見出し画像

第2形態『適応障害』 〜双極性障害だって働きたい 6

みなさんこんにちは。
双極性障害2型+強迫性パーソナリティ障害のフツーの会社員、パピヨンです。

前回の記事、激やせ期から『適応障害』へと進化(?)を遂げていきます。
↓↓

『適応障害』に進化する

改めてここまでの症状を振り返ってみると、もうどう考えても『心身症』のステージは終了しています。

・胃痛、頭痛(身体症状)
・ほぼ毎日眠れない(不眠)
・思考があちこち飛んでいく(観念奔逸)
・暴力的な焦燥感
・食欲不振
・体重減少

もう精神科に通ってもまったく追い返されたりしないレベルの立派な(?)精神疾患です。

しかし、自分から診断名について主治医に聞いたら怒られるんじゃないか?と思い、なかなか聞けませんでした。
誤解の無いように書いておきますが、私の主治医は極めて穏やかな先生です。でも「病気のことはお医者さんしかわからないし、シロウトが聞いてはいけないのでは?」と思っちゃいますよね。

ある日の診察でついに勇気を出して「先生、私、まだ心身症ですよね?」と聞いてみました。
「いや、これは心身症のレベルではないですね。適応障害………ですね」

てきおうしょうがい⁇
なに、それ⁇


とりあえず『適応障害』で!

DSM−5の『適応障害』の診断基準からすると、
“はっきりとしたストレス因に反応して、そのストレス因の始まりから3ヶ月以内に…”
とのくだりが有名ですよね。(詳しく知りたい方はDSM-5で!)

ところが、この頃の私はすでに胃痛が始まってから5年以上、メンタルクリニックの通院歴も2年目に突入していましたから、いったいどこから3ヶ月なのか、わかるわけもなく(笑)
当時は『適応障害』なんていう病名も全然知りませんでした。
今でこそ『適応障害』はわりとメジャーになりましたが、2016年頃はまだあまりネットにも情報が無く、うつ病との違いもイマイチわかりませんでした。

本物の適応障害で苦しんでいる方もたくさんいらっしゃいます。
しかしあれから6年経った今、自己分析してみると、おそらく主治医は抑うつ状態を表現するために、“とりあえず『適応障害』”という診断名を答えたのだと思います。


“食欲が出る薬”を処方される

まずはとにかく、体重を増やさなければなりません。
「少し、食欲を増進する効果があるお薬を出しましょう」
ということで、リフレックスを処方されました。
これが抗うつ薬だったと知ったのはまさかの去年です(笑)。先生が説明しなかった訳ではなく、私が聞いていなかっただけです。久しぶりにお薬手帳を見返してたら、「私、あの頃、抗うつ薬処方されてるじゃん!」と気付きました。
というか、正直なところ当時の記憶はかなりあやふやで…なにしろ毎日ほとんど寝てませんから、頭が回るはずも無く。聞いてるようで聞いてない。
「ごはんが食べれるようになる薬だぁ!」と信じてウキウキで飲んでいました。
相変わらずのアホっぷりです。


『治りました!!』宣言、却下される

半年ほど飲んだところ、すっかり食欲は戻り、「もう治ったかもしれないです!!」と元気よく主治医に宣言しました。

「いえ、薬の効果で元気になってるだけですから。食欲戻ったならもうリフレックスは終わりにしましょう。このままだとイエローカードですよ。」

まだ治ってないの⁇
急にリフレックス終わり⁇
ごはん食べれるし、モリモリ働けるのに…イエローカード⁇

今思えば、抗うつ薬によって起こった軽躁状態にとても似ている気がします。おそらくこのあたりから主治医はうっすら『双極性障害』を疑っていたのかも知れません。

続く


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?