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[詩]あげよう

一緒に見に行こう
あの小さな花を
大きな麦わら帽子
君は被って笑ってる

カフェテラスでゆっくり休んで
雨が降ってもいいように
あのプカプカと浮かぶシャボン玉のように
小さな幸せ浮かべてこう

いつもの日常は
心のなか、ギスギスしてて
あまり、好きじゃないな
同じ退屈でも
どうして、こんなに違うんだろう?

あげよう、たった一人の君へ
名残惜しいものなんて
何一つないから
あげよう、この私
愛したり、愛されたりなんて青臭いことは
今は、もう忘れて…

一緒に過ごしたりして
あなたの機嫌も
歩き方で分かる
あなたが愛しい…

まるで、書かれた
シナリオのようなストーリー
こんな出来すぎていると
後に不幸を想像してしまう

人は、結局安定を求めてしまう…

あげよう、たった一人の君へ
大したものなんて、
私のなかに無いけど
あげよう、この私
別れの瞬間
悲しくなるのは、何かを奪ってしまっているからなのかな?

あげよう、たった一人の君へ
もうお返しも何も
要らないけど
ほんのちょっとだけ笑ってほしい

君が喜んでくれると嬉しいな!
あげよう、この私
あげよう、この笑顔
あげよう、この心
あげよう、あげよう…

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