昭和のセクハラ文化こそ、地方衰退の本当の理由です。この文化と決別できる自治体に、若い女性の移住者が集まります!

 あなたの娘が市役所に就職し、男性上司が40年前に交際していた女性とあなたの娘の風貌が似ていたという理由だけで、勤務時間中に無理やりキスされたり胸を揉まれたりされていたら、どう感じますか?それが数えきれないくらい数か月にわたって繰り返されていたら、どうしますか?

 私だったら許せません。

 そんな市役所で娘を働かせたくはありません。

 例えば、これが中央政府での事だったらどうなっていたでしょう?岸田文雄首相が大臣に任命した男性が、大臣という地位を利用して、数か月間、霞が関の建物の中で、勤務時間中に、部下の女性職員に無理やりキスをしたり胸をもんだりし、不同意わいせつ罪で起訴されたら、岸田首相は何の責任も取らずにすむでしょうか?

 内閣総辞職レベルのものではないでしょうか?

 しかし、人口5万人の地方の自治体では違います。

 メディアや議会が市役所と一体となって、この事件の真相を覆い隠し、ほとんどの市民が、実情を知らないままとなっています。

 私が市議会議員をしている新潟県南魚沼市の元幹部職員がその立場を利用して、勤務時間中に庁舎内で部下の30代の女性職員を抵抗できない状態にさせ、胸を揉んだりキスをしたりと、わいせつ行為を繰り返し、起訴されました。

 元幹部職員は種村恒尚被告。総務部次長で大和市民センター長。中央政府なら、副大臣や事務次官レベルの地位になります。被害者の女性職員は種村被告の一存で市に再雇用されるかどうかが決められる立場だったといい、種村被告との関係悪化を恐れて、わいせつ被害を誰にも言うことができなかったといいます。被害者は「やめてください」「彼氏いるんで」「そういうことは奥さんにしてください」と言って抵抗しましたが、種村被告は「いいじゃないか」と勤務時間中の庁舎内の給湯室や宿直室でわいせつ行為を繰り返しました。

 公判で検察や弁護士の言葉を聞きながら、私は怒りを抑えることができませんでした。

 こちらが被害者弁護士が代読した被害者の声です。

数えきれないほどわいせつな行為を被告にされました。被告に対し恋愛感情はありませんでした。ランチするだけだと思ったのに、あんなことをされるとは思わなかった。誘いを断って関係が悪くなったら嫌だと思った。やめてくれと言ったのに、やめてもらえませんでした。怖くて耐えられない。説明できないくらいたくさんやられました。でも被告の一存で仕事を辞めさせられたらどうしよう。収入源がなくなったらどうしようという想いから、誰にも相談できませんでした。被告から声をかけられるたびに怖かったです。同僚が声をかけてくれて、すべてを打ち明けることができました。それでも、当初は被告が事実を認めていないと聞いて、とても不安になりました。私が嘘をついている、と思われたらどうしようと不安になりました。今回のことで自分の家族に迷惑をかけてしまいました。被告人はなぜこのようなことをしたのでしょう。これからもずっと許すことはできません。

 公判で、裁判官や弁護士から「なぜ、やめてくれと言われたのに、やったのか?」と問われたのに対し、種村被告は、「拒否はされましたが、グレーゾーンのようなもので、拒否されてないと勝手に自分で解釈をしていました」と答えました。もう救いようがありません。

 種村被告は公判で起訴事実を認めた直後に懲戒免職されましたが、種村被告を幹部に任命した林茂男市長は何の処分も受けていません。隣の魚沼市では、部下たちにパワハラ行為を繰り返して懲戒免職となった職員の監督責任を市長が取り、自らの給与を減額しました。

 私は2021年に市議会議員になり、南魚沼市の女性の自殺率の高さや県外転出率の高さについて、度々問題視してきました。日本は男女平等の度合いを示すジェンダーギャップ指数で世界でも最下位クラス。その日本の中でも新潟県の女性の県外転出率はトップクラスに高く、その県内でも南魚沼市の女性の県外転出率は高いのです。さらに女性の自殺率も高く、世界で最も女性が住みづらい場所の一つになっているのかもしれません。そして、遂に、私が恐れていたことが最悪の形になって起こってしまいました。にも関わらず、この問題がほとんど脚光を浴びていません。このことこそが、市内の女性の苦しい立場を如実に表しているとしか思えません。

 それでは、時系列で、私の議会活動と今回の事件を振り返り、事件の原因はどこにあったのか考えていきたいと思います。

令和4年6月14日 南魚沼市議会一般質問 (議事録のページ31)

私:  令和3年度に行政区長を対象に実施したアンケートの質問に「女性が行政区の役員になることに、欠点(デメリット)があるとしたら、どのようなことだと思いますか」という質問が含まれた。その回答に、「女性はやかましい」「話の内容がめんどうな点があり、話がまとまらないような気がする」など、女性に対する偏見に満ちた回答が多くあり、市はそれらを今年4月の行政区長会で公表した。女性役員を増やすためのアンケートということだが、実施方法や公表の仕方は適切だったと思うか。

林市長: 適切だったと思う。

私: 新潟県は県外へ出ていく人が多く、全国でトップクラスの転出超過数だ。県全体では女性より男性が多く県外へ出ているが、南魚沼市は女性が多い。女性の県外転出率が高いことについて、市の分析は。

林市長: 担当課に答えさせる。

担当課長: 女性の大学進学率が高く、市内に大学がない。それは良いことだと思う。


令和5年3月8日 南魚沼市議会一般質問 (議事録のページ38)

私: 令和4年11月27日、林市長は塩谷寿雄議長就任祝いに参加し、市長交際費から会費10,000円を支払った。会にはコンパニオンが20人以上いたが、コンパニオンつきの祝賀会に市長交際費を使うのは不適切ではないか。

林市長: そこは頭にいきませんでした。(彼女たちの)働ける場ができてよかったなと思った。

私:(林市長を選挙で応援した)塩谷寿雄議長と牧野晶議員が市職員に対するセクハラ発言をした。セクハラ行為に対して注意喚起するシステムが必要だと思うが、市長の見解を伺う。(会議中、塩谷議長が市の女性職員の名前を出し、私に対しこの職員が一緒に混浴風呂に入ってくれるぞ、と言い、牧野議員が「俺が言おうとしたのに」と言った)

林市長: セクハラ行為と誰が断定したのですか?

私: セクハラを見た第三者がこんな職場、嫌だと思う時は、相談窓口はあるのでしょうか?

林市長: ハラスメントなのか、ジョークとか、例えばユーモアという 範囲になる場合には、第三者の視点というのが果たしてそれが成り立って、またそれが独り 歩きしていいかというと、そうでもないでしょう。

令和5年6月12日 南魚沼市議会一般質問 

議事録ページ32)

私: 市が行政区長対象に実施したアンケートで、昨年同様、「女性は主体性がない」など、蔑視的なコメントであふれていた。しかし、このアンケート結果が配られた行政区長会で林市長はこの結果について何も言及しなかったが、こういう固定概念に打ち勝っていくという姿勢を見せるべきではないか。

林市長: 私が見ている中で少し蔑視的な発言はたった1人です。あとはほとんど言っていないです。このことをもって、このアンケートについてやたらに引っかかったりするという のは、少し抵抗感があって聞いている。

私: こういう問題というのは、差別とかいじめとかは、割合の問題ではないと思うのです。 1つでも起きたら絶対に許さないという考え方が大事かと思うが、いかがか。

林市長: いじめ、差別というよりも、女性をかばっていると考えたらどうですか。そういう視点もあります。


令和5年6月23日

 検察によると、種村被告はこの日に、代休をとり、午後2時半ごろ、被害女性を自分の車に乗せ、酒を飲ませ、人がいない所へいき、車内で女性を押し倒し、キスをしたり、胸を揉んだりしました。女性は「彼氏いるんで」「やめてください」と抵抗しましたが、種村被告は力で女性を抑え込み、わいせつ行為をしました。

令和5年7~8月。

市役所内で、種村被告は女性に対しキスをしたり胸を揉んだりするわいせつ行為を繰り返しました。回数は覚えていないほど頻繁だったということです。

令和5年9月。

 被害女性が警察に被害を申告しました。被害女性が市のセクハラ相談窓口に相談したのかどうか、市は明らかにしていません。

令和5年11月28日。

 南魚沼署が種村被告を不同意わいせつ容疑で逮捕。種村被告は「身に覚えがない」と容疑を否認。

令和5年12月1日午前9時半。

 南魚沼市議会の12月定例会の一般質問で、このわいせつ事件について取り上げたのは私だけでした。一般質問通告書を議会事務局へ送付すると、清塚武敏議長から議長室へ呼び出され、通告書の書き直しを打診されました。寺口友彦副議長、塩川裕紀・議会運営委員長、大津素子事務局長が同席しました。種村被告と清塚議長は、同じ、「一村尾」という地区の住民です。

清塚: 一般質問の通告書について、若干、相談させてもらいました。幹部職員のことでありますが、再発防止策はいいと思いますが、いま、どうなっているのかわからないし、加害者側にとっても家族がいるなかで、変な方に質問を導いてもらっては困るというのがあるし。質問の中で「不同意わいせつ容疑」と書いてありますが、全体の中で、これ1人という形ではないほうがいいのではないかと思いました。まだ通告締め切りまで時間があるので、いい方向にしてもらいたいと思いました。被害者感情があり、とてもデリケートな問題になっていると思うし。まだ逮捕されて4日目とかなので。「再発防止策」はいいけど、これを見ると、特定の人を絞ってという感じにもとらえかねないので、不祥事を幅広い視点で、そういうところで結んだほうがいい質問になるんじゃねえかなと。特定して、逮捕された人をピンポイントでいっちゃうと、被害者の方とか敏感になっているとおもうので、そこを十分に配慮した形にもっていってもらわないと、大変な問題になる可能性があると思いました。

寺口副議長: 補足をさせてもらうと、市の職員の綱紀粛正だね。ちょっと緩みがでてきているんじゃないかとかね。そういったところを正すというところでいい質問だと思う。そうしたときに、逮捕されてすぐってことになると、まだ本当に加害者、被害者が存在するかってのはわからない。警察は逮捕したけど、取り調べをしていて、誤認逮捕であったとか、まだわからない。そうじゃなかったってなると、そこに加害者、被害者が存在するわけで、被害者からすると、触れられたくないことを議会で触れられてしまったってなっちゃうと、私はその方に申し訳ないと思う。そうじゃなくて、不祥事があったくらいにとどめて、綱紀粛正をしっかりすべきというふうに持っていくほうがいいのではないか。

黒岩:犯罪事実の内容には触れずに、どうすればこういうことをなくせるのか、について絞りたいと思います。

寺口副議長: 最初の部分はちょっと、被害者からすると嫌なことを思い出すから、書かない方がいいんじゃないかな。

清塚議長: 11月28日、幹部職員、不同意わいせつ容疑。この辺は十分、注意してもらいたい。

寺口副議長: 不祥事があった、くらいにしがほうが。

清塚議長: 全部特定されちゃうから。警察のに影響してしまうかもしれないから。

私: 何がですか?

清塚議長: 取り調べに。聞くのは市のトップでしょ。市長だって答えづらいと思う。

私: 市長が答えづらいかどうかっていうのは、ここで議論すべき話じゃないと思います。

清塚議長: そこまで配慮してやらねえと、市議会全体が、、

私: 本人が答えづらかったら、本人がそういうと思います。「ノーコメントです」と言うと思うので、それでいいと思います。この場で、これを議論することは忖度につながる可能性もあるので。

寺口副議長: 一般質問というのは南魚沼市の事業について。もう一つは市長の政治姿勢。そこから外れちゃうと、どうかな、と議長は言いたいだけ。

私: 私は、市長の政治姿勢全般を聞いているつもりなので。その定義は個人個人で違うので。

清塚議長: 書きたてを上手にしてもらわないと。個人を特定するような質問になるので。皆さんわかっていることだと思うけど、一生残ることなので。11月28日とか。

私: もう新聞記事に載ってますけどね。

寺口副議長: 加害者被害者から見れば、一生もんのことだからね。

私: 加害者って今おっしゃいましたけど、加害者に忖度する必要ってあるのですか?

寺口副議長:奥さんと子どもがいますよ。

私: いやいやいや。ちょっと待って。

寺口副議長: あなたがそういう立場になったら。そういうことはね。もう少し時間をおいて。

令和5年12月13日 南魚沼市議会一般質問(議事録のページ70)

私: 幹部職員が不同意わいせつ容疑で逮捕されたが再発防止策は?

林市長: 組織としてというよりも、個人の倫理の問題でありますから、そういうことを混同して、みんなを萎縮させるようなことがあってはならないという意味で、何よりも人間としての倫理、そこにかかっていると思います。

令和5年12月19日。

 南魚沼署が種村被告を不同意わいせつ容疑で再逮捕。被告は容疑を否認。

令和5年12月28日

検察が種村被告を不同意わいせつ罪で起訴。

令和6年1月17日

南魚沼署が種村被告を強制わいせつ容疑で再逮捕。種村被告は容疑を認める。

令和6年2月26日

地裁長岡支部で種村被告の初公判。検察は被害者が市の女性職員で、種村被告の部下にあたり、犯行は勤務時間中の庁舎内であったと主張し、種村被告は起訴事実を認めた。しかし、新潟日報は裁判を傍聴したにも関わらず、被害者が市の女性職員であることを記事に記さなかった。この裁判の内容をブログにアップすると、自動的に削除されるようになり、NOTEを開始する。「裁判で聞いたことをネットに流すのは良くない」と清塚議長からブログを削除するよう求められる。

令和6年2月29日。

市は種村被告を懲戒免職処分にし、上司の南雲貢総務部長を訓告処分とした。起訴されてからこれまでの間、種村被告には給与が支払われていました。

令和6年3月1日。

市議会定例会一般質問の通告書を議会事務局へ送る。以下が通告文。

1 市の元幹部職員が不同意わいせつ罪で起訴されたことについて

 女性にとって魅力ある市であるために、そして市役所の女性に とって働きやすい職場にするためには、今回のような事件は絶対に起こしてはならない。
(1)この事件が今後の市政にどのような影響を与えると考えてい るか。
(2)元幹部職員は過去 10 年間に懲戒処分を受けたことがあった か。
(3)被害者が市の女性職員だと報道されているが、元幹部職員が 働いていた部署等で同様の被害があったか、調査する予定はあ るか。
(4)市がこの事件を最初に把握してからの対応を時系列で伺う。
(5)市長が市役所内でのハラスメント被害を今以上に把握できる体制づくりが急務と考えるが、見解を伺う。

2 懲戒処分の指針や公表基準の見直しが必要ではないか

 他の自治体では報道機関に公表すると思われるような職員の不 祥事事案が、当市では公表されない事例が散見される。他市では、 昨年、同僚の女性職員にハラスメントをした男性職員を停職の懲 戒処分とし、報道機関に公表した。しかし、当市は過去5年間で、 職場で後輩職員を殴り傷害を負わせたり、トイレにカメラを設置 し警察から聴取されたり、住居侵入や窃盗容疑で逮捕された 職員 に懲戒処分が下されたにもかかわらず、報道機関に公表していな い。不祥事を根絶するためにも、他の自治体並みに、懲戒処分の 指針や公表基準を見直すべきではないか。

 メールで送付すると、しばらくして大津事務局長から電話がきて、「通告の内容について黒岩さんの気持ちが聞きたい」「第一項目の2番、3番、4番の質問は個人の話で一般質問としては適当ではないのではないか」と聞いてきました。「私は適当だと思っています」と伝えると、「議長判断になります」と言われました。大津局長は、南魚沼市役所で部長職に就いた最初の女性職員です。当然、同じ女性職員がこの様なことをされて心を痛めていることと思います。

 次に清塚議長から電話が来て、通告書の内容の修正を要請されましたが、「検討します」と伝えました。またすぐに電話が来て、修正案を提示されるが、断りました。3日後の本会議で、私の通告書の内容が一方的に書き換えられており、清塚議長に「質問権の侵害行為で裁判になりますよ」と伝えると、ほぼ、原文のままの通告書がようやく受理されました。

令和6年3月10日。


 3月11日にする一般質問の全文をブログにアップしました。

 ブログでは、種村被告が過去10年間で複数回、減給処分を受けていた可能性について言及しました。種村被告が市民病院の庶務課に在籍していた令和元年から2年にかけて、減給5か月の懲戒処分を受けた方がこの部署にいました。市民病院の工事で、変更契約書作成等の遅延により支払いを送れさせたり、決済を得ることなく変更契約書を作成し、業者と独断で契約を行ったとのことです。当時の契約書等を情報公開請求したところ、「種村恒尚」が「病院整備室長」となり、該当工事の契約を交わしていたことがわかりました。

 さらに、令和5年3月29日、大和市民センターにいた59歳の男性職員が減給1か月の懲戒処分をうけています。工事の監督院業務において、総括監督員業務として行わなければならない主任監督員の指導、書類確認などの業務を行わなかった、とのことです。公判で種村被告の生年月日が明かされましたが、それを計算すると、令和5年3月29日時点、種村被告の年齢は59歳となり、ぴったりカンカンです。(大和市民センターに努める正規職員は6~7人程度)

令和6年3月11日。

市議会一般質問。

午前中、清塚議長と寺口副議長に呼ばれる。清塚議長が「被害者の知人という方が私の家に来て、黒岩議員はあんな内容の一般質問をするのか。この人は市長に立候補しているの。とんでもない」と言ったということを私に伝える。

一般質問のやり取りは以下の通り。(録画配信はこちらをクリック

私: 今回の件が市政に与える影響は。

林市長: 市民の市政への信頼を失ったが、市政の運営上のミスとかではなく、もっとはるか違う次元ですよ。

私: 被害者が市の女性職員だと報道されているが、元幹部職員が働いていた部署等で同様の被害があったか、調査する予定はあるか。

林市長: 既に警察の捜査が入っているため、予定はない。

私: 市がこの事件を最初に把握してからの対応を時系列で伺う。

林市長: 公判中であるため、お答えできない。

私: 市長が市役所内でのハラスメント被害を今以上に把握できる体制づくりが急務と考えるが、見解を伺う。

林市長: 既に相談窓口があり、今以上の体制整備は考えてない。

一般質問中、私が市長を「加害者側の人間」と言い、牧野晶議員が「加害者って言われているぞ」とヤジを飛ばし、林市長が「言葉に気をつけてもらいたい。私、加害者ですか?任命責任はありますが、加害者ですか、私が?発言取り消してもらいたい。議長どうですか?これまずいですよ」と言いました。清塚議長が「取り消しますか?」と私に聞き、「取り消しません」と答えました。(録画配信では28分19秒)

 私の一般質問の途中に、議会運営委員会が開かれ、私の発言を取り消すべきか議論をし、取消しはせず、議長から注意をするということが報告されました。ここで塩川裕紀・議会運営委員長に対し、私と牧野晶議員が質疑をし、牧野議員は「取り消すべき」と言いました。私が「発言取消し動議を出せばいいじゃないですか!」と言うと、牧野議員と塩谷寿雄議員が休憩動議を出し、発言取消し動議に賛成する議員を探し始めました。

公選法違反容疑で起訴猶予処分を受けた塩谷議員に対しては、何も言わなかった議員たちが、私の何でもない発言について取り消そうと動き出したのです。

牧野議員が他の議員を呼びかけ、塩谷議員、黒滝松男議員、関常幸議員、小澤実議員、中沢一博議員が議場を出て、議員控室へ行きました。

私も議員控室へ行き、「こんなことして恥ずかしくないですか?」と彼らに言うと、中沢一博議員が私の腕を触り「出て行ってくれ」と言いました。私が「今、私の腕触りました?ここ議員控室ですよ。なんで出て行かないといけないのですか?」と言うと、彼らが出て行きました。関議員が「1人じゃ何もできないぞ」と言って、出て行きました。

結局、彼らは半数以上の議員を集めることができず、発言取消し動議は出せませんでした。市の女性職員に対し2回もセクハラ行為をした牧野議員、お疲れ様でした。

令和6年4月4日。

 議会だよりを編集する「議会広報編集特別委員会」の委員長で共産党議員団の川辺きのい議員から電話があり、面会したいと言われました。

 私が「場所はどこですか」と聞くと、「来いと言うのなら、そちらへ行きますよ」と川辺議員。そんな言い方されて、「じゃあ、自宅でお願いします」なんて言えません。私は「議員控室でもいいですか?」と聞き、市役所の議員控室で30分後に面会することになりました。

 川辺議員は、5月1日発行予定の議会だよりの私の一般質問の原稿で、種村被告が「女性職員に対し勤務時間中に庁舎内でわいせつな行為をしたとして」の部分を削除したいという意見が委員会で出されたことを私に伝えました。委員会の委員には、林市長を選挙で応援した牧野晶議員、目黒哲也議員、塩川裕紀議員がいます。そして、大平剛議員と梅沢道男議員がいます。

 私は当然、削除しないように求めました。

 本来、共産党がこういう不祥事に関しては、前線に立って追及するのではないでしょうか?しかも、川辺議員は議会に2人しかいない女性議員の内の1人です。

 5月1日に発行される議会だよりを楽しみにしてください。共産党の方が委員長を務められる委員会が、自民党の林市長の部下の不祥事の隠蔽に加担するかどうかが問われます。

令和6年4月9日。

地裁で種村被告の2回目の公判。既にブログで記しましたが、事件の全容が明らかになりました。

 ●種村被告が40年前に交際していた彼女と被害者の風貌が似ていたことが犯行の動機だったこと。

 ●種村被告が日常的に市役所で女性職員の腰を触るなどのセクハラ行為をしていたこと。

 ●種村被告は酒癖が悪かったこと。

 ●種村被告が一度も職場でセクハラ研修を受けたことがなかったと言ったこと。

 ●今回の事件の原因について、種村被告は職場で昔から上司が女性職員の尻を触ったりするのを見ていたこと等をあげ、自らのセクハラに対する意識が低かったことも原因の一つに挙げました。

 ● 被害者はトラウマを抱え、誰かが後ろに立っているだけで恐怖におびえる様子が被害者弁護士から説明されました。

総括

林市長はこれまで、「市政の運営上のミスではない」と言い、「組織の問題というよりも個人の倫理の問題」と言いました。

しかし、本当にそうでしょうか?皆さんは、この時系列を見て、どう思いますか?

林市長のセクハラに対する甘い認識と今回の事件は無関係に思えますか?

中央政府で同じことが起きていたら、大きなニュースになり、メディアや野党議員が追及するでしょうが、人口5万人の地方自治体だと、メディアや議会が市役所と一体となって、不祥事を覆い隠そうとするのです。それによって、弱い立場にある人間の人生が台無しにされ、強い者たちは、少しくらい悪いことしても、何の処罰も受けずに生活を送れてしまうわけです。

これこそが、私は地方の衰退の原因の一つあり、地方から都会、都会から海外へ女性が流れていっている理由の一つではないでしょうか?

昭和の時代の「セクハラ文化」と決別できる自治体に若い女性が集まってくるのだと私は考えています。皆さんはどう思いますか。






 

 

 

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