塾講師バイトに関する事項
本記事投稿者は大学1年生のときより塾講師バイトをやっている。大学院生になっても続けたかったのだが、最近になって色々と塾側に思うことがあったので、辞めることとなった。
本記事では塾講師バイトについて述べてみたいと思う。「新しくアルバイトとして始めてみようかな?」と思う人に向けても、少しばかりは参考になるように書いてみたいと思う。
どういうアルバイト内容か①?
アルバイトの名前の通り、主に小学生から高校生を相手に、講師として担当可能な科目を授業する。塾のルール(授業時間など)には従わないといけないが、どのような授業を展開するかは自由だと思われる。もちろんそれは担当生徒の利益につながらなければならない(受けても意味のない授業を、生徒は望まないでしょう)。
授業展開の仕方は色々あるだろう。担当の生徒が授業前に質問したいことがあればそれを先に取り上げる。担当生徒と「今日はどんな内容をやりたい?」と訊いて、一緒に決めることもあるだろう(講師の臨機応変な対応が必要か)。
どういうアルバイト内容か②?
塾によるだろうが、本記事投稿者がお世話になった塾は、科目指導以外にも業務があった(主にバイトに入りたての大学1年生の時にやった)。
具体的には、教室の掃除等の環境整備業務、電話対応業務(授業の欠席報告のやり取りなど)、質問対応など、色々あった。バイト先での担当生徒以外の生徒や他の講師と会話ができ、苦痛ばかりではなかった。
ただし、給料は講師業務より安かった。
給料はどれくらいか?
一般的には他のアルバイトよりは少し高めに設定されているようだ。大体が1300円前後だと言われている。
時給という概念ではなく、授業をするコマ数で換算される。言い換えれば、収入は担当する生徒数に左右される。担当する生徒数や1週間に指導するコマ数が多ければ、自然と収入は増える。
時給制のところであれば、シフトを作成してアルバイトに臨む。即ち、収入を増やしたければ、勤務数多めのシフトを作成すればよい。しかしながら、塾講師バイトではそのような場合は少ないと思われる。担当する生徒が決まっており、収入が月によって変化することはあまりないと思われる。
どんな人が向いていそうか?
勉強が好きな人
子どもが好きな人
教員志望の人
保育士など、子どもを相手にすることが多い職種を目指す人
などなど、色々あるだろう。
本記事投稿者はおそらく「勉強が好きな人」という項目に該当する。勉強自体は嫌いではなく、高校生の時から「大学生になった際には塾講師のアルバイトをやってみたい」と思っていた。
楽しい時、面白い時、やりがい、バイトをすることで得られる恩恵、など
やたらと分かりづらい事項を、年下である担当生徒にも分かるように説明しなければいけないので、プレゼン力などは上がるだろう。説明上手になれる。
大学院を目指す人であれば(これを言うのはあまりよくないかもしれないが)授業の中で自分も勉強することができる。
本記事投稿者は(自称)塾バイトガチ勢だったため、担当生徒に対してテストを作成することが多々あった。「簡単すぎず、難しすぎないテストを作成するにはどうすればよいか?」と考えることが多かったので、ある意味その時間は楽しかった。
本記事投稿者は心理職を志望する人物であったので、失礼かもしれないが、担当生徒をクライエントだと思い、自分なりの見立てを立てた。生徒のちょっとした素振りから、どういう気持ちなのかをくみ取る練習をすることもあった。
心がけること
自分自身の考え・価値観を担当生徒に押し付けないこと。アルバイトを始めたての自分にも言ってやりたいのだが、たかがアルバイトである先生は、決して偉い存在ではない。もちろん担当科目に関してはある程度の威厳をもって生徒に授業を展開しなければいけないが、そればっかりではいけない。「今、担当生徒はどう考えているのか。どこまで分かっていそうで、どこが分からなそうなのか。どこで引っかかっているのか」。担当生徒と先生はいわば二人三脚であると言える。講師は担当生徒の目線に立って色々と考えを派生させる必要があると、本記事投稿者は感じる。
もし本記事投稿者の考えに同意できる読者がいるのであれば、ぜひとも以下の記事を参照いただきたい。
その他、いくつかあるが、他の記事も参照いただければ幸いである。例えば以下の記事である。
苦痛に思う時、腹立たしい時、塾講師バイトのデメリットなど
講師間のコミュニケーションが必ずしもとれるとは限らない。教室長と講師の間のコミュニケーションは取れるが、講師間で話をすることはあまりないように思われる。そのため、バイト先で友人が増えるかどうかは怪しい(知り合いにはなれる)。生徒や教室長を相手とした、最低限のコミュニケーション能力は必要だが、それ以外はあまり必要ないため、そのような意味ではコミュニケーションが苦手な人向けなバイト先かもしれない。
以上のコミュニケーションに関する事項と関連し、塾ではホウレンソウ(報告・連絡・相談)が作用しないことがある。本記事投稿者の場合、担当生徒の欠席連絡をスタッフが受けていたにも関わらず、本記事投稿者に連絡をくれなかったことがある。本記事投稿者は担当生徒のところに連絡の電話を入れてしまい、「さっき電話で欠席連絡入れたんですけど…」と生徒母より言われてしまった(多分塾の運営体制を疑われた)。
勉強「は」できる人が集まるバイト先である。そのためなのか、それ以外の側面に欠けた、失礼な人が職場にいることがある(例:「今、お時間よろしいですか?」と訊かずに話を勝手に進める人、謝罪・お礼を言わない人、など)。
教室長に当たりはずれがある。とても親身で優しい、寛大な教室長もいれば、他人任せで人間味のない教室長もいる。本記事投稿者は、教室長なのに「子どもが嫌い!」と宣言していた、とんでもない教室長に当たったことがある。「どうすれば分からないので指示を仰ぎたいです」という本記事投稿者の相談に対して「僕(教室長)は知りません」と、無慈悲に突き返した教室長もいる。
必ずしも教室長が勉強に長けているわけではない。特に高校領域の科目は対応が難しいことが多いため、生徒からの質問を教室長が受けた際には大体大学生バイトに回る。したがって、日によっては大学生バイトは仕事が多くなることがある。残業代が出るかも怪しい(本記事投稿者は残業無し業務を経験済み)。
塾の広告が時折間違っている時には腹が立つ。「プロ講師による指導力が売り!」などと言っている際、「いや、大体が大学生バイトだし!どこがプロなんだよ!」と突っ込みたくなる。バイトの中にもすごい人はいるだろうが、ちょっと言いすぎな気がする。広告が過大すぎるのではないか…。
「生徒のために懸命」というよりかは、「講師を確保し、塾を運営するのに懸命」と言える。「科目を指導できるのであれば、たとえプロでなかろうが誰でもいい」というような考えを漂わせることがあるので、その際には(腹が立つというよりかは)悲しくなる…。
お世話になった塾にスタッフ・講師として雇ってもらうことはオススメしない
「自分がこれまでお世話になった塾で、今度はスタッフ・講師として働きたい」と考える人(高校生、大学1年生など)が少なからずいるだろう。本記事投稿者も初めはその1人であった。本記事投稿者はとあるK塾にお世話になったので、そのまま大学生になった際にはそのK塾でバイトをしようと考えていた。しかし人数の関係から断られてしまい、別の塾(K塾とは校舎が違うどころか、塾の会社も違う)を探してアルバイトをすることとなった。
今振り返れば、それでよかったと感じる。今の本記事投稿者がはっきりと申し上げれば、お世話になった塾でアルバイトをすることはオススメしない。なぜならば、お世話になった塾でそのままアルバイトをすることから得られるものは、圧倒的に少ないと思われるからである。
具体的に示してみようと思う。まず、自分が知らない塾でアルバイトをする場合、塾のシステムを知らないので、それを覚えることから始まる。教室長や他の最低限の人の見知らぬ人を知ることも必要である。まず掃除の手順、パソコンの使い方、授業の進め方、授業報告の仕方、ある程度の電話対応の仕方など、覚えることは様々ある。アルバイトはそれを(必要であればメモをとって)覚えるところから始まり、苦労を重ねながら現場に慣れていく。時には失敗もし、(ちょっと大げさであり、生意気な表現かもしれないが)人間としての成長を遂げる。
自分がお世話になった塾でのアルバイトはどうか。塾のシステムはもともと塾生だったのである程度知っている。パソコン等の使い方や授業の進め方は生徒時代に講師を見ていたのである程度分かる。教室長や他の講師がどんな人なのかも知っている。そのようなアルバイトに苦労はあるか。苦労があるとは言いづらい。果たしてそんな人に人間的成長は見られるか。「見られる」とは言い難い。本記事投稿者はそう思う。
要は、お世話になった塾でのアルバイトは、その環境に慣れてしまっているため、アルバイトから得られるものが少なく、成長する場面が少ないように感じられるのである。塾でのバイトは、自分がお世話になったところとは違う会社、もしくはせめて自分がお世話になった塾で校舎が違うところが良いのではないかと思われる(ただ、家庭が経済的に危機的な状況であり、緊急でどうしてもお金が必要な場合などは例外となるだろう)。
色々と書いてみたが、他にどのような内容があると良いだろうか…。
最終更新:2023年3月5日
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