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変な人なんて、いない。

わたしは幼い頃、自分と違う人のことをすぐに「変だー!」と言って笑っていた。でもその相手は複雑な表情をしていて、なぜ変だと認めてくれないのか不思議に思っていた。

変な人やおかしい人なんていないと気づいたのはずいぶん後のことだ。

その人によって生活環境や聞いてきたもの、見てきたもの、歴史が違うのだから、自分と違うのは当たり前。正解なんてない。
だから、変な人やおかしい人なんていないのだ。

今になって、「変だー!」と言って複雑な思いをさせた子に謝りたいなあと思うことがある。その子にとっての正解を否定してしまって悩んだのではないだろうかと心配になる。でも、今その子がどうしているのかわからないので後の祭りだ。子供は残酷だなあと思う。そもそも親がそういうことを言う人たちだったから子供の自分もそういう考え方に影響されたのだと思うが、今さら言い訳をしても仕方のないことだ。悪かったものは悪かった。

だから、今は出会った人のことは否定せずにそのままを受け入れるようにしている。たまに「ん?」となる時があって自分で態度を硬化させてしまうこともあるが、それはその人の個性なんだなと後でちゃんと納得するようにしている。

これからもいろいろな人と触れ合いたい。
だから、その人のことを知る努力をやめないようにしようと思う。
たとえその人がわたしのことを知ろうと努力しなくても、
相手を知りたいのはこっちの勝手なのだから別にかまわない。

人生は意外と短い。
あとどれくらいの人と出会えるかわからない。
どれくらいの人がこれから大事な人になるかも、
まだわからないのだから。

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