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新たなスタートに隠された気持ち by さおり

アメリカでは、新学年がスタートして数週間たちました。
ようやく新しい先生・お友達・教室などの環境にもすこ〜しずつ慣れてきたような慣れていないようなそんな感じです。
今年からキンダーガーデンに通い始めた我が家の4歳児も、朝早く起きる生活リズムにはまだ少し抵抗があるものの、少しずつ体が慣れてきたようです。

子どもは、柔軟性があり、すぐに新しい環境になじみ新しい友達にも溶け込む、よくそう聞きますよね。
確かに、そういう事が得意な子どももいます。
生まれ持った個性で、誰に習ったわけでもなく、そういうことが自然とできる子。周りから少しずつ学び、自ら適応力を、成長の過程で身につけていく子ももちろんいます。でも、反対に、それがなかなか難しい子どももいます。

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私の娘は、気持ちの切り替えこそ不得意ではありませんが、新しい環境に置かれた時に、適応するというプロセスがあまり得意ではありません。
彼女にとって「変化」は、受け止められるものと受け止められないものがあり、場合によって受け止められない場合、それはストレスとなって彼女の行動に現れ、泣いたり抵抗したりして表現することがあります。

ただ娘は心身ともに成長しており、近年では、どのような環境でも、さほど抵抗なく適応できるようになってきました。

でもやっぱり、念には念を!なるべく子供にかかるストレスは少ないほうが良いので、私は事前対策をとることにしました。今日はその対策について記していきたいと思います。

ポイントは、大きな変化がやってくる前に、「変化」を「あらかじめ、ある程度知らせておく」ということなんですね。ここが大事です。
なぜなら、子供が実際に変化に直面したときに、(こういうことが起こるんだな、なるほどふむふむ予想できてるぞ)となるからなんですね。
ちょっと面倒にも思えるステップですが、事前に準備をしておくと「変化」の苦手なお子さんでも、スムーズに適応できる可能性が、かなり高くなります。

対策1)徒歩通学から自転車通学へ
今まで通っていた幼稚園へは徒歩で通学していましたが、これからは自転車通学になります。まずは娘に、毎日自転車の二人乗りで学校へ通うようになることを説明し、私と娘で、二人乗りの練習をしました。

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対策2)新しい学校までの通学路
そして、新しい学校までの通学路を娘と一緒に自転車に乗って、見に行きました。「ここが新しい学校だよ〜。」と校舎の周りを一周。中には入れなくてもなるべく見せられるところを見せる。
一度スクールツアーで訪れたことがあったので、娘は「来たことある!」と思い出していました。それだけでも、来た価値あり!→安心感を少しもってくれたからです。雨の日のバス経路のお話しもしました。

名称未設定のデザイン (1)

対策3)制服を着てみる
新しい学校は、制服着用がルールです。制服を並べて、おうちで制服ファッションショーをしました。また、なぜ制服を着なくてはいけないのかについて一緒に考えてみました。

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対策4)新しいクラスの先生、新しいお友達にあったら
そして、ちょっぴりシュミレーションごっこもしてみました。
挨拶できたら、嬉しいね、でもできなくても大丈夫。
名前を言えたら嬉しいね、でも言えなくても大丈夫。
1番大事なこともお話ししました。『ママとパパはいつでもあなたの味方でいるので、頑張ってチャレンジしておいで!』です。

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対策5)もし、緊張したら?
でもそれでも、もし、新しいクラスで緊張したら??
私たち家族の中で、常に取り入れている一つのセルフケアとして「深呼吸」があります。自分を落ち着かせるとき、自分が落ち込んでる時、ちょっと深呼吸をしてみる。私も娘に言われるときもあります。「そういうときは、深呼吸だね、ママ。」その通り。深呼吸をして、自分に大丈夫だよって言い聞かせてみようね。とお話ししました。

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5つの対策の甲斐あってか、最初の週を経て娘は「学校が楽しい」と言うようになりました。「新しいお友達が一人できた」と嬉しそうに言っています。何よりの言葉だと思います。

新年度(新学期)のスタートは、どんなお子さんにも少なからず「変化」があるわけです。特別に注意してお子さんの話を聞いてあげると、お子さんはとても嬉しいでしょう。そして何よりも家族が自分の話を聞いてくれることで気持ちが安定し、次の日も安心して学校で頑張れるじゃないかなと思います。

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今日は私が新学年・新学期を前にして、子供と一緒にした事前準備についてお話ししました。少しでも参考にしていただけたらとても嬉しいです。

またご家庭内での子育てのInterventionに興味のある方は、是非一度Brooklyn de Kosodateのウェブサイトよりお気軽にお問い合わせください。私からお子さんに直接働きかけることも可能です。

メール:brooklynkosodate@gmail.com
ウェブサイト:https://www.brooklyn-de-kosodate.com/


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