“寛解”宣告撤回、躁転しちゃってるらしいです 〜双極性障害の頭の中 66
みなさん、こんにちは。
双極性障害2型(双極症)のフツーの会社員、パピヨンです。
4、5、6月と続いた長い長い抑うつ期を乗り越え、やっと真ん中に戻ってきた!と思いきや、少々通り越してしまったようなので、記録に残します。
◾️次回、ベンゾを減薬する約束だった
前回7月初旬の診察時に、だいぶ抑うつ期を脱したと主治医に報告しました。
「これは寛解といえますか?」
という私の問いに、
「そうですね。寛解と言っていいでしょう」
というお墨付きをいただきました。↓↓
この時は正確には『部分寛解』だったと思います。
このまま穏やかに2ヶ月が過ぎてくれれば。
私も晴れて『寛解』の仲間入りができるかもしれないと、ほくそ笑んでいました。
ラツーダの副作用で眠気が強いと訴えたところ、「ベンゾジアゼピン系抗不安薬のメイラックスを減らすと眠気が抑えられるかもしれない」ということで、次回の診察まで落ち着いていたら、いよいよベンゾを減薬する予定で主治医と話していました。
しかし、現実はそんなに甘くなかったようです。
◾️取締役の呼び出し、盛大にケンカを売る
先々週のことです。
朝イチ出社するなり、取締役に呼び出しを喰らいました。
とある書類のことだと察しはついていたので、反論材料の資料を掴み取り、足早に取締役のいるフロアに乗り込みました。
私は自分の書いた書類に自信があったので、すでに半分キレていて、気分はまるで道場破り(笑)たのもぉぉぉ〜!!
そして、チクチクと小さい声で重箱の隅をつついてくる取締役を相手に、ものすごい勢いで反論してしまいました。
途中で「いかん!」と思い、深呼吸をしてみましたが、焼け石に水です。そんな甘っちょろいアンガーマネージメントなど今の私に効くワケが無い。
落語家もびっくりの滑らかさでするする口が回ってしまうのです。
「そんな風に言われても私はその書類を見てないから」
という取締役に向かって、
「じゃあ、今読めばいいじゃないですか?!全部書いてあります!ここですよ!ここ!!」
という有様。およそ取締役に対する態度とは思えないですよね。今、自分で書きながら引いてます…。よくクビにならないな、私(汗)。
とりあえず言いたいことだけ言い放ち、半ば無理矢理取締役を納得させてきました。
◾️気分良いの、ダメです
今週の診察で主治医に正直に“取締役との事件”を話しました。
「絶対間違ってない自信があったので、最初からケンカ腰というか…どうにかこの悪を成敗してやろうと…」
と私が言うと、
「桃太郎みたいですね(笑)」
と苦笑いされました。
深呼吸が全然効果無かったと伝えたら、
「アンガーマネージメントで最も有効な手段は“その場を離れる”です。物理的に距離を取るべきでしたね」
と注意されました。
たとえ呼び出されたとしても、行くべきじゃなかったですね、と言われてしまいました。
それはサラリーマンには難しいですが。
まぁ、確かにケンカを売るよりは100倍マシです。
そして唐突に主治医に、
「今、気分良いですよね?」
と聞かれ、
「気分…まぁ、そうですね。良いですね、はい」
と答えると、
「気分良いの、ダメです」
とあっさり断言されました。
そしてゆっくりと諭されたのです。
「冷静に考えて…人間というのは通常“少し憂鬱”なものなんですよ。今、気分良いですよね?それはもう“低め安定”とは言えません。軽躁に片足突っ込んでます」
なんてこったい…。
普通の人は“少し憂鬱”なもの。
私、躁転してるらしい。
◾️ベンゾの減薬、延期
そうは言っても、私は落ち着いています。(たぶん)
やっと前回宣言してもらえた“寛解”は、まだ続いているはず。
「このくらいの波ならまだ“寛解”と言えますか?」
と恐る恐る聞いてみたところ、
「いや〜危ういですね。軽躁とまではいかなくても“軽”軽躁くらいにはなってますよ」
ちーん。
私の“寛解”、3週間にしてあっさり撤回されてしまいました。
「あの…前回お話していた、メイラックスの減薬は…」
そう!私はベンゾを減らしたい。
「いや〜今は減らす時じゃないですね。ケンカをするのはイライラしているからです。メイラックスはイライラを抑える効果がありますから。精神安定剤なんで。もうしばらくお薬はこのままで様子を見ましょう」
あちゃ〜。
そうですかぁ〜。
イライラしちゃってるかぁ〜。
イライラには精神安定剤。そうですよねぇ。
そんなワケで、せっかく見えてきた“寛解”は指の間からスルリとこぼれ落ち…。
まだまだ双極性障害の波とのお付き合いは継続となってしまいました。
“寛解”への道は甘くなかったぜ…。
あ〜ぁ。
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