史上最低の大河ドラマ「どうする家康」に対するフラストレーションと下手くそな棒読み演技のジャニーズが牛耳っていた地上波ドラマの今後について真面目に語ってみた

第1話でコケると挽回不可能


 大河ドラマは競馬のレースに似ている。レースの日時が発表され、パドックで馬の状態を見る。出走直前まで情報は錯綜している。期待が集まった声や懐疑的な声、勝手なその人なりの予想の数々、それらはゲートが開いて馬たちが走り出すと同時にかき消えていく。最終の直線で混戦するような劇的な差はそうそうみえるものではない。
 また、そのレースは基本的には過去の大河ドラマとの競争になるということを理解しておくとよい。
 そんな中、どうする家康は出走直後、早々に落馬した。Twitterでは #どうする家康反省会  というタグが作られるほどの不人気ぶり、CGやナレーション、独特な軽いノリ、史実にない人物の登場とキャスティングありきの歴史解釈には目も当てられない。
 私が1番イライラしたのは阿月という名前の中学生がお市の方の使者として登場し、山道を激走するという展開(なろう系のタイムスリップ漫画が原作かとおもってしまった)、穴山梅雪を善人描写する展開、などなど数え切れない。えびすくいや石川数正の人間描写など面白い題材もあっただけに本当にもったいない。
 また、ジャニーズ事務所に関する報道もあり、とても印象も悪かった。シンプルに演技が下手なタレントを俳優として起用するのはおかしいと思う。実力ある売れない舞台や劇団出身の役者、仮面ライダー出身の人や歌舞伎役者などが報われる世界であってほしい。
 このように歴史ファンや演劇ファンなどの既存の大河ドラマファンを裏切った本作、この反省だろうか、来年公開の紫式部の大河ドラマにはジャニーズ事務所のタレントはひとりの起用もされていない。
 そして衝撃のニュースが報じられた。

 正直、こういうことが横行している日本は台頭めざましい韓国映画や韓国ドラマに勝てないだろう。監督に権限を一極集中し、質の高い作品を作る韓国映画は近年、国際的な評価が極めて高い。スポンサーに媚を売り、芸能事務所におもねる日本のドラマ産業や映画産業でアキラ・クロサワなど世界的に有名な監督は二度と出現しないだろう。
 また、近年は韓国ではリーガル・ハイのリメイク作品など日本のヒットドラマの原作による売り出し方もされている。こういう貪欲さというか良い原作やヒットドラマのリメイクに日本はもっと積極的に動くべきではないかと思う。もし、日本で海外ドラマのリメイクがあるとしたら、Dexterとか、愛の不時着とかいずれにしてもこうした画期的なことはスカパーくらいでしか実現はしないだろうが。
 また、ジャニーズ事務所という小児に対する性犯罪を組織ぐるみで隠蔽、黙認していた企業が圧力をかけて公正な競争をゆがめていたことが社会に知れ渡っている中で海外から日本のドラマや映画に投資しようという声はそうないだろう。原作者の権利や意向が重視される場合もあるし、やってほしくないと言われる可能性はジャニーズ云々を抜きにしても大きい。
 また、このnoteを見て、どうする家康を見ようと思っている人や日曜の夜に面白いテレビないから、とりあえず見るかとか最終回だけ見てみようかなと思っている人については、かなりの時間の無駄であるため、他のことをするようにおすすめします。

(追加情報)10.22






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