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Bright field~店主紹介と目指す姿~

■珈琲と森の案内人?
初めまして珈琲と森の案内人、Bright field店主です。
「人と自然を繋ぐきっかけを一杯の珈琲から…」をテーマに活動していますが、そもそもの経緯は?珈琲と森の案内人ってなに!?と思われる方が大半だと思います笑
そこで、活動に至った経緯や目指すビジョン、そして活動内容などをここで発信していこうと思っています。
とは言え、まずは自己紹介をしなければいけませんね!初めての記事は店主の自己紹介についてつらつらと…

フィールドをガイドする店主

■生い立ち
店主は三重県の出身です。現在は移住し、山梨と長野県を中心に活動しています。自然豊かな田舎町で生まれ育った事と、父親の影響もあり、自然の中で昆虫採集や川遊びをするのが何よりの楽しみでした。
平成生まれの店主。小学生時代に流行ったゲームはもちろん「ゲームボーイ!」小さい頃は皆、自然の中で遊んでいた仲間も小学生にもなるとゲーム等で遊ぶ時間が増えていきました。
そんなことには目もくれず…
店主は中学生になるまで、自然の中で遊ぶことが大好きで高校へ進学する時も決め手は「生物部があるから!」と言う理由で高校を選びました。

自然豊かな田舎町

■自然を学ぶ・伝えるという事
そんな理由で進学した高校。その生物部が国内ではとても有名な生物部で、県大会はもとより全国大会でも常連の名門生物部でした。

「いや、ちょっとまって!?生物部に全国大会なんてあるの?」

なんて言葉が聞こえてきそうですが…生物部にも全国大会があるんです!
飼っている生き物を競争されるようなものではありません!
生物部の全国大会は「論文」を発表する場なんです。
ここで初めて、ただ生き物が好きから、自然を学び研究する楽しさを知る事ができました。

例えば、この記事を読んでいただいているあなた👉今日もトイレを使いましたよね?
トイレが清潔に保たれるために「フッ素コート加工」が施されているのをご存じですか?あれはカタツムリの殻から発見された技術の1つなんです。
雨の日に野山で生活しているのに、殻はいつもピカピカ。なるほど。生き物を知る・自然を知る事で面白い事が分かる。そして、それを伝える事の難しさと楽しさを学ぶことができました。

陸産貝類(カタツムリ)と魚類の研究を行いました

■好きなこと、仕事にする事
そして自然・生き物を研究する事に青春時代の全てを注いだ店主。
大学進学も、もちろん生き物の事を学ぶぞ!と応用生物学部へ進学する事になります。
「応用生物学」要は自然界・生き物の幅広い知識を学び応用し、人の生活にも役立つような研究を行うイメージですね。
そこでは幅広い知識と基礎研究を学ぶ事が出来ました。
大学では最後に卒業論文を制作しますが、最後に選考したのは「動物の行動学」でした。

テーマは、ずばり「ライチョウ!」
はい。登山者のアイドル。あのプリティな鳥の研究をしていました。
約1年間、北アルプスの山中で朝3時頃から日が沈むまで、ライチョウを観察し続け、食性や行動を研究していました。
そんな楽しい学生生活も終盤になり、社会人としての道を選ばなけらばならない時期に差し掛かりました…

もふもふで警戒心が薄く逃げない鳥…

■食っていけない生き物研究
いざ!仕事とするとなると「研究」もまた目線が変わってきます。
そこには、ビジネスが否が応でもついてきます。人間社会で生きていくためにはどうしてもお金と言うのは必要です…
ここで初めて、自然・生き物から離れた時代が店主にもやってきました。
「やりたくない研究をするくらいなら」
「食っていけないかも」
色んな理由で自分から逃げ、気づけば生まれ故郷に戻りサラリーマンをしていました。

研究もそうですが、インストラクターやガイドも、仕事としてもちろん考えた事もあります。
ですが皆さん。自然・生き物のインストラクターやガイドのお給料。いくらか知っていますか!?
一度調べてみてください…学生時代、とてもこれで将来食っていけるのか?そう不安になるような世界でした。

■得たものと無くしたものの大きさ
地元での就職先の方には本当に良くしていただきました。
社会人として様々な事を学べましたし、今でもここでの経験は人生の中でもとても意義ある時間です。とは言え、心の中にある「もやもや」
社会人として日々の生活に追われ、自分が何をしたいのか?
不自由はありませんでしたが、このままの人生でいいのだろうか?
常に頭にあるのは「自分は何がしたいのか」でした。

時を同じくして、生まれ育った田舎町にも開発の波が押し寄せました。
少年時代に駆け回った里山。大きなカブトムシを捕まえた森には、ソーラーパネルが設置されました。
何度もサンダルを無くし、どろどろになって日が暮れるまで遊んだ小川は、護岸工事により蛍1匹飛ぶことは無くなりました。

学生時代に学んだ「生き物の研究」これが本当に自然を知る事、考える事に繋がるのか?人間社会の利便性の追求にすぎないのか?
色々な事が社会人となってからの3年間で押し寄せました。
色んな事があり、何かすごく疲れてしまったのです…

■きっかけ
そんな疲れ切った時、好きだった自然に遊びに出かけるのも少し億劫になってはいましたが、登山をきっかけに後のパートナーとなる妻に出会いました。

馴れ初めなどは割愛して…知っている方は知っていると思いますので笑

今にして思うとこれが一番の人生の転換期でした。
結婚後はすぐに転職し、昔から憧れた信州や山梨(幼少期からオオクワガタを採りに行きたいと言い続けていた…)への配属となり、念願の自然豊かな地域での移住生活が始まりました。
そこで生活の基盤を作るために数年間はサラリーマンを続けました。
そして、「自分は何がしたいのか」この答えを見つけるために、ついには自営業の道を選び退職。現在に至るというわけです。

夜中に到着した移住先のアパート。朝目覚めて気づいた景色

■自然に親しみを、好きな事で輝ける場を
迂用曲折あり、こうして現在は「珈琲と森の案内人」として活動している店主。「珈琲」の話は今回は少し置いておいて…
活動のバックボーンにあるのは「自然に親しむきっかけ作り」です。

環境問題が注目を浴びる昨今。持続可能な社会の実現等、世界目標として挙げられる事は数知れず…
しかしながら、持続可能な社会の実現の為に「自然について考える」「自然を知る・学ぶ」事を案内する事ができる、インストラクターやガイドの生活が「持続可能ではない」この事実は今も変わっていません。

店主は、押しつけがましいエコ思想を提唱するつもりはありません。
ですが、自然について学ぶ・知る事ができる機会が現代社会において、極めて少ない事もまた事実です。ゆえに「自然に親しむ機会がなかった」大人が沢山いて、自然の良さに気づけていないのだと思っています。

そんな大人の為に「自然に親しむきっかけ」を提案できるガイドであり、インストラクターでありたいと思い活動を続けています。
そして、自然の中で過ごすガイドやインストラクターが「かっこいい仕事」として見てもらえる事はもちろん。それに従事する若者がしっかりと生活する事ができ、持続可能である事。
今はその目標に向かってBright fieldと言う屋号で活動を続けています。

いつか、そんな未来が実現できる事を夢見て。
Bright field…あなたの得意なフィールドで輝ける日を夢見て。

残雪の森を巡る
初旬の芽吹き前の森林にて


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