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夏野菜たちがそろそろ芽を出す

3月ぐらいからビニールハウス(通称育苗ハウス)に夏野菜の種を順次播いていきます。ビニールハウスは本当は使いたくないです。ガラスハウスを作る計画もありますが、時間がなくて...。日本の農業はビニール信仰がすごくて、これは戦後にアメリカの政策の一環として(?)農業が産業の一部として転換、というか洗脳された結果です。簡単に書くと、後に悪名高きモンサントという会社が三菱と組んで「三菱モンサント」という会社を設立します。ビニール資材を多用するようになった背景にはこういった会社の思惑も大きくあり、それによって日本の農業はビニールだらけになってしまいました。ビニール資材は農薬や化学肥料にくらべ直接の害は土や人体にないかもしれないですが、いずれ破棄されるものですし、石油精製品という意味ではそういったものを使うのと変わらないと思っています。私はそういった認識で農業をしているので、なるべくビニールは使いません。

話をもどして、3月までにハウスの中に落ち葉を積み上げて「踏み込み温床」というものを作ります。これはのちに土になるのですが、堆肥化することにより温度を持つので、その上で夏野菜の種を播いて苗を作ります。自然のホットカーペットみたいなものです。今は電気の電線でやる人も多いかもしれません。要は1か月ほど早い春をハウス内に作り出す感じです。昔の人といっても、多分温床が普及したの江戸時代ぐらいかと思われます。

芽が出るまでの期間が長いナス類(2週間から1か月)からはじまり、トマト(1週間から2週間)と種を播いていきます。4月になるともっと増えてきます。特にナス類は時間がかかるので、芽が出るまでヒヤヒヤします。最近は温度が急に高くなったりするので、毎日、ハウスの脇を開けたり閉めたりして温度調整をします。寒すぎてもダメですし、暑すぎてもダメ。水やりも慎重にします。私のところでは最低35株は必要ですが、種を播くのはその数倍です。4月に入り、今年も何とか芽が出てきました。

以前書きましたが、私のところでは固定種の野菜を作っています。これまでの経験から作りやすい(?)ナス、トマト類としては「真黒ナス」、「白長ナス」、「加茂ナス」、「三重ピーマン」、「カルフォルニアワンダーピーマン」、「伏見甘長」、「ポンテローザトマト」、「トロビックトマト」、「金子ミニトマト」、「大粒ミニトマト」などです。ナス類は固定種を扱っている種屋さんで購入。トマトは販売されてないものもあるので、ほぼ自家採種です。毎年、いくつかの固定種を試していますが、今のところはこんな感じ。まだ20年、されど20年という感じ。正確には24年目。

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