第15章 真実?③

ジャン!

私はゆっくりと目を開けるとそこはテントの中だった。

あっあれ?ロボットは?と私はあたりを見渡す。

テントの中にはたくさんのロボットスーツが吊るされており並んでいた。

あれ?なんか真紀が着ていたロボットスーツにも似てる気が…

「今、ロボットは…大丈夫だよ!」

とゆりこは言った。

そうなの?

「このテントの中…姉貴の発明品で…そういうの見たことあるけど…」

と龍鬼はなんだか眉を潜めてそう言った。

確かに…龍鬼。

するとピロンとスマホから私と龍鬼、に受信が来る

なゆにはタブレットに受信が来る。

私たちはそのスマホタブレット画面を見る。

【大丈夫だよ!

今はみんながいる場所は私の発明品透明な小型テントにいて安全だから!

それとゆりこ!その発明品ロボットスーツ来てみてどうだった?

みんなにも試着して欲しいんだけど…】

と書かれていた。

ゆりこの来ているロボットスーツって!?

「そういえば、処分用ロボットをそのロボットスーツで倒していたよね?

なんか真紀が映像で着ていたスーツとそっくり。」

と私は言った。

するとゆりこは私たちの方へ振り向いてこう言った。

とゆりこは言った。

「これはね?

海緒と会った時、トイレに二足歩行のロボットがやってきたでしょ?

その時、月加からメールをもらったみたいでなゆが助けにきてくれた。

海緒!龍鬼くんだっけ?あなたたち

猫ロボット月加にあったよね?それで…生徒会室からロボットに襲われる中

脱出して地下室にいたよね?その時、地下室の天井裏で…

私となゆで声を掛けたけど…またロボットに襲われちゃって…」

あっ特別教室棟に来て移動用ロボットで保健室に来た時、

保健の先生…轢いちゃってその時に黒服の先生がきて…色々話して

私たちを処分しようとする前にNo.5白シャツの先生がきて…

ゆりこが脱走したって黒服の先生に報告していたよね?

ゆりこは続けて話した。

「私…職員室に…職員室の隣にまた…捕まってしまって…

その時に月加が未来…元の世界からこのスーツを送ってもらって

それを着て今こうやって抜け出すことができたんだ!

この発明品スーツなんか…しさく??だから

この世界のことを話してくれて… そのついでに

着てみてって誘われちゃって!」

ん?この世界のことを話した?

ゆりこはそう言い、ポケットからスマホを取り出し

もう慣れたように操作していた。

すると龍鬼が、スマホを取り出して私たちに向かってこう言った。

「ゆりこって昭和時代の人間だろ。…やりすぎだろ。姉貴。」

龍鬼はそう言いスマホ画面に何かを打ち込む。

そこには

【姉貴!ゆりこは昭和時代の人間だろ?

未来に影響出たらどうするんだよ!発明道具使わせちゃっていいのか?】

と送っていた。

うっうん!確かに大丈夫かな?

ゆりこっ70年前から来ていて19ーー年の子でしょ?

私も令和の5年西暦2023年代だけど…

龍鬼たちは2048年にいる未来人だよね?

月加の発明道具って…使っちゃていいの?

スマホ画面にピロンと龍鬼と私に受信がくる

そこには

【お願い、龍鬼?協力して、実はこの世界…閉じ込められてる子供たちはね?…

海緒となゆの世界は…】

この世界は?閉じ込められている子供達がいったいどうしたんだろう?

私となゆの世界って?どういう意味だろう。

あっ、ゆりこも…職員室の隣にある部屋からこの世界のことを何か聞いて

月加の発明品で抜け出したって言っていたけれど…

そういえば、No.1黒服の先生も私を見て何か言っていたなぁ。

「【この世界が何かを】本当は…

戦後から2023年の小学生1年から高校生3年までの世界…

岩下海緒、竹下なゆの世界は」って

その時になゆが焦っているように何か、話そうとしていたけど……

「ねぇ龍鬼?お願い私が…未来…の道具を

使っていることを許して?絶対に元の世界…元の時代に帰ったら

言わないから…

それと…」

とゆりこは言い私を見る。

「「この世界、本当は…」」

とゆりことなゆは言う。

ゆりことなゆ…月加何か知っているの?この世界の本当は?

私はそんなことを考えているとジリリリリリッと頭痛がしてきそうになり

手で頭を抑える。

あれっまただ。

「ああ…大丈夫か?海緒?」

と龍鬼は言う。

スマホにピロン!と私の携帯に受信が来る。

【やっぱり…ちゃんと言った方がいいかな?

思い出して月加だよ!戻ってきて!

どうして…覚えて…ないの?おか…】

覚えて…ないの?思い出して?おか…その後になんて言ったの?

またこの頭痛…私はまた手で頭を抑える。

幻聴…ジリリリリリッパン!と

何か機械が壊れるような音が聞こえてきた。

「きゃっ!痛っ!」

と私は悲鳴をあげしゃがみ込む。

えっなになになに?今私の頭…すごい音した〜

「「「海緒!」」」

と龍鬼、なゆ、ゆりこは言った。

「海緒?大丈夫?」

と言いゆりこは私の肩に触れる。

「ああやっぱりダメだよ!

こっちの世界だもん……」

となゆは言う。

こっちの世界だもん?

ひょっとしてゆりことなゆはこの頭痛を何か知っているの?

「どういうことだよ?」

と龍鬼も気になっているようだ。

その時、またスマホの着信がなり画面を開くと

【ああ、ダメ…また通信切れそう!】

と書かれていた。

「月加…」

となゆは言っている。

【おい姉貴?】

と龍鬼はスマホを操作して送る。

ゆりこは私と龍鬼を交互に見てこう言った。

「こっ…こうなったら…作戦変更!

といっても…後で話すだけだから…とりあえず…海緒!

ちゃんと話すから!この頭痛の原因をね?」

えっ何?この頭痛とこの世界何か原因でもあるのだろうか?

「それと龍鬼?ああ…えっと…あなたも!

この世界にいるのは戦後から2023年の子供たちで小学一年から高校三年まで

の子供達が閉じ込められているって知っているでしょ?

龍鬼だけ…2048年代が元の世界なのにこの世界にきてしまった理由も

後で話す!」

とゆりこは龍鬼に向かってこう言った。

えっ?龍鬼がこっちの世界にきてしまった原因も知っているの?

「まずは…とりあえずは真紀…あの子の記憶を戻そう!!

それからあなたたち…海緒と龍鬼の話にうつるからね?」

となゆは言った。

「それと…いじめっ子…沙由里のことなんだけど…あの子…

さっきは…私…ひどいよねって言っていたけれど…あの子ね…実は…」

そしてなゆはいきなり、私の方へ振り向き早口でこう言った。

また頭痛に襲われて私はまた手で頭を抑えて声を上げる。

「うっ!」

するとゆりこがこう言った。

「海緒…沙由里は…うーうん!いつか…話すね?」

えっ?どうしてゆりこも沙由里のことを知っているの?

沙由里の…本当のこと?

するとなゆ私に手を合わせこう言った。

「ごめんね?今は言えないんだ。」

なっ何だろう?

「大丈夫!いつかちゃんと話すから!」

となゆは言った。

龍鬼は不思議そうな顔をしてこう言った。

「なぁ、海緒も言っていたけど沙由里って…海緒をいじめていた子だろう?」

あっ龍鬼…うん…いじめられていたことあったよ。

でもなゆがあの子のこと実は…って話していたけど…

沙由里になにがあるんだろう?

それから…テントに吊るされているスーツから三枚持ってやってきたゆりこ。

「よしっ!

それじゃー海緒、龍鬼、なゆこれとこれとこれどっちがいい?」

とゆりこはそう言いピンクのスーツ、青のスーツ、緑のスーツを見せてきた。

「というか…あの黒服の先生…

一年前から私が記憶取り戻していること知っていたなんて…

でも、結局こうやって逃げれたからきっと大丈夫だよね?」

と1人ごとのようになゆは話した。

そっそうだね?

この世界のことは〜

まぁいつかちゃんと話してね?

私はピンクのスーツを、龍鬼は青のスーツを、そしてなゆは緑のスーツを着て

ゆりこは私たちを見て、

「それじゃ出るよ?準備はいい?」

と言った。

私たちは「「「うん」」」と頷き外に出る。

眩しい光が私たちを襲う。

目を開けると私たちは月加の言う通りに移動用ロボットに乗っていた。

だけど…

四足歩行のロボットや二足歩行ロボット数台に追いかけられていた。

二足歩行のロボットはまた銃が起動する…

「「「ええ〜」」」

と私、龍鬼、なゆは驚いた。

「大丈夫!このロボットスーツは強いよ!」

とゆりこは乗り気で言った。

「月加さんストップ!」

とゆりこは言う

移動用ロボットは止まった。

ゆりこは

移動用ロボットの奥の後ろに行き後ろ窓を壊して身を乗り出す。

えっゆりこ?

移動用ロボットから降りた。

「「「?」」」

と私たちは後ろへ行き、見てみるとゆりこは二足歩行のロボットを蹴り飛ばす。

するといきよいよく跳ねて壊れてしまった。

「「「おお〜」」」

と私、龍鬼、なゆは言った。

私は移動用ロボットでなゆが壊した後ろ窓から身を乗り出して

移動用ロボットから降りる。

私はすぐにそのスーツの力試しにその辺にいる二足歩行ロボの銃を取り上げると

すんなり取れた。

そしてその二足歩行ロボットに銃口を向ける。

銃を打つなんて初めてだなぁ。えい!  バン!!!

私は銃を放つと二足歩行ロボットの胸に穴が開きフラフラとゆっくり歩き始め

バタンと倒れてしまった。

やった!すごい

「それじゃ俺たちも試してみるか。なゆ」

と龍鬼は言う。

龍鬼となゆもゆりこが壊した窓に身を乗り出し降りる。

龍鬼となゆは走りながら撃ってくるロボットたちを避けながら

四足歩行のロボットの銃を何回か拳で叩きつけ龍鬼は

そのロボットの前足を持つなゆもそのロボットの後足を持ち

「せーの」と言う掛け声で

四足歩行のロボットを投げつけ壁に叩きつける。

私も銃を避けながら二足歩行のロボットの足を持ち上げ

たくさん回して壁に叩きつける。

ドカッ

追いかけていた数台のロボットを私たちは壊した。

ピロン!ピロン!ピロン!ピロン!

と私、龍鬼、ゆりこのスマホからなゆのタブレットから受信がくる。

【いいなぁみんな…すっごくかっこよかったよ?お姉ちゃん興奮しちゃう!

ふふふ!私の発明品今回もうまくいったわ!

さぁ移動用ロボットに乗って?急ごう!】

龍鬼と私とゆりこはそのスマホ見てなゆはタブレット画面を見た。

すると龍鬼がこう言った。

「いいなぁって俺ら遊んでいるんじゃねえんだぞ?」

移動用ロボットに戻る時に月加はこう私と龍鬼、ゆりこのスマホ

となゆのタブレットにこう送っていた。

【ちぇ〜   まぁでも?

この今みんなが着てるロボットスーツもあるけど

もう二種類作ったよ?

私の好きな異世界アニメのスーツや魔法少女のスーツだって…】

と月加からの受信だった。

えっ?異世界アニメのスーツや魔法少女のスーツもできるの?

そうなんだ…はぁこの世界に来て一年も経っていてテレビとかも見ていない!

異世界アニメ?とかそういうのはよくわからないけれど…

ちょっと着てみたいかも?

魔法少女スーツは…人からどう思われるかな?

なんだか…恥ずかしそう!

もしかしていずれ試着することになったり…ゴクリと私は唾を飲んだ。

私たちは移動用ロボットに乗る。

中で私たちは席には座らず立っていた。

いつでも動けるようにするため…

私たちを乗せる移動用ロボットは階段を上がり二階に着く。

「そういえば…この特別教室棟二階には学生たちが待ち伏せしてるって

月加が言っていたっけ?」

となゆが言った。

「ああそうだね?気を付けなきゃ!」

と私は言った先から…

ヒューンパリン!

えっなっなんか投げてきた?  ふっ筆箱?

私たちが乗る移動用ロボットから誰かの筆箱が投げてきた。

移動用ロボットがキーッと急停車をする。

私たちは前の窓を見るとそこには

たくさんの学生さんたちが!


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