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エッセイ~継続について~

「比較が始まり、否定が始まり、手が止まる」
~坂口恭平著 継続するコツより~

【はじめに】
今回は「継続」について書いてみようと思います。
上記の著書を見ると継続のメカニズムが
とても分かりやすく書いてありますので超おすすめ。

最初に言っておくと私は熱しやすく飽きっぽい性格だと思います。
例えばゲームでRPGをやると
最初は1日8時間くらい平気でやれるのに
総時間が30くらいになると段々と中だるみし、
ボス手前あたりで「もういいや」ってやらなくなることもしばしば。
エンドコンテンツとは?みたいな状態。
最初のワクワク感はどこへ行ったのでしょう?

【未知への楽しさ】
ポイントは「未知への楽しさ」ではないかと思います。
物語が進むにつれて全貌が明らかになってきます。
中盤から終盤にかけて何となく先が見えてしまう状態に陥ると
とたんに興味がなくなってしまうのです。

私は基本的には多趣味な人間だと思います。
今回は趣味を材料に「継続」を考えていきましょう。
ちなみに今現在の趣味は
1.ギターの弾き語り(主にツイキャス)
2.詩の投稿(主にTwitter)
3.家庭菜園
4.スポーツ(元々サッカー、今はバドミントン)
5.エッセイを書く(Note)
6.読書
7.料理、製菓、珈琲(仕事にも関連)

ざっとこのくらい。
これも「何か始める」=「未知の楽しさ」
が得られるため色々と手を出しているようにも思います。
(横の繋がりもありますが、今回は言及しません)

1は始めて20年ほどになりますし、
2も投稿自体はここ数年ですが、
書くこと自体は1と同じ年数になります。
4は競技に移り変わりはあれど小学校から。
6は大学の時からずっと読み続けています。

【継続できる理由】
問題は熱した後の「冷めやすい」部分。
なぜこれらに関して「継続」できているのか?

理由①としては「終わりがないから」。
音楽にしても、詩にしても、スポーツにしても
技術的、あるいは表現の仕方は千差万別。
極端に言えば答えがなく、
幾通りも道筋が存在します。
終わりが見えなければ辞めるほどの飽きにならず
いつまでも追い続けていられるのです。

理由②は「どれも下手だから」。
これだけ浅く広く趣味があると
当然一つ一つの歩みは遅くなります。
いや、これは言い訳ですねw
歩みが遅い=辿り着くまで時間がかかる
=長い時間楽しんでいられるとも言えます。

理由③は「目標は作らず、目的は自己完結」
これは意識的にコントロールしている部分です。
目標を敢えて作らない理由はなぜか?
これは理由②「どれも下手だから」を
自覚しているためです。
例えば1のギターの弾き語りでは
ツイキャスで配信しています。
目的をたくさんの人に見てもらうとすると、
達成できなければ嫌になり、
自分は才能がないんだと辞めてしまうでしょう。
自分で作ったハードルに躓いてしまうのです。

また「目的は自己完結」については
次章で述べる「比較」を避けるためです。
料理、製菓を作る→自分や家族で食べる→おいしい
シンプルにこれだけでいいのです。

【比較の罠】
冒頭の一文ですが、
「比較が始まり、否定が始まり、手が止まる」
少し上達すると自分の世界を知ってもらいたくなります。
これは当たり前の衝動です。
すると自分が評価される側になります。
うまくいけば問題ありませんが、
自分のように「どれも下手」人間はそう簡単にはいきません。
「評価されない」
→「自分のやっていることは間違っているんじゃないか」
→自信がなくなり、モチベーションもなくなる
こうした負のスパイラルが発生する可能性があります。

【まとめ】
長々と「継続」について書いてしまいましたが、
まず今回趣味の観点で言うと主目的=楽しむこと
これは人生全般に言えることかもしれません。
そして上達し、世界を見渡した時に
「比較の罠」の存在を認識し、
陥らない適切な距離感でいる。
自分でハードルを上げない、と。

「下手」でいいんです。
と言いながら下手な文章を
今後とも「継続」していきたい所存。





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