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【都庁】公務員って何してるかわからない問題

どうも最近「都庁」は就活先として人気がないらしい・・・

我々、「現役都庁の公務員な人たち」がこの徒然なるつぶやきを始めたのもそんな事実を耳にしたからでもあります。

我々の仲間も、大卒で、高卒で、社会人からの転職、など、さまざまな学歴、キャリアから 

「 入都 」

(↑都庁に入ることをこう呼ぶんです。入るまでもちろん、知らなかった。。)していますが、今日はそんな仲間のうちから私見を述べます。


特に若い人がなかなか入都してくれない、逆に一度入都した若者(ここでは30歳前後を想定)の離職も無視できないほどになってきているらしい。

でも、

採用に関わる職員に聞いたところでは、50代以上(割とえらめの人)の人と話してると、

「 (昔の)都庁無敵神話 」

をまだ信じていて、

「 そんなはずない。都庁は魅力的な職場だ 」

「 PRの仕方がまずいんじゃないか?」

と、信じて疑わない人もいるらしい。ただ都庁の職員不足問題は止まらず・・・でも都政を滞らせるわけにはいかない・・・

で、最近打ってでた対策の一つが、

「任期付きの職員を雇うこと」

任期付職員募集の一例
(都庁HPより)

3年〜の任期で働ける。少し前は、一定の局や分野に限られていましたが、今ではそうも言ってられず、都市整備局や建設局、港湾局など、技術の分野でも、この任期付き職員を募集しています。

でもこれだと長いスパンでの解決にはなりませんので、

「 で、都庁(公務員)って結局どうなの?」

的視点で私見を。

きちんとしたアンケート結果があるわけではないので、周りの公務員志望しなかった若者や、最近入った若者の話をざっくりまとめると・・・

「 だって公務員って何をやっているかよくわからないんだもん 」

と言う意見が少なくなく、

だから、なんとなく最初から志望しない、受かっても辞退、入ったら退職・・・のループに入っているようです。

確かに公務員は、分野や仕事も多岐に渡るし、癒着防止の観点などから、数年で部署を転々とします。慣れてきた頃に、


「 全く違う部署へ異動 」

なんてこともあるし、民間のような、


「 今期の売上◯◯ 達成 」


的な明確な目標も掴みづらい。企業にとって相手は「自社商品に興味を持ってくれ(そうな)た顧客 」、我々は 「全・納税者(都民)」のために働いているから、ターゲットも広すぎる。


でも、


・自分は何がしたいのか
・どの分野に向かうべきか
・何を目指すべきか
・公務員の仕事に魅力を感じられるか

は、結局はその人次第 、なんですよね。「公務員、結局何してるかわからない」ってもし現役で言ってる人がいたら、その人は多分、


・異動部署に特段希望なし
・やりたい仕事や関わりたい政策も特になし
・辞令通り言われた部署にいきやす
・仕事にやりがいとか求めてないんで、給料もらってる分頑張ります ←私の後輩


的な人ではないかと。


公務員の異動は民間のそれよりずっと唐突で、頻繁です。「目標」や「ビジョン」や「興味のある分野」が無い人は「意味なくたらい回しにされている」って、思うでしょう。

望まない現場や職場で、腐りそうになりながら、耐える時もあるでしょう。

日々小さな目標を持つことでモチベの維持を


でも、こんなとき、

「 将来こういう分野にいきたい 」
「 こんな仕事してみたい 」


とビジョンを持ってる人はちょっと違う。今は叶わなくとも、それを周りに言い続ける、上司の面接の時に伝え続けると、なんとなくそれに近い仕事、理想の部署に近づけるものではないかと思っています。


かくいう私も数年かかりましたが、毎年少しづつ理想に近づいている気がします。


「 もう少し現場や支所、出向先で修行したらな 」

とか、


「 まだそれをやるには時期が早い。今は耐えろ 」 ←私が言われた


と言われる時もあるでしょう。

でも、諦めず自分の理想像(行きたい局とか、なりたい立場とか、やりたい仕事、施策、政策、プロジェクト)を上司に伝え続けることが重要です。


さらに大事なのは、


「 自分でプラスアルファの努力をすること 」

例えば、国際金融業務に携わりたいなら、その動向を意識する、英語などの語学力とか、金融の知識とか、プラスアルファの能力を伸ばすよう努力するなどです。

都庁では、学費の補助と給料をもらいながら
大学院にいける制度もあります(国内外)

(ちなみに私の同僚は、自費で大学院に通っています。平日は業務後に、土日も授業や課題の嵐です。将来、現在同様「人材育成」分野に長く携わりたいそうで、この分野の知識を深めるため頑張っています)


そうすると、チャンスが来たときや、お声がかかったとき動きやすくなるし、いつかの上司が、その職員の野望や希望を覚えてくれて引き抜いてくれたりするわけです。


そんな感じで、少しずつですが、自分の希望になんとなく近づいてくるし、道も開けてくるし、自分が次なにをすれば良いか、そのためにどんな準備がいるかが解るようになり、公務員的モチベの低下に陥ることはありません。


特に都庁には、語学や、ロジカルシンキング、プレゼンなど、自己研鑽系の沢山の研修があります。

長期だと、海外大学院や国内大学院への派遣制度もあるし、中期なら、海外で一つのテーマを掘り下げ調査・研究・都政に活かしていくみたいな研修、国の機関でさまざまな所属の人々と専門的な内容を数週間学ぶなど、それはもう沢山です。


種類にもよりますが、資格を取りたいならそのための補助もあります。


自分が行くべき道がぼんやりとでももてたら、このような制度を利用して「入都」してから自分を磨くことができるのも都庁の魅力です。


みなさまの入都をお待ちしています。ご質問があればいつでもどうぞ。



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