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子どもは無限の可能性 令和元年12月08日 人とチームのハッピーファースト 16号

Brilliant Future Consulting代表石原孝尚です。

このnoteは、

高校、大学教員を経てサッカーコーチとして世界も経験し「人とチームが幸せに」という思いで2019年10月28日から毎日お届けするつもりが最近は休みがちな笑、みんなの未来を明るくするきっかけを提供するノートです。

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【こどもって素直】

小学生たちを指導する機会をいただきました。

最初、20分を講義室で「どんな選手が良い選手になると思いますか」というテーマで子どもたちと時間を過ごしました。

「シュートがうまい」とか「足が速い」とか練習したらできるようになること以外で子どもたちに考えてもらいました。

「人の話を聞ける」、「道具を大切にできる」、「練習を集中する」など。子どもたちは3人組になり自分の意見を伝えあい、全体でも発表してくれました。

そのあと僕は子どもたちに3つ伝えました。

「何かができること」(能力)も大切だけど「サッカーが好き」って気持ちはもっと大切なこと。
「好きなことにムキになること」。
「思いやり」を持つこと(自分と仲間に関心を持ち大切にすること)

【「何かができること」(能力)も大切だけど「サッカーが好き」って気持ちはもっと大切なこと。】

自分が指導してきた選手たちの話をして今も活躍する選手たちは「みんなサッカーが大好きで誰よりも練習したがっていたしうまくなりたがっていて最初は出来なくてもいつの間にか出来るようになっていた」。だから今、「みんながサッカーを好きって気持ちは能力なんだよ」と

【好きなことにムキになること】

Cristiano Ronaldo(ロナウド)の話をして、「彼は天才という印象があるかもしれないけど誰よりも練習する選手だよ」と伝えました。

ロナウドはマンチェスターユナイテッドでプレーしていた時も一番最後までグランドに残って練習していました。

【停電でもロウソクで筋トレする選手】

マンチェスターは雨も多く当時クラブハウスが停電になった時、ロナウドはロウソクの火の明るさで筋トレを続けていたという話をしていました。子どもたちに伝えたことは「こだわり」なんですが、僕はいつも選手には試合前もですが「ムキになろう」って言います。その方が感情的な表現かなって思います。

【「思いやり」を持つこと(自分と仲間に関心を持ち大切にすること)】

そして最後に今のどんな自分も周りの選手も認めようという話をしてグランドに行きました。

【それぞれ自分にあったチャレンジをすれば良い】

グランドで選手たちはすごく集中してチャレンジしようと僕の練習をしてくれていました。でもその中でも、できる選手、できない選手がいます。僕は「その子ができること」だけを伝えます。「できないことは時間がかかるのであえて指摘はしません」。できることが増えたら、次は「これをやってみても良いよ」といいます。同じ練習でもそれぞれチャレンジできることを変えます。例えば、基礎的な練習でも次のメニューは紹介していきますが、「もう一回、さっきと同じことをやりたい人は同じことやっていいよ」「うまくいった人や次チャレンジしたい人は新しいことをやってみよう」。これは選手自身が自分を大切にすることです。自分で自分を成長させる。自分で決めたことはうまくなりたいエネルギーが違います。

【一緒にうまくなるんだよ】

練習とは掛け算なので、一緒にどんどんうまくもなるし、ぜんぜんうまくならないこともあります。子どもたちはパス練習で「ちゃんとパスできない人」と練習することを嫌がります。ボールも拾いに行くことになるので笑。でも僕は「ちゃんとパスがこなかったらコントロールの練習になるから、みんなはもっとうまくなってラッキーだね」と言います。子どもたちは変なパスを楽しみだします。

【「声だけでも出そう」と言ってしまうコーチ】

僕が指導していることもあって、コーチの方々も子どもたちに「もっと積極的」にと伝えてしまいます。よくあるのが「声ぐらい出せ」と言ってしまうことです。

選手たちにとって「声を出すこと(コーチング)」は一番難しいことなんです。声を出して仲間に情報を伝えることは状況把握ができていて自分に自信がないとできません。サッカーは状況把握が一番難しいスポーツなので声を出すって本当は難しいです。でも多くの指導者が「声を出すこと」はやる気の問題と捉えています。それは「声を出せる人」がコーチをやっているからです笑

僕は練習後、子どもたちに「僕ら大人はみんなに声ぐらい出せというけど気にしなくていいよ。もし今、声出せないなら、周りの選手より頑張ってディフェンスしたり頑張って走ればいい」「そのうち自然に声はでるようになるよ」と

声が出せないことが自信の問題ならば「今の彼らを認めてあげること」で彼らは自信をもって声を出すようになります。子どもは声を出したいんですから笑。それを「なんで声ぐらいだせないんだ」と大人が指摘してしまうと「声を出せない自分にもっと自信がなくなって、もっと声が出せなくなる」という選手をたくさん見てきました。

僕は帰り際に練習中一番声を出してくれいていた選手に「一番、声出してたね。ありがとう。これからも周りを助けてあげてね」と伝えたら彼はにこって笑ってました。

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★ 石原 孝尚(いしはらたかよし)
Happy First Achievement 「ひとりひとりの幸せの先に成果がある」
サッカーコーチ・グローバルディレクター・自治体スポーツ振興アドバイザー・サッカー解説・企業研修講師
1977年4月8日生まれ 愛知県春日井市出身

金沢大学卒業、筑波大学大学院に進学しサッカーU21男子日本代表や女子日本代表スタッフ。大学院ではコーチングとともに健康教育学を専攻、修士論文のテーマは「母親のメンタルヘルス」。

大学院修了後、前橋育英サッカー部コーチになり現在タイでプレーする元日本代表細貝萌やセレッソ大阪田中亜土夢を指導。帝京高校ではプロ野球ソフトバンク中村晃や日ハム杉谷拳士、阪神原口文仁を教員としても指導。清水エスパルスの大久保拓生やサンフレッチェ広島の稲垣祥など多くのプロ選手も育て、新宿歌舞伎町ホストで活躍中のROLANDも指導。

大学教員を経てINAC神戸監督として澤穂希、川澄奈穂美らと史上初の四冠。その後アメリカに拠点を移しアメリカ女子プロリーグSky Blue FCのコーチに就任。アメリカ代表キャプテンChristie Ramponeなどアメリカ、オーストラリアなど各国代表選手たちを指導。その後、浦和レッズレディース監督、オーストラリア女子プロリーグMelbourne City FC Ladiesコーチ。
現在、FCふじざくらグローバルディレクター、岡山県高梁市のスポーツ振興アドバイザー。自身の経験を生かしてHilton Tokyoなど企業研修も行う。

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