見出し画像

[詩]生活

マンションの一室、あの部屋で

流れる時間を感じてる

余生30分の6時台

深い眠りから覚める喜びと

覚めてしまった悲しみ

駅へと急ぐ皆の、暗い足取りが嫌い

ギラギラとしたカーブミラーの中は

驚くほどに、綺麗に見える

私のことを助けてくれと飛び乗った電車が

いつもの街へと走っていく

あぁ、今日もイヤホン忘れちゃったな

あぁ、今日も宿題忘れちゃったな

あぁ、今日も犬のロッキーは元気かな

椅子にも座れずに、窮屈な車内の中

あの犬がどう出迎えてくれるかを考えると

ちょっと、頑張ってみようかってなってくる

この瞬間、私は優しい目で車窓を眺める

休日には味わえない、どこか特別な気持ちで

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?