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博士後期課程受験までの流れ -後編-
こんにちは。今日は2週間前に書いた博士課程受験体験談の続きを書いていこうと思います。前編をまだ読まれてないかたはこちらから読んでいただけるとより理解ができると思います。
前編では、テーマを変えて博士進学する勇気をもらったところまで書きました。この記事では、①研究室訪問のよかったこと、反省点 ②大学、研究室の選び方 ③進学費用についてを書いていきます。
関心ある研究室は基本訪問するべき
まずは、①研究室訪問のよかったこと、反省点です。
私は、ウェブ上で関心のある研究室を絞った後、各研究室の先生方に一人一人メールをしていきました。大学教授のメールアドレスはだいたい検索すれば見つかります。もしどこにも載っていなくても、その大学の学務に連絡すれば教えてもらえます。メールは基本的に1週間後には返信が帰ってきた記憶があります。
私は、連絡を取った先生のうち、2人の先生の研究室を訪問しました。他にも何人かにはメールしていましたが、返信が来ない、コロナ禍で行きづらい等の理由からこのようになりました。研究室訪問は受験する上で基本必須ではありますが、その上で訪問してよかったことと反省点を以下に箇条書きします。
よかったこと
・(基本的ですが)事前に先生の論文を読んでおくこと→単純に話が弾む
・訪問することで、どんな実験装置、設備があるのかわかる→研究したいことが測定できる装置がなければ問題
・先生とどんな研究がしていきたいかを具体的に話し合うことができる
反省点
・3月頃に訪問したため、学生がほとんどおらず学生の声が聞けなかった
・緊張しすぎて、準備してきた質問を全て聞けなかった
という感じでありました笑。ちなみに、服は私服でお土産も持っていきませんでしたが、何も問題ありませんでした。お土産は純粋に買っていきたいと思えばいいですが、義務感で買う必要はないと思っています。
自分が研究できる環境か(定められた期間で修了できそうか)
次に、②大学、研究室の選び方です。これは、一番いきたい研究室を選べばいいということは前提に置いたうえで参考にしていただければと思います。
私たちが研究をするためには、基本研究費が必要になりますが、各大学、各研究室によって獲得している研究費は異なります。そのため、研究費がある環境に身をおくことは、学生にとってある程度重要になります。学生が単独でまとまった研究費を確保することは簡単ではありません。研究費がない、実験装置がないではそもそも研究ができません。実際に訪問する際はそうした点にも注意するのがいいです。
また、博士課程の標準年数である3年間で修了できるイメージを持てるかが大切です。指導教員となる先生と話してみて、きちんと指導が受けられそうか、また研究できる環境が整っているかを確認していきましょう。
進学にかかる費用
最後に、③進学費用についてです。私は国立大学の大学院に入学したのですが、そこまでにかかった費用をまとめてみました。
費用
●受験
・TOEIC受験費 約7000-8000円
・研究室訪問(2研究室、主に交通費) 約30000円
・受験料(1大学) 約30000円
●入学1年目
入学料 141000円(通常28万のところ、入学料免除申請によって半額)
授業料 未定(全額支払いの場合は約55万円)
はい、こんな感じですね。
ただ、現在国の政策として博士課程の学生を経済的に支援するもの(JST次世代研究者挑戦的研究プログラム)があり、その支援を受けています。具体的には生活費として年間約200万円と研究費約30万円ほどいただいています。大学によって、定員数が異なるので調べてみるのがよいと思います。
下のリンクに2021年10月における各大学の採択状況が報告されています。
文部科学省|次世代研究者挑戦的研究プログラムの採択状況について
生活費が支給されるのは大変ありがたいですし、その分研究を頑張って、社会に貢献していきたいと感じております。
長くなりましたが、以上が私の体験談になります。そのなかで選んだ研究室に所属し研究していますが、大変さは通過しながらも楽しさも感じています。
もし、質問やご相談がありましたらお答えしますので、ご気軽にコメントまたはTwitterにご連絡いただけたらと思います!
進路の決断はいろいろ迷いがあると思うので、いろんな人と話して自分の気持ちを整理していくのがおすすめです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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