見出し画像

「ちいさな幸せにも感謝したいから、私たちは今日も写真を撮る」フリーランスフォトグラファー・jyota tomonoriさん×misuzuさん

今まで当たり前だと思っていたことが、実はとても大きな幸せだったのかもしれない。この数ヶ月そう感じながら過ごされている方も、少なくないのではないかと思います。

その中でも大切な人と過ごす何気ない時間の尊さは特別なもの。今だからこそ、そんな瞬間を集めて皆さんとシェアできたら。そんな想いでこの夏、フォトライフスタイルWEBマガジンNICO STOPさんと「#あなたと過ごす日々」というフォトアワードを開催することになりました。
今回はフォトアワードのために作品を作ってくださったjyota tomonoriさん(以下、jyotaさん)・misuzuさんカップルをゲストに迎えお話を伺います。

共にフリーランスフォトグラファーとして活躍するお二人。お互いの日常の姿を収めたナチュラルな写真の数々が人気を集めています。お二人のライフワークでもある「日常写真」には、ただおしゃれなだけでない、深い想いが込められているようです。
読めば思わずカメラを持って、大切なあの人を写真に収めたくなってしまう。そんなインタビューになりました。

二人と写真の、人生を変える出会い

画像1

▲今回は遠方にお住まいということもあり、リモートでお話を伺いました。カメラ越しにもお二人の仲の良さが伝わってきて、お話を伺っている私たちも幸せな気持ちでいっぱいになります。

jyotaさん:
彼女と出会ったのは大学一回生の時。僕からの一方的な一目惚れでした。彼女と少しでも近づきたくて、同じサークルに入ろうとしたり、全く興味のない部活に見学に行ってみたり(笑)そして僕が写真を始めたのはmisuzuと出会ったのがきっかけなんです。

お付き合いがスタートして彼女と過ごす時間が増えると、大学の登下校の際にカメラを構える彼女の姿に興味が湧いて。それまではカメラは一切触ったことがなくて、撮影はスマートフォンでしかしたことがありませんでした。何気なくカメラを借りてファインダーを覗かせてもらったんですが、その瞬間カメラの楽しさに気づいて。シャッターを押すたびにどっぷりとはまって行きました。ファインダーを覗いて見える世界っていうのはすごく綺麗で、目で見たものと違うということにすごく驚きましたね。

misuzuさん:
私はもともと物作りが好きで、ファッションやインテリア、料理を作ることも好きでした。それを記録して残すために写真を撮り始めたんです。最初は私もスマートフォンで撮影していたんですが、木漏れ日やお花をもっと綺麗に写したいと思って本格的な一眼レフを使い始めました。

画像2

▲様々なものを手作りしてしまうmisuzuさん。なんとこのハンガーラックもお手製なのだそうです。他にも料理や食器棚さらに器まで、手掛けるものはどれもとってもおしゃれ。その秘訣を聞くと「モノ作りも、写真を撮る時と同じ感覚で色のバランスを意識して仕上げている」とこっそり教えてくださいました。

そこで彼と同じようにファインダーを覗く楽しさを感じて。なんでしょう、スマートフォンって手だけを動かして撮影しますけど、ファインダーを通す時は自分の視点も変わるんですよね。例えば地面ギリギリでファインダーを覗いて撮影したり。普段の生活にはない視点から「こんなところに光が綺麗に降り注いでるんだ」って感じたり。彼が言っていた通り、新しい世界を知ったという印象がすごくありました。

学校の休み時間の度に二人で上を向いたり下を向いたりして撮影していたので、周りの同級生や先生は「なんか変なことをしている二人がいるな」って本当にそういう感じで。

jyotaさん:
浮いてたよね(笑)。

misuzuさん:
そうそう。「何してるの?」ってよく質問されたくらい。でも先生や友達に私たちの写真を見ていただいて、学校のパンフレットに使わせて欲しいというお話になったり。初めは変な人だと見られていたかもしれないけれど、結局これで良かったのかなと思っています。

「好き」を手放さなかったら、それが仕事になった

画像3

jyotaさん:
今僕はウェディング撮影を中心に、前撮りから結婚式当日、二次会をメインに撮影させていただいています。ウェディング以外では広告撮影などのお仕事も頂戴して。でも僕は実家が農家なので、フォトグラファーになるっていうことがずっと想像できなかったんですよ。てっきり実家の農家を継いで畑をしていく人生だと思っていたので。カメラは趣味から始まったんですけれど、それをこうやってお仕事にさせていただいていて、すごく不思議な感覚です。彼女と出会って本当に人生が変わりました。

実は僕、こうやってカメラなしで人前で喋るのはすごく苦手なんですね。でも「カメラを持つと人が変わる」って言われることも結構あって。カメラを持っている時が一番心地良くて、人と接しやすいんです。だから、僕はフォトグラファーという仕事を天職だと思っています。…ちょっと決めすぎたかな(笑)。

misuzuさん:
ふふふ。私の場合はもの作りが好きなので、何か成果物ができるのが好き。私は物を撮る仕事が多いんですけれど、撮影スキルだけでなく、スタイリングやファッション、小物の制作など自分の今持っているスキルを生かして、クライアントさんに喜んでいただけた時は、自分の好きなものが全て点と点で繋がる気がしてとっても嬉しいです。自分の好きなことで人の役に立てるということは、とっても幸せなことだと感じています。

想いと記憶を形に残せる、そんな写真に惹かれて

画像4

jyotaさん:
SNSとかでも使われているように、写真は自分たちのことを全く知らない人が見ても、撮影した場所や空気を想像できる。そういう風に形に残せるっていうのが、すごく魅力的だと感じています。

misuzuさん:
私も人が笑った顔だったり、二度と同じ瞬間は作り出せないと思うんですけれど、それを記録できるのはすごいなと思っていて。実は最近おじいちゃんとおばあちゃんの写真を私が撮る機会があったんです。せっかくなのでその写真をプリントしてプレゼントしたんですけれど、そうしたらおばあちゃんが「本当に泣きそう」って。「もう私死んでもいいわ」って本当に喜んでくれて。涙を流すぐらい喜んでもらえることがあるなんて、写真って本当にすごいですね。自分で作ったものであんなに喜んでくれるなんて、すごく嬉しかったね。

jyotaさん:
すごく喜んでくれたね。

▲こちらが噂のお写真。仲良しなお二人の空気感が切り取られた、とっても素敵なショットです!おばあさまは嬉しさのあまり写真を受け取るや否や、近所の方に自慢しようと、すぐさま外に飛び出して行ってしまわれたそうです。

misuzuさん:
この前すごく素敵なコメントをくださった方がいらしたんです。「misuzuさんとjyotaさんのお写真は、9割の現実と1割の希望を与える写真です」って。すごく嬉しくて。

私たちはセルフポートレートを撮る中でも、他の方を撮る中でも、基本的にはありのままではあるんですけれど、編集などでちょっとしたニュアンスを加えることはあります。リアルなんだけれど、そこに誰かの希望になるものもプラスできたら。そんな気持ちを込めて。だからその言葉を言っていただいた時に本当に嬉しくて…私たちが今写真のお仕事をしている意味そのものだと思っています。
だからその言葉を言っていただいた時に本当に嬉しくて…私たちが今写真のお仕事をしている意味そのものだと思っています。

「何気ない日常に小さな幸せを見つけた瞬間」を撮りたい

画像5

jyotaさん:
僕はどんな時も絵になるというか絵にするというか。何をしてても撮りたくなっちゃうんです。僕は常にカメラを持っていて彼女を追いかけるっていう日常なんですね。焦っているわけじゃないけど、アドレナリンが出てるというか。残したいって気持ちは常にあります。ふとした瞬間が素敵に見えるんです。

日常の中に小さな幸せがたくさんあると僕は思っていて。普段過ごしている中では見つけられないけれど、カメラをしているからこそ見つけられることがある。それを残したいなって。

misuzuさん:
今って普通ではありえないことが世の中で起きていて。その中でたまたま3月に引っ越して二人で同棲を始めたんですけれど、ずっと一緒にいる時間の中で気づくことも多かったです。
彼も言っていたけれど小さな幸せ、例えば「おはよう」って彼が言って、私も「おはよう」って言う。そこで言葉のキャッチボールが生まれて「今日1日頑張ろう」という元気になったりとか。普通の会話なんですけれど、相手がいないとそれはできないことですよね。

一つひとつのことを当たり前だと思わず、相手に感謝を忘れないことの大切さを改めて感じられたのは、本当に良かったと思っています。

自分たちだけでなく周りの人も幸せにするのが“しあわせな結婚”

画像6

jyotaさん:
僕はパートナーシップを築く上で、なんでも正直に話し合うことが大事だと思っています。あとは信頼。僕は彼女のことを本当に信頼しています。色彩感覚も空間の使い方も言葉の表現力も…どれも自分にはないところで、本当にこのセンスが欲しいというくらい。頼りにしていますね。

misuzuさん:
恥ずかしい…褒め合いみたいになってしまってさらに恥ずかしいんですけれど、私も常に彼には憧れと尊敬でいっぱいです。私にはない個性的な感性や、勉強熱心なところ。それにホスピタリティ精神の高さにもいつも驚かされます。一緒にいる時間が増えて、改めて影での努力を知ることができました。時にパートナーで時にライバルである今の関係は、お互いが成長するために重要な関係だと思っています。

画像7

結婚はいずれはしようかなと考えてはいるんですけれど、改めて結婚ってなんだろうと考える機会が今まであまりなくて。そうですね、自分たちの親のように仲良く家庭を築きたいという想いはいつもあります。あとおじいちゃんとおばあちゃんになってもずっと撮りたい、撮られ続けたい。変わらない想いでずっと一緒にいることが私たちにとっての“しあわせな結婚”なのかなと思っています。

jyotaさん:
僕は“しあわせな結婚”は、周りの人も幸せになれることなのかなって。結婚しなくても幸せだっていう人はいると思うんです。けれど結婚すると家族同士の付き合いが増えたり、新たな出会いがあったり、子供が生まれたり。そうやって多くの人を交えながら新しい幸せを築いていくのかなって。幸せの循環が巻き起こるのかなって。

misuzuさん:
そうだね、そう思う…!私、少し前まで結婚式に関して「盛大にやりたい」という想いは、正直そんなになかったんです。でもウェディングフォトグラファーである彼から「挙式披露宴は、家族やゲストに感謝の気持ちを伝えるものでもあるんだよ」ということをすごく教えてもらって。結婚というのは自分たちだけのことではないんだなと、気づかされました。だから自分たちだけではなくて、周りの人たちも幸せになることが“しあわせな結婚”なんだと思います。

画像8

jyota tomonori @jt.333
大阪府出身
カメラと植物をこよなく愛し、365日カメラを持ち彼女との日常を写真に収めている。現在は、ウエディングフォトグラファーの経験を活かしフリーランスフォトグラファーとして活動中。 その他、広告撮影や企業案件を始め、WEB連載の執筆や本の出版、オリジナルプリセット販売なども行っている。
misuzu@pettit0524
香川県出身
大学一年生の時にカメラを始め、自身の作品集としてInstagramを開設。
学生時代には、日本最大級の水族館でワークショップを実施し、卒業後は株式会社CURBONの設立メンバーとして活動した。現在は、広告撮影やWEBメディアでの執筆、本の出版やワーク ショップなどフリーランスフォトグラファーとし幅広く活動している。
お二人は「jyota & misuzu 」というアーティスト名でも活動されています。
HP:https://www.jmphotolife.com/

【お二人が選ぶ、BRILLIANCE+のブライダルジュエリー】

婚約指輪
jyotaさんからmisuzuさんへ

※こちらの商品は販売終了いたしました※

サイドにダイヤが施されていることにより、正面だけでなくいろいろな角度から楽しめる指輪だなと思い選びました。

結婚指輪

※こちらの商品は販売終了いたしました※

ツヤ消しの繊細なデザインが美しいなと感じました。
また、シャンパンゴールドはお洋服を選ばず男女問わずお揃いの色で着けるのもお洒落だなと思い選びました。

‐‐‐‐‐‐‐‐

BRILLIANCE+では2020年9月1日までNICO STOPさんと一緒に「#あなたと過ごす日々 」というフォトアワードを行なっています。
大切なあの人がそばにいてくれることへの感謝を込めて、あなたの日常の一コマを写真に切り取り、シェアしてみませんか。
写真に残すからこそ見えてくることが、きっとあるはずです。

‐‐‐‐‐‐‐‐

BRILLIANCE+オンラインストア
BRILLIANCE+ショールーム


この記事が参加している募集

#カメラのたのしみ方

55,188件