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欧羅巴旅70/75〔イタリア•フィレンツェ観光②〕


〜一生こっちに住んでいたい、スローライフならフィレンツェで編〜

Ciao!

今日は6:50起き。
昨日の夜、あと5日でこの旅が終わってしまうのが信じられないし嫌すぎて全く眠れず。
きっと社会人になったらこんなに長期間休みも取れなかったり、責任もあったり、年を取ったら「若さ」ゆえの行動の許しがなくなってしまうだろうし。その分手に入れるものもあるのだろうけど。
こんなにも素晴らしい旅ができる今に大きな感謝と共に、もうできないかもしれないという不安や日本に帰国して突きつけられる現実に自分が向き合えるのだろうか。
浦島太郎のように、自分だけそのままなのに周りの環境に置いて行かれ、唖然としてしまう未来が見える気がする。

と、ベッドの中で考えていると眠れなくなってしまいました。でも気がついたら二度寝をしていて朝7:00。
少し寝不足のまま、朝起きると今日も素敵な朝ごはんが。

これが私がこの旅で1番おいしいと思うクロワッサン。

でーん!


あまりにも美味しいので、作り方を聞いたらこねて焼くだけらしい。そんなわけないでしょうが〜と思うけど、シンプルらしいです。お店やったら絶対売れます。

他にもフルーツや紅茶を用意してもらったので、エネルギーはばっちり。では、今日も観光へ!

今日の目標は「ダヴィデ像」を見ること。
イタリア留学をしていたpoloから、ダヴィデ像が綺麗と教えてもらったのでアカデミア美術館へ。


入り口に並んでいると、普通にチケットを配っていました。今日はたまたま無料開放日だったみたいで、超ラッキー✌️
ダヴィデくんにはやく会いたいと、てくてく歩いていくとすぐにいました。

ダヴィデくん、美しいですね。
思ったよりも大きくて、360°どこから見ても美しい肉体。
私のダヴィデ推しポイントは、腕の血管とくるぶしの影です。せっかく会いにきたのに、眠たいし疲れも取れていないので座って鑑賞しましょう。アカデミア美術館にはたくさんのベンチがあるので、足を休めながら鑑賞できてしまうのです。

こんな感じで


一休みしたら元気が出たので、他も見てまわりましょう。

彫刻ゾーン
夜見たら怖そう
スープ食べながら寝落ち
私のお人形よ!返して!
やだもん
いぬ〜
かわいいね、わしゃわしゃ

ここの彫刻コーナーは女の人や赤ちゃんのものが多かったので、柔らかい印象を受けました。彫刻で、人の肌や衣類の柔軟性を表せるの、本当にすごいです。

昨日のウフィッツィと比べて、より宗教画が多いアカデミア美術館。キリスト教が根付いているのがよくわかりますね。

さらっと周って1時間30分ほど。
充分満足したので、街歩きへ戻ります。

ホストさんに、アカデミア行くと行ったら近くにあるマーケットをおすすめしてもらったのでそこへ。

とても綺麗めなマーケット。
野菜やお肉、ワインやチーズやさんなど多種多様なお店があります。2階はフードコートのようになっているので、お昼時賑わっておりました。

ただ私は眠くて疲れているので、ちょっと静かなところでぼんやりしたいな、とマーケットを出て歩いていると美味しそうなピザやさんを発見。

せっかくフィレンツェにいるし、今日はアカデミア美術館が無料だったしレストランに入ってしまおう!
と入店。ガラスに囲われているテラス席に案内してもらいました。

さあ、せっかくきたイタリア。
注文はこちら!

やっぱりマルゲリータですね!
イタリアでピザといっても、一概に言えず北はパンピザのようなサクサク、南は縁がふっくらでもちもち系。こちらのお店はフィレンツェなのに後者。


ではナイフとフォークで切り分けていただききましょう。縁にナイフを入れると軽く中は空洞になっていて、中心へ行くほど薄くもちもちに。いただきま〜す、ぱくっ

あ〜〜〜〜〜これこれこれ!

私が求めていた理想のピザ。もちもちしたトマトベースにとろけるモッツァレラチーズ。それに縁だけでも食べたいくらい美味しい生地の最高のピザ。トマトベースの具材が載っているところから食べ始めると、最後の縁が少し味気なく感じでしまうのでオリーブオイルと一緒に頂けばもう文句なしの一品。
それを太陽を浴びながら開放的なテラス席で、イタリアンランチの模範解答です。


一口食べるたびに美味しさを味わい、残りが1/2、1/4と目に見えて少なくなってしまうのが悲しいわ。だけど、実はもう一品頼んだのです。じゃーん!

ティラミス〜〜!
イタリアに来たら食べたいものその2。スイーツは別腹なので、いただきます。

あ〜〜おいしい。最高。
このティラミスそこまで日本のものと大きくは変わりないけど(日本がハイクオリティ)、マスカルポーネの部分が超おいしい。たっぷりのクリームに、ちょうどいい加減のしっとりしたスポンジがたまらない。。
気がついたらペロリでした。ご馳走様です☺️

とってもおいしかったので、ウェイターさんになんとなくのイタリア語と英語で感動を伝えると、シェフが喜ぶわ〜♩と。うん、やっぱりポジティブな気持ちは伝えた方がみんな嬉しいのは世界共通よね。


もう私はフィレンツェに大満足なので、お家へ戻ります。お腹もいっぱいなので、1時間くらいかけてゆっくりお散歩。

ゆったりした風景、いかにもトスカーナ地方だわ。

お家に戻ってサラダを食べようとしていると、ホストさんがパルミジャーノとオリーブオイルを持ってきてくれました。

このオイルはトスカーナ産のもので、突如彼女のオリーブオイル講座が始まりました。

見てください。この二つの瓶のオリーブオイルの違いはなんだと思いますか?

量も違うんですけど、
色味が違いますね。
どうして違うかというと、右は去年の10月に作られたオリーブオイル、左はつい2週間前に作られたものなのです。彼女の妹がオリーブ畑を営んでいるようで、毎年世界から助っ人を集めてオリーブオイルを作っているみたい。

作り方としてはオリーブの木の下にネットを敷き、実だけを集めて搾油場へもっていく。それから2つの車輪(臼みたいな感じかな)で絞ってオリーブオイル完成。全て手作業だから、とっても大変なんだって。

この妹さんのオリーブオイルだと1リットル20€。スーパーで売っているものはもっと安く買えるんだけど、純粋なオリーブの実だけじゃなくて他の葉っぱとかも含められてるから質が落ちてしまうらしい。

今年のものを試させてもらったんだけど、まず香りが違う。オイルの香りがほとんどなく、もっと大地や緑のようなハーバル香りが一気に。
それから質感も。一年前のものと比べるとかなりサラサラとしたテクスチャーで、化粧品とかに使われそうなくらいの滑らかさ。私の知っているオリーブオイルってとろ〜りもったりとしているけど、こっちはさっぱりサラサラ。
こんなにも年期が経つと違うなんて、まるでワインみたい。どちらが良い悪いではなく、新しいものと時間が経ったもので香りや質感、味の全てが変化する。おもしろいなぁ。

確かにミケランジェロ広場から見渡したフィレンツェの周りは、山に囲まれていた。山だけどそこまで高くなくて、ちょっと郊外に行けば自然豊かな街になるらしい。
都心からこんなにも近くに自然があるなんて、日本では想像できない。郊外の畑の写真を見せてもらったんだけど、ちょこんとした畑ではなくて広大なだだっ広い田舎がすぐそばにあった。
だから野菜や果物が安かったり、本物の自然とすぐに触れ合うことができるから自然と付き合うのが上手いのかもしれないね。

イタリア全土というよりも、トスカーナ地方のゆったりしたフィレンツェならではなのかもしれない。
ヴェネツィアとフィレンツェ二都市を比べると同じ観光地といっても、物価も安いしヴェネツィアでよく見かけた明らかにぼったくり価格なお店は見ていない気がする。それは収入源の違いなり、当たり前のことなんだろうけども。
皆んなとても親切だし街も綺麗。芸術と自然に囲まれた小さいのに、世界から色んな人が来るインターナショナルの街フィレンツェ。

派手さを求めるなら多分ここではないけど、豊かなスローライフを送るのに大切な純粋さがこの街にはしっかりと詰まっているように感じたかも。


こんなにしっかりフィレンツェの魅力を体感できたのも、彼女のおかげ。は〜なんて素敵なホスト様に出会ってしまったのかしら、幸。
「sono contenta」私は幸せです。
彼女から教えてもらったイタリア語の言葉、そのままお返ししました。


先ほどの若いオリーブオイルを試した時、なんだか日本に帰ろうと思いました。今朝は眠れなかった程、帰りたくなかったはずなのに。

ホストさんの説明を受けて感激して、自分も他人におもてなしをしたくなったのか。
この土地ならではの限定的なオリーブオイルを試せたから、この旅に満足したのか。
また、日本にいる友達との遊びの予定を入れたりや寒くなってきたから湯船が恋しくなったからなのか。
ホストさんが色んな国へ旅した写真を見せてもらい、まだまだ旅ができることを確信したからなのか。

どれも否定できないけど、おそらく強いのは受け入れなければいけない帰国という現実から目を背けながら過ごしてきたけど、オリーブオイルによって大満足しなおかつ友達や家族に会うために帰国してからも希望があることで帰ってもよいかなと思えた。
すごい現代文の要約みたいになっちゃったけど、多分私の気持ちの変化はこんな感じな気がする。

若い時の彼女の写真からだけでは、彼女がどんな人生を歩んできたのか私には全ては知る由もない。だけど、彼女の人柄から将来絶対「彼女のような人になりたい」と目標ができたことはまた事実。


そしてあまりにも大地の香りがするオリーブに衝撃を受けて、やっぱり産地へ赴きたくなった。もしもう一泊フィレンツェにしていてたら、絶対オリーブ畑に押しかけてた。
日本に帰国したら、まだ大学生の時間のあるうちに「何かの産地へ赴く旅」計画しよう。今こう思えるきっかけをもらえたのが、本当にありがたい。


と、記憶を振り返り頭の中を整理していたら4000字を超えてしまった。こんな最後まで読んでいる人はいるのか…笑、まあ日記なのでいつか振り返れればいいかしら。

では、幸せが詰まった一日をそのまま明日へと繋げるべくヨガとストレッチで今日をしめます。
ではbuona notte🌕

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