3つ脚のイスは「壊れた」イスなのか?(機能的文脈主義に関する事項)
今回は書物(Harris2009, 武藤他訳2012)に則って機能的文脈主義について見ていこうと思う。
3つ脚のイスを想像しよう
見出し通り、4つ脚のイスの内の1つの脚が外れた場合を想像してみよう。脚が3つになってしまったイスである。
読者は脚が3つになったイスに対してどう思うだろうか。「壊れている」「欠陥がある」と思うだろうか。
そういった連想をする人が、書物によればどうやら多いらしい。しかし、それだけの場合、文脈の果たす役割が全く考慮されていないようだ。