みたいな尺度では測れない情熱、一体感は何にも勝る強みになりうる。

例え新型コロナウイルス感染症が収束しても前の環境そのままには後戻りすることはないと考えると、我々の組織の在り方を模索する時代に突入していくのだろう。


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