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遠方より来客あり

 外出中に妻から「お客さんがいらっしゃっています」との電話あり。ちょうど事務所に戻る途中だったので「すぐ戻ります」と返事。5分ほどで事務所へ到着。そこには見知らぬ来客が男女二人。夫婦のようだ。
 男性が「突然お邪魔してすみません。今日名古屋から宮古にきました」と挨拶してきた。男性の手元には去る6月に行われた県議選の選挙公報が見えた。「県議選で國仲さんが落選したのが残念で、残念で・・・」隣の奥様らしき女性が悔しがる。
 二人はやはり夫婦だということで、今回、宮古へは沖縄の基地問題を自分事として考えるために現場視察しにきたとのこと。「本土では沖縄の基地問題は他人事でしかないと考える人が多い」と嘆く。
 私は「昔の政治家は『去る大戦で犠牲を強いられた沖縄には申し訳ない』との思いが強く『沖縄振興は償いの心『と言っていた。それが『沖縄が犠牲になるのは仕方がない』となり、いまでは『国防のために沖縄に基地を置いているのに反対するとはけしからん」となっている」と日頃抱いている危機感を訴えた。
 二人は「やっぱり他人事としか捉えていないでしょうね」と残念そうな表情を浮かべる。
 この夫婦は政治や選挙に強い関心があるようで、「都知事選には東京まで行った・・・。静岡県知事選挙にも出かけた・・・。名古屋市長選挙は来年4月にあって・・・」話題豊富である。
 「國仲さんは市長選に出るんですか?」突然、奥様が話を振ってきた。「はい」と私は答える。「一番訴えたいことはなんですか?」と奥様。「ん~」いきなりなのでどこから切り出そうかと思いをめぐらす。「選挙風土を変えたい、ということですかね」「これまで宮古の選挙は当選した側が優遇されもう一方は冷遇されるという選挙風土で組織対組織の構図」「市民からもこの選挙風土を変えてほしいとの声がある」「だから組織ではなくまずは一人で動いている」「無党派層に訴えることが大事」「そのことが『公平公正で市民みんなでまちづくりに参加する、みんなで将来を創っていく宮古島市』に繋がる」との思いを訴えた。
 また「オーバーツールズムから生活を守り、飲み水を守り、環境を守り、伝統文化を守る。軍備増強から島を守ることも大事だ」とも付け加えた。
 2人から「頑張ってください」と激励される。
 見知らぬお客さんとのいきなりの会話だったが、自分の思いを再確認できたいい時間となった。
 2人は沖縄の問題を自分事として考えたいとのことでありがたい。
 本土で、こうした気持ちを持つ人々が増えることを祈りたい。

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