花火(こんな夢をみた)
夜勤明けに寝ていると、ふと異様な不安を感じて目を覚ました。何だかわけも無く怖い。起き抜けの頭でその不安の正体を探ろうとするが、上手く頭が働かない。
時間を確認しようして、本棚の上の時計が無くなっている事に気づいた。確かにあそこにあったはずなのだが、何処に行ったのだろう?
カーテンから漏れた茜色の光の寂しさを見るに、きっと今は18時を越えた辺りだろう。夕暮れの明かりが薄暗い部屋をぼうっと照らし、カバーの無い本達が散乱する本棚に不気味な陰影を作っている。
僕は今日も夜から仕事であ