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アパレル販売員の価値


ネットですぐに服が買えて、合わなければ簡単に返品交換ができるようになった現在。安い、スピーディー、比較しやすい、自分のペースで決められる、いろいろな利点があると思います。それを否定するつもりは全くありませんが、そんな今だからこそ、私は店舗に行って買い物をしたいなと思っています。

1. 私が販売員を目指したきっかけ

中学2年生の頃に、おしゃれな友達と一緒に行ったショッピングモールで、初めて入ったお店がとてもおしゃれでキラキラしていて、私には夢が詰まった空間だと感じました。それから、ファッションに興味のなかった私の目標が決まりました。"アパレルの販売員になること"です。高校を卒業し、最初は「大学に行かないなんてもったいない」と言われましたが、専門学校へ進学しました。そこで初めて販売のアルバイトをしました。もうバイトが楽しくて楽しくて。一度接客した方に、やっぱり気になったから買いに来た、とおっしゃっていただいたり、ご購入いただいた服を着てご来店してくださったり、今日は買えないけどコーディネートの相談をしたくて、とお店に足を運んでくださったり。とにかく、早く就職して働きたいと思っていました。

2. 販売員を経験して思うこと

まず、販売員になれて本当に良かったです。
私の就職した会社は、店頭で着る服を買わなければいけない訳ではなく、ノルマががっつり決められている訳でもありませんでした。もちろん、業界的に給料は特別良くはありませんが、素晴らしい職種だと思っています。
前半部分でも書きましたが、私はやっぱりお客様と接することがすごく楽しかったんです。アルバイトの時はどうしても入る時間が短かったのですが、就職してフルタイムで働くと顔を覚えてくださる方も増えますし、商品のこともより詳しくなりました。加えて、他のメンバーとの連携やストックの整理、大量の納品をさばいたり、セールの準備、本社に提出する報告書の作成、やることはたくさんあります。どの業界でもそうですが、華やかさの裏では腕まくりをしてせっせと業務をこなしています。それも私は地味に好きで、新作をスタッフと一緒に見て、これ可愛い!売れそう!○○様に似合われそう!とか話している時は特に幸せでした。
当然のことながら、楽しいことだけではないです。商品不良があってご指摘をいただくケースもありますし、他店とのやりとりでミスが生じたり、会計中の間違いがあったり、提出資料が期限までに間に合わなかったり。もっと言えば、人と仕事をしている訳なので意見の衝突や納得できないことももちろんあります。でもそれを踏まえても、接客業は素敵な仕事だと思います。

3. 接客されることが苦手な方へ

お客様の中には、接客されることが苦手な方もたくさんいらっしゃいます。私も初めて入るお店なら余計に緊張しますし、単に店内を見たい時に声をかけられると買う気ないのに申し訳ないな、と思ってしまいます。
でも、私の意見を言わせていただくと、販売員はそこまで期待していません!お声がけをする段階から、この人に買わせようなんて思っていませんし、私の場合は、「このお客様の(服・小物・メイク・ネイル・ヘアスタイル等)素敵だな」とか「なんで入店してくださったんだろう」とか、「手に取ってらっしゃる服の感想聞きたいな」とか、そういうスタンスでした。もちろん購入につなげるのが販売員の仕事なので、やり方が緩いとおっしゃる方もいるかもしれませんが、それが実店舗ならではの部分ではないのでしょうか。もし時間があるのであれば、その販売員さんの話を聞いたり、質問に答えてみるのも良いと思います。ゆっくり見たい方は、「少し自分のペースで見たいので」と言えば、販売員も察しますし、気になるものがあれば気になっている素振りを見せれば販売員はまた声をかけにいきます。試着の際にコーディネート提案されることが苦手な方も、騙されたと思って一度着て見てください。販売員もプロなので、お客様が似合うだろうと思うコーディネートを組んでくれるはずです。当たり前ですが、気に入らなければ買わなくても良いです!販売員はフラれ慣れているので、買わない、という選択をしたとしても問題ありません。ただし、その時に嫌そうな顔をする販売員にはもう接客してもらわない方がいいと思います。
店舗に行くのが億劫だ、という方の持っているマイナスなイメージが少しでも解消できたら幸いです。

4. 私はやっぱりリアル店舗

なんでもネットでできてしまう時代だからこそ、リアル店舗に行く理由があります。そして販売職は無くならないと思います。AIや人工知能やもっとインターネットが発達したとしても、人から接客を受けて買うものは価値があると思っています。なので、私はこれからも店舗に行って買い物をします!
販売経験がちょっとあるからって、わかったような口調で長々と書きましたが、やっぱり私は販売が好きだし、販売している人を尊敬しているので書かせていただきました。
じゃあなんで辞めたんやって言われそうですけど、それは一番初めに書いたノート見ていただければだいたいお分かりいただけるはず、、でも、将来的にはまたお客様との対面接客はするつもりなので!
書き出したら止まらない、、笑

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