第14章 真紀の救出!2

小学1年生A組側近くの男子トイレから天井裏を出る。

男子トイレから出ると移動用ロボットが止まっているのがわかった

ピロンと私、龍鬼、なゆの携帯から受信がくる。

「おお、早速姉貴から来た。」

と龍鬼は嬉しそうにスマホの画面を開く。

私、なゆもスマホ画面を開くと

【よかったぁ龍鬼!また会話ができたよ!

なゆと通信できたおかげだね?】

と月加から返信がかかってきた

「私…自分の持ってきたたくさんの携帯をこっちに持ってきたおかげで

こっちにきてすぐに思い出したから…その…それで…

真紀の捕まえてくださいって放送を聞くまで…私…一年間この世界でも

合わせていたから…それで寝場所何台か…

スマホを持っているって言っていたでしょ?それで…どうしたらいいか

考えていた時、一週間前に月加と会うことができて…」

なゆはそう言い自分のタブレットを持ってこう打ちこんだ。

【月加…一週間前…私を見つけてくれてありがとう。】

と返信を送った。

「龍鬼が誘拐されこっちの世界に来ちゃって…

月加が龍鬼を助けようとしていて…その時に

私と月加…出会うことができたんだよ?」

となゆは言った。

あっそうだ…気になっていたけど…

「仮想空間…この世界に閉じ込められてる人って…

戦後   から2023年で…

小学1年生から高校3年生までの子供達なんだよね?

どうして龍鬼も…この世界に閉じ込められてるんだろう?」

と私はなゆに言った。

すると…なゆはなぜか目を動かしてなんだか焦っているようにも見える。

ん?なゆ?何か知っているの?

すると…月加から私、龍鬼、なゆに連絡が来る。

【目の前にある移動用ロボットは私がハッキングしたから乗って!

あんまりここに長居はまずいんじゃない?】

月加!

なゆはその月加の文面を見て話しを変えるかのようにこう言った。

「そっそうだ!確かに!ロボットとか…

襲ってきたらまずいよね?

処分とか…○人ロボットとか…今…この壁のどこかから…

潜んでいるかも?」

あっああ確かに…

「よっよし!そろそろ乗ろうぜ!

真紀と…ゆりこ?を助けないとな?」

と龍鬼はいう。

なゆ、この世界…何か知っているのかな?

とりあえず…私は

「うっうん!」

と答えた。

私たちは目の前に止まっている移動用ロボットに乗り込む。

私達は運転席には龍鬼、助手席は私

後部座席にはなゆが乗る。

龍鬼は運転席に座った後、移動用ロボットから外の様子を開けながら

「それにしてもやけに静かだな。」

と言った。

確かに…一部屋だけ…教室の様子を見たけど…誰もいなかった。

いったいなんでだろう。

「まさか…どっかで待ち伏せとか?」

と龍鬼は言った。

それは…まさかね?

すると月加からまたスマホから返信がきて

私たちはスマホ画面を見る。

【うん!待ち伏せしてるかもしれない!

特別教室棟2階にこの世界の学生たちがいるから気を付けて?

それとこの移動用ロボットは動かしたいときは前とか後ろとか声に出して伝えてね?

私が動かすから安心してね。この世界である程度はハッキングしてあるから】

私となゆはお互いに月加から受信がきた文面を読んでいた。

元の世界とこの仮想空間?  えっ?声に出せば伝わるの?

「待ち伏せか…気を付けなきゃだな?

そろそろ出発しよう?」

と龍鬼が言う。

あっそっそうだね?

私たちはなるべく小声で

「「「それじゃー前へレッツゴー」」」。

と言った。

すると移動用ロボットは動き出した。

ピロンと私たちのスマホに受信が入る

スマホ画面にはロボットの顔をしたアバターだった。

そのアバターから文字が吹き出し

【 モブ子

生徒会長の…園田真紀ちゃん…

今図書室にいて複数の学生たちといるみたい!】

と書かれていた。

なゆは

「なら特別教室等の三階だね!

あっこの子も脱出仲間だよ!!!」

と私に自信満々に言った。

脱出仲間!?

ということは…元の世界の記憶が戻っている子ってゆりこ以外にもいたんだね?

「他の生徒たちをよく元の世界の記憶を戻せたな?

どうやったんだ?」

と運転席に座る龍鬼が聞いた。

「それはこのアプリって悩み相談も学生たちに受け付けているのもあって」

となゆは言った。

あっそういえば、このアプリ…悩み相談と…記憶が戻った時の共有アプリって…

「このアプリで、困った時は助けてあげて…移動教室とかで離れていても

相手と会話するようにしてて…そこで…その相手の悩んでいたきっかけは何か

を探って一緒にサポートをしていったら  

自分の元の世界の記憶をいつのまにか取り戻していたの!」

となゆは言った。

なゆは…相手が困った時は助けてあげていたんだ。

その相手の悩みのきっかけを探って…一緒にサポートして

相手と会話して…相手の元のいた世界…その記憶を取り戻させることができたんだ。

そうだなぁ?こっそりと相手に気づいてもらうのもいいけれど

ちゃんと相手と会話すればいつか…思い出してくれるのかも?

そういえば…学生たちが図書室って…

待ち伏せしてるかもだし…気を付けておこう!

それから…私たちの乗る移動用ロボットは

外へつながる渡り廊下へと進む。

私は移動用ロボットから外を見るとガラスの破片が廊下の床に落ちているのを見つけ

それを通りすぎる。

渡り廊下の外…私と龍鬼が抜け出せるようにサポートしていた月加さん…

月加が遠隔操作をして移動用ロボットが突っ込んだおかげでガラスが割れた

場所も通りすぎる。

私と龍鬼であの白い空間を飛び出して休憩していた時に

タブレットもないのになぜか…文字だけが浮き出てる画面が出てた場所が

あったけど…あれは何だろう?

【カードを差し込んでください!】って聞こえたことあったけど…カードって?

移動用ロボットは外に繋がる渡り廊下を通りすぎて

特別教室棟に入ることが出来た。

すると、私たちが入ってくるタイミングを狙っていたのか…突然!

ブー、ブー、ブー、ブー、ブーと音が聞こえてきて…

特別教室棟の電気全体が赤くランプのように光だしたり

元に戻ったりチカチカと交互に光りだす。

そしてドゴゴゴーンといった大きな音ともに移動用ロボットに乗る私たちの目の前

には廊下の奥の壁から現れたのは処分用ロボットがこちらに手を伸ばしていた。

いきなり移動用ロボットが急停車し出し私の頭は前後に一度ガクン、と揺れる!

処分用ロボットの前には職員室には先生たちが、立っていた。

先生たちは処分用ロボットなどに指示を出し職員室のドアに入っていく。

職員室のドアがガチャンとしまった後

処分用ロボットがいきなりこっちに向かってくる。

ウィーン!!

「「「ぎゃー」」」

と私達は叫んだ。

いきなり移動用ロボットが猛スピードで走り出し、それは処分用ロボットに

突っ込んでいくようにも見えた。

「えっえっ無理無理!突っ込むの!」

と私は叫んだ。

龍鬼が

「姉貴どうしたんだ!」

と思いっきり叫ぶ!

「月加〜!」

となゆも叫ぶ。

それでも移動用ロボットはどんどん前へと走り出す。

目の前…数メートルには処分用ロボットの手のひら!

処分用ロボットの指が動いた!

やばい!

私たちは目を瞑る。

しかし襲ってはこない!?

あれ?

その時私たちのスマホやタブレットから着信音がなった。

私たちは何とかスマホ、なゆはタブレットを取り出し画面を見ると

【後ろ見て!】

と書いてあった。

後ろ?後ろ!あっ!

私は移動用ロボットについているサイドミラーを見つけたのでそこから覗いてみる。

そこには

私たちを握り潰せる、処分用ロボットの大きな手は

ドゴゴゴーンといった大きな音ともに移動用ロボットに乗る私たち

を通りすぎていった。

つまり、処分用ロボットの手を私たちの乗る移動用ロボットはかわした。

避けたってことのようだ。

私たちは大きくため息をついた。

「「「ふっふ〜う」」」

「「「あっありがとう〜月加さん!「月加」「月加さん」「姉貴!」」」」

と私たちは言った。

しかし…処分用ロボットは私たちを捕まえるために手を伸ばしたため…

移動用ロボットの外をチラっとみるとその処分用ロボットの手首、腕、が

特別教室棟から外に繋がる渡り廊下までどんと伸びていた。

わっ!

ガッシャンとまた大きな音がして次…移動用ロボットの前に現れたのは

四足歩行のロボットだった。銃を出し攻撃してくる。

ガタンッと移動用ロボットの助手席に座っている私の身体が傾き

移動用ロボットがどんどん揺れるので私は座る席を掴んだ。

私は前をみると四足歩行ロボットの銃弾を移動用ロボットは器用よくかわしていく。

すっすごい!

しかし前から処分用ロボットがもう一台、潜んでいたのだろうか。

またもう一台廊下の奥の壁からまた処分用ロボットが現れいきよいよく

こちらに手を伸ばしていくる。

そしてさっき器用よく避けていた四足歩行のロボットがまたこちらに現れた。

そんな!避けているだけじゃダメだ!

龍鬼が、「姉貴!バックバック!」と言い

移動用ロボットは後ろに下がる。

だが最初特別教室棟に来た時に襲ってきた処分用ロボットが

伸ばしていた腕を廊下の奥の壁に戻そうとしてやってきていて

手の甲が見えてきた。

前には処分用ロボット!

周りには襲いに来る四足歩行のロボット!

後ろには戻そうとしている処分用ロボットの手の甲!

どっどうしよう!どうしよう!

その時!

私はある部屋が映った。

あっ隣は!保健室!

それは運転席に乗る龍鬼も気づいたのか?

私と龍鬼で

「「右!!」

と指定した

すると移動用ロボットは保健室に突っ込む。

 グシャ!  バキン!

ドドーンという勢いで保健の先生は入ってきたいきよいでぶつかりベットも吹っ飛んでしまい散乱状態の中急停車!!!

あれっ!?今何かにぶつかった気が…

「ねぇ移動用ロボットこっち、保健室に来る時、何かぶつかるよう音してなかった?。」

となゆが言う。

「うっうん…」

と私は声をかける。

「おいおい嘘だろ?まさか…」

と龍鬼が言い

私たちは慌てながら移動用ロボットから降りる。

そして移動用ロボットの前へと私たちは行ってみると

倒れている保健の先生NO 99がいた。

状態を確認すると服が破れていた。

うっ嘘!私たち…保健の先生、轢いちゃったの?

私たちは保健の先生No.99に近寄ってみると、

保健の先生は切断されており腕や足は機械できていた。

えっロボット!?すると龍鬼が、

「…アンドロイドだな他の先生ももしかしたらそうかもしれないな。」

と言った。

そっそれじゃぁ、先生たちがアンドロイドならそれを作った

この世界を作った人がいるってことだよね?

ドゴーーンと保健室の隣から音が聞こえてきた。

ん?何だろう?

その時、

パチパチパチパチパチパチパチパチ!

誰かが拍手をする音がする。

NO 1の黒服の先生だった。

「保健の先生は…残念だったがまあいい、君たちよくここまできた。

1人は私たちの駒になってくれたが…」

とNO 1の黒服の先生は言った。

1人は駒になったってそれって真紀のことだよね…

NO 1の黒服の先生は、私たちを見回してこう言った。

なゆの方を見てこう言った。

「おや…竹下なゆさん、やっぱり思い出してしまいましたか。

それで…今日、よくここまで隠していたようだな…」

「嘘?しっていたの?一年前からずっと私が思い出してるって?どうして?」

なゆは目を広げてNo.1の黒服の先生の前でそう言った。

知られていたんだ…なゆ…

記憶を取り戻し一年間、この処分が怖い中、隠してたんだもんね?

No.1の黒服の先生はこう言った。

「ああ竹下さん おまえの様子はずっとばれていた。

まあいつか、処分しようとしていたがな?」

この世界で馴染んでいたことを先生は最初から気づいていたんだ。

No1黒服の先生はもう一度、私たちの方を見つめこう言った。

「実は子供…生徒が減ってきてなぁ?

だが、最後の砦と聞く。

もう一度聞く。君たちは駒にならないか?」

えっ子供が減ってきてるの?

この世界にきてる…この縛られている場所に閉じ込められている子供達は

戦後から2023年の小学生1年から高校生3年までと言っていた。

私は移動用ロボットの後ろ…保健室の壊れたドア、

入ってきた廊下を見てその先にいる処分用ロボットを見る。

この学校では最下位になったら処分されるこの世界で、

週にときどき中間テストや期末テストがあり5月、7月、10月、12月、3月

と試験が行われている。

月曜日は国語の小テスト、火曜日は算数の小テスト、水曜日は休み。

木曜日は理科の小テスト、金曜日が社会の小テスト

土日は、休みのようだ。今日は水曜日だった。

テストの日は必ず1学年1組は死ぬ。

そういえば…戦後から2023年の小学生1年から高校生3年生って

どれだけいるんだろう?

そういえば、ゆりこは70年前からずっとこの世界にいるって言っていた。

麗華と薫はその前からここにいた。

この世界…この学校はいつからあるの?

テストの日に1人死ぬなんてそれに生徒が減ってきてるから駒にしているなんて…

それじゃ…過去から現在の子供達が減ってきてしまっているなら?

世界は…

私の元の世界って?

その時、私の頭からまた砂嵐の幻聴が聞こえてきた。

ジリリリリリッ

そしてこの幻聴はなんなのよ!

私はなゆとNo1黒服の先生を見ると

なゆはNo1黒服の先生を睨みつけこう言った。

「私たちは駒になんてならない!

こうしたらこうなるぞ!なんて脅してこないで!

もうそれはやめて…私は私のやりたいことをしたい」

となゆは叫んだ。

No1黒服の先生はそんなふうに言うなゆをしばらく見た後に…

なぜか私の方を見ていた。

私はそれに気づく。

なっ何?

「岩下海緒だったかな?変われた先のことは…

まぁ【この世界が何かを】本当は…

戦後から2023年の小学生1年から高校生3年までの世界…

岩下海緒、竹下なゆの世界は」

とNo1の黒服先生は言う。

なゆが

「待って!、そのことは…」

と焦るように言った。

えっえっなになになに?

黒服の先生?なゆと私の世界?本当はって?

戦後から2023年の小学生1年から高校生3年までの世界…

私となゆの世界って?

何か知っているのかな?

なゆも何か知っているの?

私は口を開きなゆを呼ぼうとしたが。

ヴーヴーと赤いランプ音が保健室中に響き渡った。

すると誰かが

廊下から保健室の壊れたドアにやってきた先生No.5

「生徒、相園ゆりこが脱走しました。」

焦るように言ったのはNo.5の白シャツだった。

えっ?ゆりこ自分で逃げれたの?

黒服の先生は焦るようにNo.5の方へ向きそして、なゆと龍鬼を交互に見て

それからこう言った。

「最後の砦を逃したなぁ、残念だ。

おまえたちを処分する。」

すると

ドコンとともにまた処分用ロボットの大きな手がやってくる。

黒服のNO 1先生は保健室から出てしまった。

えっえ〜処分!

やばいどうしよう‼︎ これ…

私たち3人はとっさに頭を抱えてしゃがみ込む。

助けて月加さん!!

ドーンと響き私はうっすら目を開ける。

一瞬真紀がまた襲ってきたのかとおもったがよく見ると

ゆりこ!? なんと

映像で見た真紀の姿と同じなロボットの黄色のウエストスーツを相園ゆりこが

きていて処分用ロボットをジャンプして片手の拳一発で壊したのだ。

龍鬼は何やら目を広げて

「いいのか?姉貴?未来の道具…」

とこう言った。

あっ確かに…ゆりこって…

そんなことを言っているにも気にせず

「三人とも!こっち。」

と言いゆりこは指をパッチンと鳴らす。

すると大きな光が私たちを包み込む。

まっ眩しい。

私は再び目を開けるとそこは、テントの中みたいだ。

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