『PLAN 75』という映画のよくない点
以前この記事で『PLAN 75』という映画について触れ、そこで書いたことと内容がある程度は被るのだが、今回は『PLAN 75』という映画のよくない点を1点だけ述べようと思う。
それは主演が雇ってもらえさえすれば健康で働ける後期高齢者である点である。
上記の記事で書いたように私が安楽死が検討されるべきであると考えているのは特に働かない要介護状態の高齢者、後期高齢者である。理由としては上記の記事でも少しは述べたがそれとは少し違ったことを述べるとすると
上記のツイートに書かれているように、要介護状態の高齢者、後期高齢者のような「10万円では足りず他人を召使いにしないと生活もままならないタイプの弱者」はこのまま行くとこれからも高齢化の進む中で社会で支えていくことがより大変になってくるのである。よってその対策として要介護状態の高齢者、後期高齢者の安楽死が検討されるべきなのである。
また、それに伴い介護してもらえないと生きていけない高齢者、後期高齢者が介護してもらえずに死なざるを得ないことは人権侵害なのかということについても考えていかなければならない。多くの現役世代は、単に高齢者、後期高齢者を殺したいわけではないが、見ず知らずの高齢者、後期高齢者のために自身のリソースを強制的に奪われたくはないはずである。現役世代の中では支え合いは成立するが、現役世代と高齢者、後期高齢者との間では支え合いではなく、大抵は現役世代から高齢者、後期高齢者への一方的な支援となってしまう。それを止めるためにも要介護状態の高齢者、後期高齢者の安楽死が検討されるべきなのである。
ちなみに要介護状態の高齢者、後期高齢者への対策は安楽死以外にも考えられなくはない。
上記のような中国の「スマート養老院」である。このような仕組みが上手く行き、日本でも導入できれば身体がそこまで不自由ではなく認知症でもないデジタルサービスを駆使して問題なく対応できる老人は安楽死する必要はないかもしれない。しかし、身体がかなり不自由だったり認知症だったりしてデジタルサービスを駆使して対応できない、しにくい老人にはやはり安楽死してもらう必要はおそらくあるだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?