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今日の読書6/7

今日の本は「沈みかけの船より、愛をこめて」です。



乙一さん、中田永一さん、山白朝子さんのお話に、解説は安達寛高さん
なんと全て同一人物なんです。
小説の御三方は、みんな大好きな人たちばかりです。

でも、この作品集は初見ばかりですごくお得に感じました。


乙一さんの「5分間の永遠」ベタで王道な小学生の男の子たちの友情ものですが、読み終えたあとの清々しさはなんなんでしょう。
中田永一さんのの「パン買ってこい」は、少しは成長した高校生の男の子のお話し。題名でピンとくると思いますが、パシリの男の子とパシらせている不良が出てきます。
最後の「二つの顔と表面」は、人面瘡と人面瘡に憑かれた宗教二世の女子高生のお話しです。

どちらも、普通ではありえない関係ですが、それを不思議と拒絶するのではなく、寄り添おうとしていく姿が、面白くもあり心を動かされたりしていきます。

他の作品もそうですが、孤独である主人公や、主人公目線からみた孤独に負けないで生きて行く人たちが出てきます。

わたしやわたしの周りの人たちは、孤独になると心が病みます。
今の社会で適応しようとしていくからでしょうか?
でもそれをありのままで受け止めてくれる人がいたり、自分で受け入れる強さを見ると、なんだか心が泣けてしまいます。

わたしも強くなりたいなあ。
わたしの大切な人たちを、優しく受けとめてあげたいなあ。

泣いた分だけ軽くなった心で、ふんわりそんなことを思っています。


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