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〈誰でも、思い思いに過ごせる場所〉が本当に生まれた/フリースペースの記録①

2023年12月22日(金)、陰極まって陽に転ずる…の冬至。
【フリースペース】の第1回を、無事に開催することができました。

役所でたまたま、居場所助成金のお知らせを目にしてから4か月。
わたし1人の思いつきで、文字通りゼロからのスタートでしたが
声を掛けた友人を始め、たくさんの仲間が手を貸してくれて
素敵な場所もお借りできることが決まるなど、トントン拍子に話が進んでいきました。

当日の参加は、子どもたち7人を含めた20人。
「誰でも思い思いに過ごせる空間」を謳いながら
初回からいきなり、そんな空気をつくることは難しいだろうな…と自信がなく
まあ、なるようになるだろうと構えていましたが
蓋を開けてみれば本当に、そんな空間が生まれていました。
関わってくれた1人ひとりの気持ちが、そのまま形になったような
穏やかで、心のやすまる場所でした。 
わたしはもちろん、珍獣も、思いっきり楽しむことができたようです。

これからも毎月、開催していく予定ですが、できるだけ開催記録としてここに残していきたいと考えています。
ということで、初回の振り返りを綴ってみました。

ー・ー・ー・ー・ー

朝、あたふたと準備していると
10時過ぎから、ちらほらとお越しになり。

……何か、きちんとした説明をした方がいいかな?

などとぼんやり考えているうちに、いつの間にか大人たちは

初めて出会うひと同士で談笑していたり
ミニワークショップのコーナーで、道具に触れたり、積み木に色塗りしたり
お茶の味比べをしてみたり。

こちらが何も言わずとも、自然とそれぞれの時間を過ごしていたのでした。

そして、子どもたち。

大人に連れられて玄関から入ってきた時は、どの子も例外なく身を固くしていました。
それはそれでいい…というか、いいも何も、それはそれだし
そのまま受け入れるだけです。

1人の女の子は、しばらくお母さんから離れずにいましたが
やがて絵本コーナーでうずくまるように、本の世界にひたり始めました。

それから、来るなり「もう帰りたい」を連発し、涙さえこぼしていた珍獣・兄(←我が家の長男)。
別の2歳の子が、なぜか珍獣に興味を示し
後についてトタトタ歩き始めました。
珍獣は、始めは「…なに?」って感じで、でもまんざらでもなさそうで
予想通り(ニヤリ)、数分の後に追いかけっこに発展。
大人の間をすり抜け、畳の上を走る走る。
文字通りの弾けるような笑顔と笑い声が、部屋中に満ちていきます。

あっ。
絵本コーナーにいた女の子が、追いかけっこに混じってる。
めっちゃ笑ってる。

お昼過ぎにきた小学生の子も、ほぼ来るなり走っていました。笑

みんなで作った豚汁をいただくと、そのあったかさに心がもっとほぐれて
自然と会話も弾みます。
子どものこと、子どもの学校のこと。
仕事のこと。

自分のこと。

その周りには、旧友ですかとつっこみたくなるくらいにじゃれ合う子どもたち。笑

大人が、リラックスして楽しんでいたら
その姿を目にした子どももきっと、安心して自分を出せる。

だから、大人がそれぞれ好きなように過ごしつつ、新しい出会いがあって、話が軽やかに広がって…
その横で、子どもたちも自由に遊んでいるような。
そんな光景に出会えたら最高だなあ、と描いていましたが
本当に目の前に広がっていました。

主催は単なる言い出しっぺに過ぎず、あの場にいた大人と子どもみんなが、大らかであったかい場所をつくりだしてくれました。
感謝の気持ちでいっぱいです。

ー・ー・ー・ー・ー

フリースペースはこれからも毎月、同じ場所で、継続して開いていく予定です。
場所は神奈川県内です。
もし、参加希望の方がいらしたら、コメントやメッセージをいただけると幸いです!

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