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読んだ本#15 おとなになるってどんなこと?

どうも、肩こりがすごく辛くて、会社に置いてきたガジェット類を
すべて自宅に回収したくなっている今日この頃。

さて、今回はティーンズ向けで図書館に置いてあった
吉本ばなな先生の本をご紹介します。
(おとなになってしまった人でも、もちろんオススメです。)

 大人になった後は、子ども時代を取り戻して本来の自分に戻っていくことがいちばん大切です。
 いったん大人になってから、あらゆる場面で最も必要とされるのが子ども時代の感覚なんです。
 どの職業の人でもどの年齢でも変わりません。

おとなになるってどんなこと

今、私は子ども時代を取り戻しています。
好きだったゲーム、アニメ、漫画、読書、文章を書くこと、ちょっとした落書き。
子ども時代に好きだったことを集めなおして、楽しい気分になっています。
自然と、「あぁ、この自分がいいなぁ」と、噛みしめています。

 辛いことは、その場ではほんとうに辛いし自分を深いところまでゆがめるけれど、あとで必ずなにかの土台になります。そう思って辛抱するしかないんです。
 ポジティブ思考でも立ち向かえないし、ないことにもできません。みじめでちっぽけな自分と向きあい、砂を噛むみたいな毎日はきっと人生に必須な科目なんですね。

おとなになるってどんなこと

これってうつ期の私の話ですか・・・?
きっと皆さんにも思い当たる場面があるはずです。
それは「今」かもしれないし、「これから」訪れるかもしれない。
そのときに私はこの文章を覚えておきたいです。

 いちばんだいじなことは、自分の中にいる泣き叫んでいる子どもを認めてあげることです。ないことにしないことです。そうすると心の中に空間ができて、自分を大丈夫にしてくれるのです。
 どんな年齢になってもそれは同じだと思います。
 大人になるということは、つまりは、子どもの自分をちゃんと抱えながら、大人を生きるということです。

おとなになるってどんなこと

うん、その当時、私は泣き叫ぶ自分を認めてあげられなかったです。
一番の味方は自分なのに、他者に認めて助けてもらうことを望んでいました。
まさに、子どもの自分をちゃんと抱えながら、大人を生きることを
実践演習中です。

この本の中には「おとな」という表記だったり、「大人」という表記が
ばらついて出てきます。
私は「おとな」はこれから「大人」になる人へのメッセージ、
「大人」は今、「大人」として生きている人へのメッセージとして受け取りました。

大学時代に吉本ばななさんの「キッチン」で、このような解釈の勉強を
やったなぁと思い出しました。
文学とは奥深いものです。

それでは、皆様、よい一日を。


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