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アナフィラキシーショック初体験

今日は初めてアナフィラキシーショックを起こした日のことを書きますね。

その日は朝から友達の家に出かけていました。梅雨の終わりの7月、いつもこの時期は体調がすぐれない。湿気のせいか、気温のせいか、鼻炎も肌荒れも最悪でした。近づいてくる台風のせいか頭まで痛くなってきた。くしゃみ鼻水頭痛、見るからにキツそうだったのか、何度も「大丈夫?」って友達が心配してくれ、早めに帰りました。

台風接近で家族も皆早めに帰宅し、平日には珍しく家族揃って夕食を終えました。しんどい1日だったけど、コーヒーでも淹れて頂いたクッキーでお茶でもしようとしたその時、出来事が起こった!! クッキーを一口食べた途端、激しい胃痙攣! トイレに直行! 胃痙攣と下痢で気分が悪く、うーーーーっと前屈みになっていたら、だんだん息がしづらくなってきた。一人でいるのが怖くなり、トイレから出て和室にしゃがみ込む。娘と夫が「大丈夫?」と私を覗き込むように声をかけてくれたけど、その頃には鼻腔は完全に塞がれ、喉も殆んど塞がれている気がした。息ができなくて死ぬってこういう感じなんだ、きっと死ぬ・・・

「救急車呼んで、息できない・・・」と振り絞るように訴えました。 夫はオロオロするばかり。そして「これ使って!」と自分がいつも鼻に突っ込んでいる点鼻薬を持って来てくれました。こちらは苦しくて苦しくて藁にも縋る思いで点鼻薬をさすと少し鼻腔に空気が通っている感じ。

落ち着いてきた私は「急患センターに連れて行って・・・」と頼みました。ウチから急患センターは車で10分くらいのところ。すると夫が「俺、西区限定ドライバーだから無理」確かに近いとはいえ隣の区だけど、何を言っているの、この人は?! このままでは殺されると思ったら急に力が湧いてきた!  

「私が隣にいるから大丈夫、運転して!」と励ましマンションの駐車場へ向かいます。立体駐車場で車が出てくるまでの間「傘忘れたから取ってくる!」と夫は一旦家に戻ってしまいました。そりゃ台風が近づいて凄い風だけど、変なところに冷静になっている夫は、今思うとテンパっていたのかな。力が入らなくなった私は、壁にもたれながら何とか立っている状態。急患センターに着いた時には立っていられなくなりました。

名前が呼ばれて何とか診察室の前まで辿り着き、長椅子に崩れるように倒れました。看護婦さんがテキパキ「血中酸素濃度は正常ですよ。血圧も大丈夫ですよ」と言ってくださり、ちょっと安心しました。

診察室では経緯を話そうとしましたが、声を出す力もなく、掠れた小さな声を振り絞って、朝から体調が悪かったこと、クッキーを食べた途端に胃痙攣と下痢が起こり息ができなくなったことなどを一生懸命話しました。

そして本当に突然!「あっ、声が戻った」 普通に喋れるようになったのです。声が戻ると同時に体の力も入るようになりました。アナフィラキシーって、急になって急に元に戻るようです。

「多分小麦粉アレルギーですね。病院で詳しく調べてください。次に起きた時は救急車呼んでくださいね」と言われ、そうだよね、死ななくてよかった。けど夫がいなかったらどうなっていたかわからないとも思うので、やっぱり感謝ですね。

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