自殺に関するニュースは詳細を知らされることなく、静かに報道される 前編

 今日は、少し心理学に近いような話がしたくて、このような題材を選びました。この自殺というものについて詳しく学んだのはコミュニティ心理学という講義です。
 皆さんは、心理学、または心理学者に対してどのようなイメージがあるでしょうか。
 例えばですが、不登校の生徒に対して、「もう学校に行かなくてもいいよ」「無理をする必要はないよ」と優しく声をかけているところを想像した人もいるのではないでしょうか?
 それは正解です。しかしそれは臨床心理学としての正解です。これはどういうことかというと、臨床心理学は心に悩みを抱えている個人に対しての心理学であるからです。つまり臨床心理学は言い方を変えてしまえば、少し大袈裟ですが本人の心に問題、或いは原因があると考える心理学です。
 では、コミュニティ心理学とはなんなのでしょうか?コミュニティ心理学とは先ほどの例を踏まえて話すと不登校の生徒に対してその生徒個人に問題があるとして考えるのではなく、それを取り囲むのように存在する家族や学校関係者、友人、地域の人達といった全体の問題として考え、その全体に対してなんらかの形で改善の措置を取るといった心理学です。簡単に言えば、個人を支援するのではなく、その個人を取り囲む環境を改善していくといったものです。こんな簡単に言ってしまうと、その道の詳しい人から文句を言われてしまいそうですが…
  話は戻りますが、ここ2年間くらい皆さんは家で過ごしている時間が長かった人がほとんどではないですか?家で過ごすことは悪いことではありません。むしろ良いことだと思っています。人間は考える動物ですから、暇な時でも何か考えていますよね。私の友人は大学を辞めました。今は保育の勉強をし、専門学校に入ろうと頑張っています。本人曰く、自分はなりたいものがあったが、大学に行かないといけないという気持ちが先行して行きたくない学部を選んでしまった。と言っていました。やはりこれは家で考える時間が多い故に取れた行動ではないかと思っています。
 話が長くなってしまいました。ほんとにすぐに脱線してしまいます💦
 自宅で過ごすということは先程の話のように考える時間が増える、外に出ることがあまり良くないという風潮によるストレス(ランキングやサイクリングといった外で行うスポーツ)、人と会う機会が減る。必然的に自殺者が増えやすい状況を作ってしまっていたという訳です。このようなことに心理学は向き合っていかなければならないのです。
 考えてみて欲しいのですが、自分の身の回りの人が自殺したらとしたらあなたはどのような気分になりますか?答えは、私は分かりません。体験したことがないので、ただ身の回りの人が亡くなるという喪失感は自分の中で残ってしまうのかなとは思っています。自殺は1人の問題ではないというのはご存知でしょうか?自殺はおそよ25〜30人に影響を与えると言います。
 思い返してほしいのですが、木村花さんや上島竜兵さんが自殺をしたという報道がありましたよね。しかしその自殺の方法が公開されなかったりニュースキャスターは「自殺」という言葉を用いることがなかったり(自宅で亡くなられていたなど)と様々な配慮があります。これはテレビを見ている人に影響を与えてしまう恐れがあるため、静かに報道しているという訳です。(逆に自殺したと大々的に載せるのもおかしいですよね…)かなり前の話ですが、アイドルがビルの屋上から飛び降り自殺をしたという話を知っていますか?
 その後ある週刊誌にその飛び降りた後の現場写真が載ったことがあります。(ここからは各自で調べてください。当時はかなり衝激的だったみたいです。)これをきっかけに自殺(後追い自殺や、自殺をしようと考えている人の考えを後押しする)をする人が増えてしまった訳です。今の時代そのような写真を載せたりすることは考えられませんが、そのような時代もあったそうです。
 少し話が長くなってしまったので今日はここら辺で一旦締めようと思います。
 次回はこの話の続きや自分の見解を少し話していきたいと思います。もし興味があると感じられる方がいましたら続きも目を通していただければ幸いです。
 それでは失礼します🙇‍♂️

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