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蓮華温泉

夏休み山岳系秘湯スペシャル。本日、ブロンプトンで、蓮華温泉へ行ってきた。天空の絶景風呂として秘湯ヲタクの間で人気の秘湯だ。

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蓮華温泉は上杉謙信の発見と伝えられる。謙信が雪倉銀山を開発した1617年頃に見つかったらしい。温泉名の由来は、越中・越後での白馬岳の名称「蓮華(レンゲ)」から来ているという。かつては猟師や樵に愛用され、やがて不便な山奥ながら湯治場として発展した。日本アルプスを世界に紹介したイギリス人宣教師ウォルター・ウェストンも白馬に登頂の際、この温泉に宿泊した。ちなみにウェストンも白馬岳をその著書の中で「オオレンゲ」と記している。

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蓮華温泉は富山と新潟と長野の丁度県境にある(蓮華温泉ロッジの住所は新潟県)。糸魚川のちょっと手前にある平岩駅が最寄りだ。

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ここで質問です。21キロ先の標高1475メートルに位置する温泉へ、ブロンプトンで標高差1300メートル以上自転車で登っていきたい人、手を上げてください。多分居ないでしょうね。

夏の登山シーズンは、平岩駅から蓮華温泉ロッジまで路線バスが出ているので、坂バカとかドMとかでなければ、行き(上り)は是非これに乗りたい。荷物代込みで2000円しない。安いものだ。

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ちょ、ちょっと。細いですがバスが行ってよい道ですか。ご安心を。ベテランドライバーさんなので大丈夫です。

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車窓からは素晴らしい山岳の景色だ。

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そして約一時間後、蓮華温泉ロッジに着いた。さっそく日帰り湯の受付を済まそう。

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しかしすぐに秘湯に入れるわけではない。ロッジから徒歩10分~15分。完全に登山である。

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蓮華温泉には四つの露天風呂がある。最初の「三国一ノ湯」。小さい。そして四人の若者がこうしているところに「ちょいとゴメンナサイ」と裸になって入るわけにもいかず、パス。

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次に、本日の必須科目の「仙気の湯」だ。大人気でしばしばイモ洗い状態とか。空いているとよいのだが。

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おお、一人しかいない。オジサマ、ちょっと向こうを向いてもらって写真を撮らしてもらって宜しいでしょうか。パチリ。ご協力ありがとうございます。風呂の中で暫し歓談したが、この方、秘湯に非常に詳しい。それと今日はなんと山形からバイクを飛ばしてきたそうだ。その熱意にも脱帽。

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噂にたがわぬ、「天空の城(しろ)」ならぬ『天空のフロ』であった。湯の質も良く、堪能した。さて、新たに三人やってきたので次の薬師の湯へ行こう。登っていく途中、下を見下ろすと先ほどの「仙気の湯」が見えた。

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蓮華温泉の四つの露天風呂で最も高いところにあるのが、この『薬師の湯』だ。薬師の湯では、蓮華温泉の露天風呂に魅せられて毎年来ているというサラリーマンオジサンと温泉談義をした。

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時間の都合上、次の黄金の湯はパスするつもりだったが、これが黒系のなかなか良さそうな湯だ。モール泉なのだろうか。時間を気にしつつ、入ってしまう。うーん、極楽極楽。

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最後に、蓮華温泉ロッジの内湯を頂かなくては。極上湯の大量掛け流しだ。白濁の硫黄泉が素晴らしい。

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ピクチャーウインドーからの山岳の景観も素晴らしい。

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炭酸水を飲みながら、必ず再訪しなくてはいけないなと思った。次回は温泉だけで済まさずに白馬大池あたりまで登ってみるか。

それでは、本日夕食までに帰宅すべく、駅へ急がねばならない。その列車に間に合うバスはないが、ブロンプトンなので好きな時間に駅までひとっ走りだ。

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ちょうど10分前に平岩駅に到着だ。列車になんとか間に合いました!

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