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エッセイ~変化について~

「生きていく目的というのは、むしろ自分の変化を楽しむ方にある、と僕は感じる」
~森博嗣 道なき未知より~


「自分の変化」について考えてみると、
やはり幼少期や青年期に比べると
少なくなっていますね。
よくとらえれば「確立」してきたとも言えますし、
年と共に空白の部分が減るのは当然の事だと思います。

ただ真っ白な状態から取り入れるだけが変化ではない。
自己が確立しているからこそ、いい意味で自分と他者の違いが明確になることもあり、「あぁ、こういう考え方もあるのか」と新しい発見を見出すこともできるでしょう。
そこから180°自分の考えが変わるというのではなく、
気付かないくらいの小さな積み重ねによる、
長期的な変化にシフトしているかもしれません。


では「変化を楽しめているのか」。
単純に新しいチャレンジは未だにワクワクしますね。
自然と目標に寄せていくことになりますし、
その分野との人々との関りによっても刺激も受けます。
日本では郷に入っては郷に従うという言葉にもあるように
環境に適応しようとしますしね。

またその中で「自発的」なことも大事な要素な気がします。
取捨選択、取り入れるだけじゃなく、選んで捨てることが循環に繋がるのです。
これが誰かに言われるがままだと、これまでの自分の考えを守ろうとする。
結局変わらない目線のままやる事になるので、うまくいかなかったり、他責にしてしまったりが起こるかもしれませんね。


最近では農業や自給自足に興味を持っています。
もちろん完全な自給自足は不可能ですが、
やれる範囲で生活に関わるものを自育していくことは、
普段当たり前だったものに焦点を当てることでもあります。
野菜ひとつとっても食卓にのるまでの道程に関わることで、
自分にとって「食べる」ことの意義が変わると思います。

生活の変化=自分の心の変化でもありますし、
何がしっくりくるかはやってみないと分からない部分もあります。
長く続くものには力みがないですし、
合わなければやめてしまえばいい、
それこそ取捨選択です。

成功や失敗という価値観の外で
一人遊びの延長線上のような営みでいたいと思います。

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