ゴミカス② 〜彼の裏表〜
ゴミカス① 〜出会い編〜の続きです。
今回は彼の表の顔と裏の顔について暴露していきたいと思います。
表の顔
ゴミカスは根っからの陽キャだった。
(MBTIで言うとESTPかESFPあたりと予想)
顔が良いからできることなのだろうか。
精肉店の店主には
「おっちゃん!この肉どうやって料理したらいい?」
と声をかけるし、
コンビニやカフェの店員にも
「メガネ素敵っすね」「お姉さんのおすすめ何すか」
と当たり前のように話しかける。
どちらかというとコミュ障気味のわたしにとって、彼と過ごす日常は何もかもが新しくて鮮やかに感じられた。
ゴミカスはボケもツッコみもできるタイプで、わたしをいじってボケさせてツッコんだり、彼のボケで笑い死んだりと、ゲラ体質なわたしには最高のパートナーだった。
お寿司を食べている時にサッカー大会が始まって服が醤油まみれになったこともあるし、お風呂で水風船をして暴れ散らかしたこともある。(何それ)
突然大きな花束を買ってきてくれたり、これかわいい!と言ったアクセサリーをその場でプレゼントしてくれたり、とにかく彼はYouTuberみたいなエンタメ性に溢れていて、楽しすぎる男だった。
裏の顔さえなければ…。
裏の顔
ゴミカスはローランドを崇拝しているだけあって、世界中の女にモテることにステータスを全振りしているような男だった。
繁華街で飲み歩いたり、クラブでオールしたりするのは当たり前で、連絡が取れなくなることも頻繁にあった。
ゴミカスはクラブ通いの「テキーラ最高ェェアアア!」みたいな女とばかり遊んでいた。
会ってる時の幸せブーストでうやむやになっていたが、正直ゴミカスに大切にされていたとは思えない。
付き合って1年近く経った頃のこと。
わたしはゴミカスの世界の中で「唯一まともな女」としての地位を確かなものにしていたので、彼から「一緒に住んだら安心できるし、家賃も節約できるしいいんじゃない?」と提案され、ノリで同棲を始めることになった。
これが地獄の始まりだった。
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