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Happy Soul prefecture
2024年8月19日 08:42
何一つ見落とさないようにと近所の道路を見渡しながら歩き続けた見つけることも見つけないことも安堵にはならないのだがやはり杞憂であってほしいこのまま探し続けても何も見つからず家に戻れば数年過ごした家ではなく庭の草むらの奥で大事に子供を守っている親猫の姿があって欲しかったしかし見てしまった道路脇の植え込みに半ば隠れるように黒猫が横たわっていた進みたくなかっただが見ないわけにはいかない逃
2024年8月15日 03:20
客先の倉庫で荷物を降ろしているとどこからか「ニーニー」と小さな泣き声がしたそれは倉庫の奥の片隅にいた、まだ目も開いていない生まれたばかりの子猫の声だった倉庫番は「朝にはもういた」と言う親猫に見捨てられたか、もしくは親猫が先に死んでしまったかは分からないがいずれにせよ戻ることはないのだろう倉庫番は子猫を助けてやるつもりはないようだったがゴミ箱に放り込むのを死ぬまで待ってやる程度の温情は持ち