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本の中のティータイム 。ミセスビートン家政本。紅茶のゴールデンルールとおかわり自由の楽しみ


皆さんは、始めて飲んだ紅茶や思い出の紅茶ありますか?
日常では朝一杯のコーヒーから始まり食後もコーヒーを飲むことが多いです。なので紅茶を好んで飲む時は決まって英国に行った時です。
英国で飲む紅茶はほんとにおいしいのです。


英国での紅茶


はじめて英国に行った時泊まったホテルはハマースミスにあるノボテルロンドンホテルでした。

時差ボケで毎朝4時に目が覚めてしまい、その時楽しみにしていたのは6時に部屋にもってきてくれるルームサーヴィスでした。

モーニングで食べるオーダー表を前の日にドアにかけておくと部屋に持ってきてくれるのです。これが毎朝のたのしみでした。

グラスにはいったオレンジジュースとシンプルなステンレスポットに入った紅茶はたっぷり二杯分。トーストラックに入った薄いトーストが英国では定番。そして一人サイズのバターとチップトリーのジャム。これも好みの味が選べます。そして卵料理。今思えばコンチネンタルスタイルでフルイングリッシュブレックファーストではなかったのですがはじめて英国ホテルに泊まった私はこの豪華な朝食が毎朝の楽しみでした。

そして英国で魅せられたのは硬水でいれた紅茶のおいしさ。たっぷりミルクを入れても味が濃いのです。コーヒーに負けないくらい目が覚めます。
そして英国紅茶のもう一つ嬉しいことは、一人ひとつティーカップと一緒に目の前にサーブされるおかわりが入ったティーポットです。おかわり自由のマイティーポット!これがなんとも嬉しかったのです。


アフタヌーンティーの起源


アフタヌーンティーの起源はヴィクトリア朝の1800年中期に社交上手なベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアが始めたといわれています。産業革命によってランプが普及し夜型へ生活が変化していくとパーティーの前や夕食の前に優雅なお茶の時間を楽しむことが貴族の間で流行りました。輸入に頼っていた当時は、紅茶は高価で鍵付きの木箱で茶葉は保管され珍重されてきました。紅茶を入れる事、ポットを触っていいのは女主人のみとされ、紅茶の美味しい入れ方やお菓子の選別やおかわりのタイミングはすべて女主人の腕の見せ所でした。


もてなしの指南書「ビートン婦人の家政学の本」


こうしてお茶の時間”アフタヌーンティー”が英国中で定着していくと、今度はお呼ばれされた時のもてなされ方のマナーがわからない、お呼びする時のもてなし方がわからないといった貴族婦人の間で救世主となった本が1861年に発売された「ビートン婦人の家政学の本」なのです。ミセスビートンが英国婦人の家庭画報に料理や家事に関する記事を載せていたものが一冊の本となっており、それはヴィクトリア期の貴族の家政全般の基本ガイド、今でいうマニュアル本です。それは多岐にわたり、服装、育児、畜産、薬学、哲学、使用人の扱い方、料理のレシピ、紅茶の入れ方などが書いてあり、今でも英国中で愛読されている本なのです。


ミセスビートンの紅茶の入れ方ゴールデンルール


①水をしっかり沸騰させる

②茶葉の量は一人につきティースプーン一杯。さらにポットにもう一杯加える。

③沸騰したお湯をティーポットに入れて温める。ポットが温まったらお湯を捨てる。

④ポットに人数分の茶葉をいれ、沸騰したお湯を入れ抽出させる。

⑤蓋をして味と香りを引き出す為2~3分蒸らす

⑥ストレーナーを通して紅茶を注ぎます。


これであなたも女主人のように美味しい紅茶を振舞えます。
おっと軟水と硬水ではこのゴールデンルールは多少違うのでしょうけど。



レベルアップしたいこと


お友達を招いてジャンピングさせた紅茶の香りや風味を楽しんでみたり、いろいろな産地の茶葉や、同じ茶葉で違うメーカーの茶葉の飲み比べをしたりいろいろ楽しめそうです。

そして現代ではおいしいティーパックがたくさんありますし、自分へのおもてなしにたっぷり入ったマイティーポットでおかわり自由の紅茶を楽しんでみるのも幸せなティータイムが過ごせます。

また紅茶教室などもあり、おいしく飲むための工夫はたくさんあります。
現在ではフレーバーティーなどもありオリジナルブレンドで好みの味を探してみるのも一興です。


Brocante307ではお茶の時間が楽しくなるようなティーカップとティーポットをたくさん用意してお待ちしております。


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本の中のティータイム Vol.1

#レベルアップしたいこと


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