その15 ミルクを試す…が…
(約900字)平成11年3月末(K生後約6か月)
ミルクを試す
3月20日(土)、ミルクを試すことになっていた。
4月から私が仕事に復帰するため、昼間はミルクをあげる必要があるからだ。
3月9日に医者に行ったときに相談したところ、普通のミルクを試すよう言われた。
私はアレルギー用の方がいいと思っていたのだが、その必要はないという。
まずは、普通のミルクを試し、ダメだったらアレルギー用にするとのこと。
そう言われて、ちょっと心配になってきた。
今回あげて大丈夫でも、あげ続けているうちにアレルゲンになってしまうのではないか…。
考えても仕方ないので、医者の言うとおりにすることにした。
ここで、難題が一つ…
Kは哺乳瓶が全然ダメなのだ。
一番いいという「ヌーク」でもダメ。
だから、マグマグのトレーニングカップを買ってみた。
これは、Kも気に入ったらしく、両手でハンドルを持って、ちゃんと口にくわえてチュパチュパすることができた。
2日間しっかり遊ばせて慣れさせ、いよいよ当日、ミルクにチャレンジ。
午前8時、開始。
しかし、結果は✖。
チュパチュパするが、飲もうとしない。というか、飲むものと思っていない。しまいに、お腹が空いて泣き出した。
母乳の味がすれば飲むかと思い、急遽、母乳を絞ってトレーニングカップに入れてあげたが、ダメ。
他の哺乳瓶に、母乳を入れてもダメ。
大泣きをして、とうとう泣き寝入りをしてしまった。
午後2時まで粘ったけど、全然ダメなので、あきらめた。
オッパイが張っていたので絞って冷凍してから、Kに母乳をあげた。
彼は、
「ボクがほしかったのは、これだよー」
と言わんばかりに、ゴクゴク飲んだ。
初日だから上手くいかないのは仕方ない。
でも、あと10日で、飲むようになるのか?
私は、Kが飲む様子をじっと見つめながら、このようなことを漠然と考えていたら、Kと目が合った。
そうしたら、Kは、乳首から口をはなして、ニコッと笑ったのだ。
ミルクにチャレンジしてから6時間。
最後に母乳を飲んでから8時間以上あげていなかったのに、ご機嫌でニコッとする。
その健気さに、思わず涙が出てしまった。
Kは、そんな私の顔を不思議そうに見つめていた。
つづく=^_^=
さーて次回のお話は・・・
『方針変更』です=^_^=
長男Kがアトピー性皮膚炎とわかってから、2か月ほど経った頃。 この怒涛のような日々を振り返る余裕が出てきたところで、新聞にまとめてみようと思い立ちました。
この頃は大変だったけど、今振り返ると、よい思い出です。
原文は、手書きで書きなぐっているので、noteで発信するに当たり、表現等付け足したり直したりしています。
今回の原文は、こんな感じ↓↓↓
#育児日記
#子どもに教えられたこと
#アトピー
#アトピーの記
#ミルク
#母乳
よろしく😻