長野市の思い出:1

※基本的に思い出しながら、個人的なことをダラダラ書いているだけなので、有益な情報や面白いことは書いていません。

 前回の続き。

 移住が決まってから実際に引っ越すまでの間に、私は2回長野を訪れた。一回は下見のためであり、もう1回は物件を探すためであった。(なお、2回目の訪問は、訪問前に妻が物件を決めてしまっていたので、実際には配送されてくる家具の受取と組み立てがメインとなった)

 最初に訪れたのは移住の3カ月前、前年の11月だった。札幌市から長野市への移動は、飛行機で東京に行き、そこから北陸新幹線に乗るか、札幌市内にある丘珠空港から松本空港に飛び、松本市から長野市に移動するというのが現実的であった。
 東京(成田)までLCCで行き、東京か上野に出て新幹線に乗るのと、丘珠から松本に行ってローカル線で長野に行くのは、金額的にはさほど変わらなかった気がするが、当日バイトなどの予定が入っていた私は、便数の多い前者を選択した。
 札幌→東京(成田)のLCCは、それまで妻が東京に住んでいたこともあってよく利用していたので慣れていたが、新幹線に乗るのは多分10年ぶりくらいだったと思う。当日午後の便で札幌を経ち、成田から上野に移動して新幹線に乗り、長野についたのは午後8時すぎくらいだった。金曜日だったので取れた席が3人がけの真ん中であったため、車窓を眺めることはできなかった。
 到着した長野駅は新しいかった。後で知ったのだが、長野駅は昔は仏閣型だったのが、近年近代的な駅ビルに改築されている。引越し後に地元の人に聞くと、昔のほうが良かったと言っている人のほうが多かったが、私は今の長野駅のデザインもいいと思う。

 そんなこんなで到着後に妻と合流し、「岩田のそば屋」という店で晩ごはんを食べてから、当時妻が住んでいた会社の寮に移動した。「岩田のそば屋」で食べた野沢菜の天ぷらは美味しかった。
 そういえば、私は長野に移住してから、そばを食べたのは数える程しかない。別に嫌いではなく、むしろ好きな方なのだが、たぶん3回位しか行っていない。タイ料理やインドカレーのほうが間違いなく多く食べている。

 ちなみに長野でインドカレーを食べるのであれば、以下の店がおすすめである。
カフェ・モンマルト
ライブレストラン ビアホール・トピ
 数種類のナンと、四種類のカレーがあり、ナンを1種類、カレーを2種類選ぶことができる。また、店でライブが行われており、飲みながら聞くことができる。他に、上田市にも美味しい店があるのだが、それは機会があれば書く。

 あとはインドカレーではないが、長野駅近くに「サリー」という店があった。入り口横に自販機があり、野菜などのトッピングと、辛さを選択して注文するスタイルの店で、焼いた野菜のカレーが美味しかったのだが、昨年の4月に行ったときには閉店してしまっていた。

 タイ料理は以下がおすすめ。
バーン・チェリー
サバイサバイ

 さて、妻の寮は長野駅からバスで20分程度のところにある。ここは結局1度しか行かなかったのだが、長野から東京に向かう高速バスの通り道にあるため、移住後は年に数回見かけることになった。

 翌日の朝、私は初めて陽の光の中で長野市を見た。四方を山に囲まれていて、高い建物が少ないなと思ったような気がする。その後、2回目の訪問の際に今度は引越し先の最寄り駅のホームから四方を眺めたときには間違いなくそう思ったので、たぶんそうだろう。
 雪と山というのは、札幌で見慣れた景色ではあったが、田んぼや畑の広がる風景は、「本州だ」という感じだった。少し、祖母の住んでいた秋田と重なった。
 そういえば、歩行者が少ないと思った記憶もある。長野市は基本的に車社会である。移住後に就活をした際も、無いと困ると言われた記憶がある(結局買わなかったが)。

 結局最初の訪問は2泊3日だった。早朝、私は社員寮を出て、バスに乗らずに長野駅まで歩いた。空気が澄んでいて気持ちがよかった。でも、このときにはまだ、この街に住むのだという実感はなかった。ただただきれいな街だなと思った。

 続く。

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