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エッセイ

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「子どもの頃の感覚を文字に残しておきたい。このまま黙っておいたらなかったことになる!もったいない!」と謎の焦燥感に駆られ描き始めました。あたたかく見守ってください。
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#方言

方言が消えた日

方言が消えた日

テレビの芸能人の話し方を真似をすれば、どうせ喋れるだろうと高を括っていた標準語。

しかし、いざ声に出してみると全く喋れず、上京してすぐに訪れた中華屋で「あの、これ」「はあ」しか言えなかった。

あと4日に迫った入学式。このままでは、大学生活のスタートは無口だ。無口のつまんない女として、4年間の貴重な大学生活をやり過ごすことになってしまう。

最初が肝心なのにやらかした。上京が決まってから、標準語

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