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美味しく飲むための紅茶の辞典


英国に行くと紅茶の美味しさに驚かされます。
普段朝に、紅茶を飲む機会が少なく目覚めの一杯はコーヒーです。しかし、英国にいくとガツンとカフェインはきいているのに苦みの無いすっきりした紅茶がほんとにおいしいのです。紅茶の国とはよく言ったものです。高級茶葉ではないスーパーで買った紅茶でも最高においしいのですから。

20代の頃、日本でもおいしい紅茶が飲みたい!と思い、まず自分の好みを知るため、いろいろな紅茶を買ってきて試してみることに。

日本でよく飲まれている”ダージリン””アールグレイ””アッサム”から
”ウヴァ””ケニア”などのスリランカやアフリカ系の紅茶と色々試してみました。無知というのはほんとにもったいないことです。
当時紅茶のなんたるかわからず、片っ端からミルクを入れて飲んでいました。

最悪だったのは”ダージリン”。マスカットのような香りがするこの紅茶にミルクはなんとも不釣り合いで・・・・

”アールグレイ”のようなフレーバーティーもミルクは合わない訳ではありませんが、英国で飲んだような朝一杯の目覚めの紅茶とは違う気がしました。

そして、”アッサム”。クセがないのに強い味と香りがあるこの紅茶はミルクを入れて飲むと濃厚で飲みごたえがあり、私が好きな紅茶はこれだ!と見つけた時はうれしかったです。

そして”アッサム”ばかり飲んでいた数年後、ふと英国でよく朝に飲まれている紅茶、目覚めの一杯の紅茶が気になり、英国に滞在時ホテルスタッフに聞いてみました。それは、その名の通り”イングリッシュブレックファースト”でした。英国朝食です。ミルクたっぷりいれても紅茶の香りが損なうことなく、カフェインもしっかりきいていて朝の目覚めにぴったりの一杯に最適なこの紅茶はモーニングティー用にブレンドされてる紅茶でした。

ネットのような情報がない時代の試行錯誤した良い思い出です。

そして、ストレートに飲むに適している紅茶、ミルクをいれて飲むとおいしい紅茶などだんだんわかってくると、ダージリンにも収穫時期によりストレートで飲むのがおいしいものとミルクを入れて飲んでもおいしいものがあるとわかるように。「紅茶のシャンパン」と呼ばれるFOPグレードの紅茶をフォートナム&メイソンでいただいた時は本当においしく、ストレートで飲む美味しさを理解しました。そして、ダージリンの秋摘みのオータムナルはミルクを入れてもおいしいことを知りました。

また、この3つを気をつけるだけで紅茶が美味しく飲めます。
☆紅茶の量とお湯の量
☆お湯の温度
☆蒸らす時間
ティーパックには2g~3gの茶葉が入っています。お湯の量が多かったり少なかったり、蒸らす(抽出)の時間が多かったり少なかったりすると、味が薄かったり、濃かったり、渋かったりと紅茶本来の美味しさにであえません。
カップより1㎝少なくお湯を注ぐと180ccくらいのお湯の量になります。お湯を注いだらティーパックをいれてソーサーで蓋をして蒸らします。
2g~3gなら1分~2分と茶葉の量によって蒸らす時間もかえてみて
お好みの味を探してみるのも良いかもしれません。
また茶葉によって抽出時間が長いもの短いもの、アイスティーに向くもの向かないものがあります。

紅茶もほんとに奥が深く、同じダージリンでも発売元がかわると違った印象を受けます。ウエッジウッドの紅茶は時間が経っても最後まで味わい深く、初めて飲んだ時は「さすがウェッジウッド‼」と思ったものです。

英国は時間によってお茶の呼び名が変ります。「モーニングティー」から「イレブンジズティー」「アフタヌーンティー」「ハイティー」「ナイトティー」などあり、朝昼晩の食事の時間を合わせると8回とお茶の時間があります。さぁお茶の時間にしましょう!という声が聞こえてきそうです。
時間帯に応じて美味しい紅茶と入れ方など、再度学び直しして最高の一杯を見つけたいです。

お茶の時間は自分をもてなす時間。

お気に入りのティーカップで茶葉を蒸らす3分間。自分だけの一息つける時間です。茶葉がジャンピングしているのを眺めている、これだけで魔法がかかったようになんとも幸せな気分になれます。



ブロカント307でみなさまの幸せな気分に浸れるもの探しのお手伝いになれば幸いです。


#私の学び直し
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