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もっと楽にしてあげれば?

いつからだろうか。
高校1年生の冬くらいからか。
時折、自分の中のもう1人の自分と対話することがあった。
架空の存在を作り上げて話をしていた時期が長くあった。
髪は長髪で黒髪、目はツリ目で低音の男の子。僕の理想の容姿と声を兼ね備えた存在。
高校の授業中とか、月1くらいで心の中で対話していた。

色んな話をした。
授業中に出された問いに対して
『お前はどう思う?』『お前の考えは?』
『お前が良いと思うなら俺はそれでいいと思う』
これらは全部架空の僕に掛けられた言葉。

しばらく話してない間にふと気づいた。
あぁ、あんときは何もかも嫌だったんだなぁ、ってことと、自分で自分を励ましていたんだって。

架空の僕は『たいが』という名前ではない。
自分の名前が好きではなかった。好きではないというより、好きじゃなくなっていった。
高校に入ってから苗字でしか呼ばれなくなって愛が薄くなった。
本当は仲良い人には全員から下の名前で呼ばれたい。そんな思いもあった(今も)。
気に入っていた名前だからこそ呼ばれたかったの

大学に入ってから架空の僕とほぼ対話しなくなった。

あの時より自分らしく生きられているのだろうか。

たまに不安になる夜があるから、また話そうよ。

待ってるから。

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