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Webライター1年目のまとめ【初クライアント編】

今回の記事では、Webライター2年目に突入した現在、これまでの1年間を振り返ることにする。

正直に言うと、1年目はめちゃくちゃ大変で、何回ライターを辞めようと思ったかわからない。それでも続けられたのは、子どもたちの存在や一番近くで支えてくれる妻、クライアントさんやコミュニティの環境など、本当に周りに助けられたのが大きい。

もしもどれかひとつでも欠けていたら、僕はWebライターを続けることはできなかっただろう。

2年目はかなりいいスタートを切れているので、初心を忘れないために、死に物狂いで駆け抜けた1年を記録として残しておくことにする。

書き始めると意外にも長くなってしまったので、いくつかに分けて書くことにする。

はじめて受けた案件は、縁もゆかりもない不動産のSEO

文字単価は0.6円だった。0.5円ではなくて、0.6円に謎の喜びを感じていたことをいまだに覚えている。

当時はWebライターのことが何もわかっていなかったので、ゆらりさんのブログやたなざわさんのYouTubeを見てひたすら勉強していた。

幸いにもブログでSEO記事作成の経験はあったので、それを武器にランサーズでSEO案件に応募。

ただし、この時点でちょっと人と違うことしてるなと思ったことがある。
それは、案件を選ぶ基準がジャンルや単価ではなく、発注者であったことだ。

発注者がどんな思いを持っているんだろう?当時の僕はライター経験がまったくないくせに、そんなところだけを気にしていた。

案件募集要項には通常、ジャンルや単価、納期や応募条件などが書かれている。

ただ、どれも同じようなものしか書いておらず、発注者がどのような思いで仕事しているかがわからなかった。そんな人とは仕事をする気が起きなかったし、仮に仕事をしたとしても良い関係を続けられる自信がなかった。

未経験ライター1ヶ月目、実績0にしては傲慢な選択だったのかもしれない。

しかし、この体験こそが今に生きている。僕は最初からこの方法で案件を探していて本当によかった。

なぜなら、想いの素晴らしいクライアントが見つかり、その方との仕事がWebライターとしての初案件だったからだ。

前述のとおり、僕はクライアントの想いだけで案件を選んでいたので、ジャンルはまったく経験も知識もない不動産ジャンルだった。

そこで初めてSEO案件の洗礼を受ける。

とりあえず、文章を書くのが窮屈だった。レギュレーションと呼ばれるものがひたすら細かく、作業内容も膨大にあったのだ。

僕はもともとブログ出身なので、書き方にルールを感じたことはない。

だから、文章を書くこと自体にルールがあることにしんどさを感じてしまった。そして、SEO案件の中でも、特に文中に使うキーワードの指定が多かったので、それだけでほぼ文章が出来上がってしまっていた。

適当に語尾を変えて、接続詞でつなぎ合わせるだけの穴埋めのような作業だったのだ。

だから、僕は2ヶ月目にしてその案件を受けることが苦しくなってしまった。

ちょうどそのころには、SEOとは別の案件も契約が決まり、そちらの方が熱を入れられそうだったということもある。

その旨を素直にクライアントに相談した。以下は僕が当時送ったメッセージそのままだ。


このメッセージに対して、クライアントから返ってきた返答は意外なものだった。それは「何がネックなのかをヒアリングした上で、解決に向けて対応したい」という前向きな返答だったのだ。

当時のクライアントはライティングチームのディレクターだったのだが、総合ディレクターと話す機会を設けていただき、単価や作業内容について交渉もさせていただいた。

ただ、どうしても条件的に折り合いがつかず、泣く泣く、辞退した。

すぐには返事ができなかったので、後日メッセージを送ると、丁寧にお返事をいただいた。

メッセージを読んでいると、最後に案件に関する内容とは別に、双子の親としてのメッセージもあることに気が付いた。

たまたま僕と同じく、そのクライアントも双子の親だったのである。

業務とは全く関係ないのに、わざわざ時間を割いて、労いとエールを込めた文章を僕宛に書いてくれたのだ。しかも長文で。

読んでいて涙が止まらなかった。

もう仕事を継続しないと言っている人に対して、なんて誠実でやさしい方なんだろう。自分もいつかそんな風になりたいと強く思った。

また、当時は子育てに関する悩みも尽きず、本当に苦しい時期でもあったので、当事者からの言葉は誰よりも響いた。

このことから得た経験は、どんなにクライアントが良くても、ジャンルに興味がなければ長続きしないことだ。

僕は不動産には興味がない。

だから、それ以来不動産ジャンルは一度も受けていない。ただし、ポートフォリオに書いていた不動産ジャンルの執筆経験が後日、思わぬご縁を引き寄せることとなる。この話はまた別の機会に。

とにかく、この案件は僕にとっての大きな大きな一歩である。この案件があるから今がある。

金額としては1万円分も稼ぐことはできなかったが、金額よりも大切な経験積めた思い出の初案件だ。

僕は人にライターの話をする以上、生涯このストーリーを語り続けるだろう。それだけ印象深い出来事だったのだ。



ここまで、振り返っていて気が付いたことがある。

それは、当時の自分のメッセージを見返してみて、めちゃくちゃクライアントと向き合っているということだ。

当時は、案件の経験も乏しく、クライアントを複数抱えているわけでもなかった。

目の前のクライアントとの仕事が終了すれば、明日からどうしようと思うような状況である。

ただし、今は違う。ありがたいことに、X経由で仕事をいただいたり、紹介をしていただくこともあれば、問い合わせを企業からいただくこともある。

今やクライアント数は7社になり、仮に1つの案件を断ってもその分別の案件に注力できるような状況だ。

僕が思ったのは、今は当時と同じくらい目の前のクライアントに向き合えているのかな?ということ。

本当に駆け出しで初心者だったからこそ、返信する時間帯には気を遣い、メッセージひとつ送るのにも失礼がないようにGoogleで検索していた。

でも、今はクライアント数が多くなったことで、基本的な礼儀礼節やマナーのアンテナが立っていないのかもしれない。

これからは初心を忘れずに、より一層気を引き締めようと思った。

ということで今回はここまで。またね!




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